常勝集団のプリンシプル 自ら学び成長する人材が育つ「岩出式」心のマネジメント
- 日経BP (2018年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822255541
作品紹介・あらすじ
前人未到9連覇の常勝ノウハウをビジネスリーダーに初公開
2018年1月、帝京大学は全国大学ラグビー選手権で9連覇を達成しました。大学スポーツは選手の入れ替わりのサイクルが短く、連覇が非常に難しいとされている中、帝京大学は前人未到の記録を更新し続けています。
勝ち続ける秘訣は、岩出雅之監督の「メンバーのモチベーションを最高レベルに引き上げ、どんな状況においても実力を最大限発揮させる」心理学的マネジメントにあります。トップの指示命令がなくても、メンバー自らが学び、成長し続ける自律型組織を創り上げ、練習の苦しさを「楽しさ」に変える組織風土をつくり上げました。
岩出監督も就任当初は、学生ラグビー界の伝統校である早稲田大学、明治大学、慶應義塾大学にまったく勝てませんでした。試行錯誤の末、自身の成功体験を捨て、「脱・体育会」など従来の常識を覆す数々と組織改革と科学をベースとしたモチベーション・マネジメントを導入して、単にラグビーの能力を上げるのではなく、創造力と人間力にあふれ自律的に動く人材が育つ組織風土・文化をつくりあげました。その結果、帝京大学ラグビー部は常勝集団に変貌を遂げました。
岩出監督のマネジメント手法は、ビジネスの現場でも大いに役立ちます。本書では、ビジネスリーダーの方々に向けて、常勝集団になるための「岩出メソッド」を初めて公開します。
感想・レビュー・書評
-
2024年1冊目。
Twitterで日体大の野球部の体育会イノベーションが話題になっており、その元ネタがこの本だった。
意外や意外、しっかり経営学の考え方に立脚したマネジメントを実施しており、スポーツの監督でここまでちゃんとやってる人はなかなか見たことなかったです。勉強になりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
モチベーション上げる為に楽しむ、また、組織が腐らないために成長マインドセットを持つ。
成長マインドセットであれば、レベルの高い意味で仕事を楽しむこともできると思う。
実践あるのみ。
外的要因によるモチベーション低下も参考にして、周りから排除していきたい。 -
保存版として買う
-
20221214
ラグビー部のマネージメントに心理学を用いて大学選手権9連覇を成し遂げた監督。
ビジネスにも活用できる考え方だが、前半は具体的に取り組んだ事が書かれていて大変参考になった。
ただ、後半に掛けては取り組みを心理学の引用によって根拠付けている部分が多く、少々面白味に欠けた印象。 -
まずはトップやリーダーが変わることの大事さを改めて実感した。
-
「試練を超えて勝つ」から「楽しんで勝つ」への転換。連覇の中で、チャレンジする姿勢はすばらしい。さらに結果を出して成功を収める。
勝利追求の世界で、苦難を排除し、危険回避を優先する。ラグビーで異端の考えでは?と思う。雑用を上級生にさせたり。理に適っているが、献身的すぎる。
たぶん、大学4年間ではなく、社会に通用する人材育成のため。それでいて勝てるのだから、うらやましいことだろう。
著者は現在では監督を辞め、新設学部のリーダーとなった。ラグビー界だけでなくスポーツ界に貢献している。
「金を残すは三流、名を残すは二流、人を残すは一流」の言葉を思い出した。 -
■気付き
・まずはトップが変わる必要がある、成長マインド
・リーダーの指示命令はリーダーにとって楽をするためのツール、大事なのは自立を促すマネジメント
・惰性が一番よくない、トップは組織の方向性を示し惰性を跳ね返すように変わり続ける必要がある
・楽しさが大事
・人のモチベーションが最も高まるのはその行為をすること自体が報酬になっているとき
・組織作りで重要なのは心の余裕を持てるようにすること
・負けの原因は自分にあり、勝ちの原因は相手にある
■アウトプットすること
①惰性が発生していないか常に目を光らせながら成長マインドでマネジメントを行う
②自律的にスタッフが動いてもらえるような環境作りに徹する、見守ることも大事
③楽しさを一番に組織運営にあたる
■ひとこと
今まで読んだマネジメント本の中で一番自分の仕事に活かせそうだと感じた。チームで結果を出す必要のある環境のリーダーには気付きが多いと思う。細かい技術といった内容よりはスタンス、マインドの枠組みを捉えた内容。何はともあれ、やはりトップがどうあるべきか、がチームで結果を出すには重要ということを再認識。チームで結果が出ていないのはチームの誰かのせいでもなく、その結果に導いているのもリーダー自身なのだと、そこをまずは認めてからスタートしなくては。学び多き一冊。ちょうど読み終わったころに監督を退任されることを知った。今後はどういった活躍をなさるのか、何か新刊が出たならば読みたい。 -
今の時代における組織マネジメント論の良書。
著者自身が教員で良く研究しており、理論と実践の両輪で作り上げた彼メソッドが、今の子は◯◯だから◎◎なので△△なやり方が良い、的な話でよくまとまってる。
自分の感覚だと◯◯の部分があまりない本が多いからこの本は納得感が大きい。
途中から、「これは何度も復習すべきだ。」と感じました。僕の今後の教科書です。