- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822243616
感想・レビュー・書評
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【概要】
「究極の荒れた学校」とまで言われた大阪市立松虫中学校に赴任し、学校再生のため、「陸上部の子どもたちを2年後に日本一にする」と宣言して実現させた体育教師がいる。赴任後7年の間に、陸上競技の個人種目で13回の日本一を達成するなど輝かしい実績を残し、「松虫の奇跡」と驚嘆された。
原田氏は生徒たちを変えるため、経営者の勉強会でマネジメントの発想を学ぶとともに、強い選手の徹底研究を行った。その結果、成功者に共通しているのは強い勝利意識と高い目標設定であり、強い選手ほど「心」を大切にしていることを知る。そこで、心づくりの指導として、靴をそろえる、挨拶するなどの「態度教育」と、独自の長期目標設定用紙を使った「目標設定」を実践した。紙に書き込むことで目標を鮮明にし、態度教育で心を磨き、継続によって心を強くし、日誌を書いて心を整理する、「自立型人間」を育てていく方法を述べている。
【TFJの活動に活用できる場面】
・寺子屋くらぶでの生徒の目標設定
目標達成後に得られることや、予想される問題点・解決策などの目標設定用紙への継続した記入を通じ、目標の具体化・強いイメージ化をすることで、モチベーションを高めることができる。(自己肯定感を高めるのに役立つと考える)
【関連図書】
『夢を絶対に成功させる方法!』
『折れない心を育てる 自我自賛力』
『大人が変わる生活指導』など
http://bit.ly/yzSp0T
『日本の人事部』原田隆史さんインタビュー:「生活指導」で社員を育てるhttps://jinjibu.jp/article/detl/keyperson/225/詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
学校教育からマネジメントを学べるような書籍になっています。
教育とは?人間とは?など何かを実現するためにどうすればよいか考えさせられる内容です。 -
①目標設定の行い方
3段階の目標設定
絶対達成できる目標
中間の目標
最高の目標
見える場所に多く貼る
部室など
目標設定の上手さが強さ
目標設定はできるだけ具体的に
上級生にアドバイスさせる
心技体のチェック
いい時と悪い時を知る
これらを実行しなければ何の意味もない
タイミング・イズ・マネー
②態度教育の行い方
態度教育とは、子供に言うことを聞かせる第一歩
クラス経営でも重要
クラスのカバンを揃える
整理整頓
③やらせきるために
どんなことでもやらせきるそれが心の強さになる
練習を本数ではなく、時間で行う
みずから行うくせをつける
④日誌の指導
過去✖️未来○
母性中心の指導者が多すぎる
『楽しい』を勘違いしない
レクリエーション的なことではない
人との競争、自らの成長
掃除の指導では、きれいの基準をつくり共有する
⑤チームづくり
やり方は最初はとことん教える
そこから子供たちで教え合う関係をつくる
行事でも目標をつけさせる
ex)体育大会で一位
女子は揉め事を経験させて、協力させる
いきなり協力にもっていこうとしない
3分間作文
自分の思っていることを具現化
文字の量が優秀さ -
教育という観点よりも、目標達成のための「心」の育て方に近いと感じた。
体育会系的な考えも感じられるが、目標達成という在り方の本質を捉えて書かれていると思う。
筆者は様々な具体的な事例を抽象化して、ご自身の現場の対して具体的に実践されていることが読み取れる。だから常勝教育が可能になると感じた。
以下、要約
普通の子がやる気を出すためには、小さな成功体験の繰り返しが、自分への自信を深め、次にもっと高い目標や夢に向かいたいという意欲を強めることになる
成功者に共通する二つの大きな特徴
① 強い勝利意識
② 高い目標設定
イメージの重要性
イメージについては、勝てる試合のイメージ、買ったときの自分の姿・感情をイメージして文章にして、またそれを見て、また考えて書くと言いう繰り返しで自分の勝利意識を高めていく。
不思議と書く「量」が「強さ」と比例するようになってくる。よく書ける子ほど強くなる。
書くというのは、その人の思考そのものであるので、頭の中が整理されて、意識が高まってきたら、気づきの能力も高まり、練習の質も上がる。その結果、競技成績も高まる。
究極の極意
日本一になれる子とそうでない子は何が違うのか?
それは、本気で日本一にするということが自分の目標になり切っていなかったか。潜在意識に落とし込めていなかったから。それだけ。
できないと悩んでいる多くの理由がこれ。真剣さのレベル、努力のレベルが違う。
意識レベルを最高まで高めようと努力しなければ、勝てない。その大切なことにほとんどの人は気づきません。
目標は必ず三段階で立てる
① 最高と最低、中間の三段階の目標を立てる。自分の幅(ゾーン)を明らかにする。自分の目標の幅が明らかになったところで、「今回の目標」を立てることでズレがなく、現実的な目標を描けます。
② 目標が決まれば、さらにその目標を達成したらどんな良いこと、どんな利益があるのかも考えて書いておく。
③ 試合前と試合後には、心・技・体にわたり、必ず反省を文章でまとめる。失敗があればよく把握させたうえで同じ失敗を二度と繰り返させないように指導する。
できることの継続こそが心を強くする
人の心は、できないこと、困難なこと、しんどいことに挑戦し、それを達成したという成果を得て、強くなるのではない。朝鮮の過程であきらめないでコツコツやり切ることから強くなっていく。
だからこそ、目標、役割に対する「やり切り、やらせ切り」指導が必要になる。毎日どれだけ忙しくても、すべて決めたことをやり切ることで、心が強くなる。 -
通読レベル1
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原田先生の過去の出来事が細かく掲載してある、心に響く本。原田メソッドについて、その意味や意図、実際の注意点などを過去の生徒の例をたくさん出しながら記載されている。オールマイティーな内容。
特に実践してみたいと思ったのは「三分間作文」。 -
"荒れた公立中学校で13回の陸上日本一に導いた指導者の本。心・技・体 メンタル トレーニング。
子供たちの心を作る。これは、大人も見習うべきものがいっぱい詰まっている。すばらしい本。" -
続けることは難しい。続けさせることも難しい。理想。
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"仕事と思うな、人生と思え
目標を書いて、書いて、書きまくる"