人工知能は敵か味方か

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  • Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822251413

作品紹介・あらすじ

この10年、グーグルが自動運転車を開発し、ロボット会社を何社も買収した。
アップルはパーソナル・アシスタントのSiriを発表した。
そして今、人工知能やロボットが人間のビジネス、教育、ヘルスケア分野に導入されつつある。
人工知能は、人間の仕事を奪う敵になるのか、それとも人間の能力を「拡張」する味方になるのか――

グーグルのロボット会社買収や自動運転車の開発など
数々のスクープを飛ばし、プロジェクトでピュリッツァー賞も受賞した
ニューヨーク・タイムズ紙のベテラン記者が解説する!

グーグルは自動運転車で何を狙うのか?
東大出身のロボット会社「シャフト」や軍事ロボットを開発したボストン・ダイナミクスを買収して、どこに向かうのか?
ジョブズのラスト・シングス、Siriは人間を拡張し続けるのか?
AIはこれまで何度も、興隆期と停滞期を経験したが、現在のAIブームは本物なのか?

AIの過去、現在、未来を徹底的に分析する。

感想・レビュー・書評

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  • ★2つの方向性は分かったが事例が煩雑すぎて★人に取って代わるAI(artificial intelligence)か、人の能力を拡張するIA(intelligence amplifier )か。同じAIといっても目指す方向は大きく異なる、ということを研究の歴史から足元の状況まで踏まえて、丁寧にルポする。

    ただ、面白いのだけどアタマに残らないのはこちらの知識不足のためなのか、カタカタが頻出する書き方のためなのか。同じことを何度も説明されている気がして、どうにも読み進まず途中でギブアップ。日本人の研究者が少しでも出てきたのはうれしかった。

  • 三度の人工知能ブームあるいは冬の時代に活躍した研究者を丹念に取材した歴史的記録。最初の方ではノーバート・ウィナー が機械が人間の労働を奪うことを危惧するなど、表題の「人工知能は敵か味方か」に沿うような内容だったものの、いつまにか手段だった研究者への取材結果それ自体が目的となったような展開で、未来への展望もなく尻切れトンボな印象、もしかすると歴史から学んで読者が考えろと言っているのかも知れませんが。。。

  • パートナー、主人、奴隷、人間と機械の関係を決める転換点。
    Googleが自動運転車を開発、アップルはパーソナルアシスタントのSiriを発表、将来我々はマシーンをコントロールするのか、それともマシンに我々はコントロールされるのか?
    高機能化するコンピューターやソフトウェア、ロボット、人間を支援するのかそれとも代替するのかと言う議論、未来では、重要な決定は人間が行うのだろうか、それともdeepラーニング的なアルゴリズムが行うのか?
    原子力は、電力と武器の両方に利用される、ロボットと人工知能のテクノロジーは、武器としてだけではなく、人間を拡張するか置き換えるかという可能性も言える。Siriをを使ってみようかと言う気になってきた。

  • 人工知能が私たちの未来にどのような影響を与えるのか解説する本だと思ったが、まったく違った。これまでの人工知能の開発過程を紹介した歴史本だった。人工知能ブームは3度目であり、40年以上前から開発されている人工知能がどのように開発されていたかを紹介するに留まる。記録としての価値はある。ただし、現代のAI開発者は本書で紹介される“過去”を知らなくてもいいではないだろうか。つまり、本書は読者を選ぶ。AIの開発者ではなく、AIをビジネスに生かす、またはAIを販売する人にとってセールストークのネタになるくらいの役にしか立たない。過度な期待をしてはいけない本である。

