株式投資 第4版

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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822246808

作品紹介・あらすじ

大恐慌、ブラックマンデー、ITバブル崩壊を乗り越え、いま「百年に一度の金融危機」からも立ち直ろうとしている株式市場で、永続的に資産を積み上げるための知識と技術を凝縮。待望の改訂版。

感想・レビュー・書評

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  • リーマンショック以前までの少し古い本ではあるが
    株式市場の歴史、過去のデータ、市場の熱狂と恐怖の物語、市場平均について、ファンドやETF、投資家が陥るバイアスなど株のあらゆるトピックについて書かれていた

    非常に面白かったし、特に後半の投資家の心理については株をやる人は必読だと思った

    本書でも述べられているように過去のデータや本書で紹介されている市場の動きは1サンプルでしかない

    しかし株の世界の総論的な本としてとても良かったと思う

  • 原題は、『Stocks for the Long Run』の4th Editionです。
    私がシーゲルのこの本の翻訳を読んだのは、原著第2版をもとにダイジェストで翻訳され、『シーゲル博士の株式長期投資のすすめ』(日本短波放送、1997年7月)のタイトルで出された本が最初です。
    本書は、前回のダイジェスト版に比べページ数は約2倍(P405)なっており、非常に読み応えがあります。
    本書で著者が言っていることのポイントは、概ね以下のとおりです。
    長期投資では、あらゆる金融資産の中で間違いなく株式の利回りが最も高く、インフレを考慮した場合には債券の利回りよりもはるかに確実で予想しやすい。過去200年間のアメリカのデータでは、インフレ調整済み株式利回りは6.8%で、これはほぼ10年ごとに株式ポートフォリオの購買力は2倍になることを意味する。
    株式利回りは短期よりも長期のほうがはるかに安定しており、投資家の保有期間が長くなるほど、総資産のより多くの割合を株式に投資すべき。(P34でリスク許容度別の「ポートフォリオ配分における株式の推奨割合」が紹介されており、リスク容認派は保有期間が30年であれば116%、また、リスク選好派では10年でも110%株式に投資することが適当と書かれています。本書を読んだだけではリスク許容度の定義ははっきりしませんが、100%以上ということは借入をして投資をするということです。)
    株式ポートフォリオの大部分は、国際分散した低コストの株式指数ファンドに投資すべき。国際投資におけるセクター別分散は、今後、国別分散よりも盛んになる。
    セクターの市場シェアの変化(成長率)は、投資家の利回りの増減と必ずしも相関しない。これは、個別企業の時価総額の変化だけでなく、企業の数の変化を反映するからである。急成長するセクターはしばしば、投資家に非常に高い株価を支払わせようとするため、このことが利回りの低下をもたらす。
    過去にダウ工業株平均が1日に5%以上変動した日の原因を検証すると、重大な政治・経済ニュースに関連づけられるのは全体の4分の1にも満たない。株価の動きを予測することは困難。
    投資には他の人間行動とは決定的な違いがある。たいていの分野では、ほかの人が何時間も練習し技術を磨いた仕事について、素人が平均以上にうまくやれるチャンスはまったくない。けれども株式市場では、まったく練習しなくても、誰でも平均的な投資家と同じようにうまくやることができる。
    長期投資家として成功することは、理論的には容易(分散された株式ポートフォリオを保有し続けるだけ)であるが、現実にはわれわれはさまざまな感情に影響されるので、実行するのは容易ではない。ポートフォリオを予定どおり運用するための確固たるルールを確立することが必要。

  • 成長株より割安株の方がトータルの利回りはよい。
    新興国で経済成長が著しいとしても株式のトータルリターンはよくない。これは、経済成長には、資本投下が必要だから。
    割安株は、成長分野ではなく、成長性が乏しいと認識されているセクターにこそ存在する。
    成長分野の利回りが低いのは過大評価されて株価が高くなるから。

    株式は現物資産なので、インフレリスクを吸収するし、為替ヘッジも必要ない。
    為替は2国間の購買力平価で決まることが多く、これは、インフレ率により決まることが多いところ、インフレリスクを吸収する株式は為替リスクも吸収する。

    投資家が最もやってはいけないことは、景気の後追いをすること。
    株価は、景気後退よりも前に下落し、景気回復よりも前に上昇する。

  • 株式投資の未来に続いてシーゲル先生著の本書を読んでみた。
    本書は具体的な銘柄の言及ではなく、株式について様々な観点から読み解いていく。あくまでも長期投資を前提に株式が最強であることをデータに基づき分析していた。長期投資家として成功するには、ルールと動機を決めて、投資をその通りに進めなければならない。バフェットのように自分が理解できる銘柄を長期に渡って保有し続けることが大切なのであろう。

  • 相場の200年を語る。
    歴史に学べば株一択という話。
    グロースやセクターよりバリューという点からも長期投資の話。
    思考停止初心者ならインデックス投資でいいなとなる内容。
    成長率を考えると、どれだけ課税しようとも結局は株と言う話になるのだろう。ただし本書はリーマンショック直前である。
    基本的な話だがデータとしては豊富。

  • 第1部まで読み積読中

  • ・米国だけでなく国際分散すべき
    ・為替ヘッジは長期的には不要。株はインフレヘッジであり長期的には為替がインフレ差中立になるため。
    ・新興国株は非推奨。経済成長は利益と配当の総額を増加させるが、必ずしも1株あたりの利益や配当を増加させるわけではない。成長には投資が必要で、それには金利負担の増加(借入増)や利益の希薄化(株式増)が伴うため、1株あたりの利益成長が減速する
    ・オプションの売買は現物と組み合わせると効果的な場合があるので要検討
    ・頻繁な売買には手数料や税金のコストがかかる
    ・PERの過去平均は15倍あたり(利回りは6.8%)だが、これからは20倍(利回り5%)になってもおかしくはない。取引コスト低下、分散の容易化、マクロ経済と金融政策の安定化などにより、株式への要求リターンが減り、PERが上がるというメカニズム。

  • まぁまぁ。用語が分かりにくかった

  • 一般投資家の人が読むべき名著というので購入。
    過去の歴史から振り返り、投資アイテム別に利回りについてなども細かく書かれている。
    内容が非常に細かいので、全てを完全に把握するのは一度目では難しいと思うが
    何度も読む事で歴史と照らし合わせられる本だと思います。

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