  • AIとIAの関係の歴史も分かった。
    第2次AIブームからリアルタイムにAIとIAの両方を見て,使っているので,面白かった。

    訳書のタイトル酷すぎ。誤訳に近い。

  • AIとIA。
    AI⇨人工知能。人間の労働を代替し、自らの考えで行動をする
    IA⇨知性の拡張。人間の補完をする。人間の能力をサポートする
    人間に近づくAIは人間の代替となる可能性がある。
    機械的であればIAに分類可能。人工知能を開発する中で、倫理面を考えた研究者であればIAのカテゴリに属する。
    AIは最適な解を過去の経験からロジカルに検討し、決断を下す。但し、人間のようなフレキシブルな判断(例えば、検討されていない事象が発生した時に、ルールに従わない方が良いと判断する)ができず、時には最適解に辿りづけないことがある。
    人間をループの中に残すか、残さないか、それは研究者による。トヨタは、工場を自動化したが熟練工は残り続けた。それはIAの活用。
    結局AIvsIAは、研究者である人間が決めることである。

    どのカテゴリに自分が属するかによって、人工知能の捉え方は異なるのだと理解している。例えば単能工であれば、単純な自動化においても、自身を代替するマシーンの登場により、仕事を奪われる。また、検査担当も、システム導入により不要となる。一方、多能工若しくは企画管理部署に属する人間にとっては、あくまでシステムの自動化であり、自身の仕事を奪う存在ではない。
    いかに機械に代替されない能力をつけるか、が重要となる。例えば、知識の蓄積等はロボットに代替される可能性があるが、誰を知っているか、分野を超えたビジネスの創造等は、人間にしかできない事だと思う。ハードスキルは、無いと何もできないが、対AIという観点からは、ソフトスキルが重要と理解している。

  • 【請求記号】0070:2407

  • AI[人工知能;Artificial Intelligence]か、
    IA[知能増幅];Intelligence Amplifier

    サイバネティックス(英語: cybernetics)は、通信工学と制御工学を融合し、生理学、機械工学、システム工学を統一的に扱うことを意図して作られた学問。語源は、ギリシャ語で「(船の)舵を取る者」を意味するキベルネテス(ギリシア語: Κυβερνήτης[1])。第二次世界大戦の後、ノーバート・ウィーナー(Norbert Wiener)によって提唱された。

  • 原題:MACHINES OF LOVING GRACE: the quest for common ground between humans and robots
    著者:John Markoff(1949-)
    訳者:滝口範子


    ・著者のツイッターのアカウント 
    https://twitter.com/markoff


    【版元】
    四六版、452ページ
    価格 :2,376円(税込み)
    ISBN :978-4-8222-5141-3
    発行元:日経BP社
    発行日:2016/06/21

     アップルはパーソナル・アシスタントのSiriを発表した。そして今、人工知能やロボットが人間のビジネス、教育、ヘルスケア分野に導入されつつある。人工知能は、人間の仕事を奪う敵になるのか、それとも人間の能力を「拡張」する味方になるのか――
     グーグルのロボット会社買収や自動運転車の開発など数々のスクープを飛ばし、プロジェクトでピュリッツァー賞も受賞したニューヨーク・タイムズ紙のベテラン記者が解説する!
     グーグルは自動運転車で何を狙うのか? 東大出身のロボット会社「シャフト」や軍事ロボットを開発したボストン・ダイナミクスを買収して、どこに向かうのか? ジョブズのラスト・シングス、Siriは人間を拡張し続けるのか? AIはこれまで何度も、興隆期と停滞期を経験したが、現在のAIブームは本物なのか? 
    AIの過去、現在、未来を徹底的に分析する。
    http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/P51410.html


    【目次】
    第1章 人間とマシンの間 
    第2章 砂漠を駆け抜ける――自動運転車の誕生と成長 
    第3章 人類には不利な競争 
    第4章 AIの栄枯盛衰、そして復活
    第5章 倫理をめぐる研究者たちの闘争――NASAからスタンフォードまで 
    第6章 有能なパーソナル・アシスタント 
    第7章 グーグルのロボット参入 
    第8章 ジョブズのワン・ラスト・シング(最後にもうひとつ) 
    第9章 主人、奴隷、それともパートナー? 

  • 請求記号 007.1/Ma 52

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