- Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822241339
作品紹介・あらすじ
最低のエアラインからNO.1企業へ。憎み合う労使。乗客からは罵声の嵐。三度めの倒産の危機。リストラに怯える日々。こんなボロボロの会社を救おうと、一人の男が立ち上がった。
感想・レビュー・書評
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本書は沈みいく大企業を再建していくストーリーを書いているもの。
要諦は大きく二つあると感じた。
①再建に向けた現実的なプラン・コンセプトを
しっかりと策定し、言行一致をさせること。
②そのためにタフな交渉や地道な行動の継続を
やり抜けるか
①については、本書内で掲げられていたプランは、特に奇抜なものではなくて、平均的な経営者であれば考え付くアイデアばかりであると感じた。
重要なのは②である。
実行に向けた諸々の精神的プレッシャーに耐え、いかに覚悟を決めてプランをやり抜けるか。恐らく、会社の再建や改革を進めるに当たっては、ここで頓挫してしまうケースが多いのでないか。まさに”言うは易し、行うは難し”である。
こう書くとなんだか精神論の話になってしまうが、ただ、本書を読んでいて感じたのは、この精神力の重要性だった。
精神的な弱さから来る”妥協””逃避”をいかに排除するか、
これが根本の問題解決に向けた課題なのだろうなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
"コンチネンタル航空会社の経営を立て直した人が書いた本。
何もかもがうまく回らなくなった企業がどんな状態になるのかもよくわかる。
リーダーは、目標を掲げ、その目標に沿った処遇もしつつ、あらゆる手段を通じてメッセージを発信すること。" -
コンチネンタル航空(当時)を再生させたときのことを述べている一冊。
書かれていることは、本来「当たり前のこと」。
もちろん、――定時運航の達成率次第で支給するボーナスのこととか、「どんな」会議も時間通りに開始して時間通りに終わることとか、「オープンハウス」として社長室を開けることとか――、あらゆる社会人にとって立場上そこまでできるものではなかったり、理想論に思えたりするようなこともあるだろうが、それでも日々実行できるエッセンスはある。会議のときの席配置とか、相手(部下)を歯車ではなく人間として扱うこととか、マニュアルを「捨てる」こととか、少なくとも「皆で力を合わせて」というマインドとか。
あとがきの少し前のところで
「ここに書いていることは小学生の頃に習ったようなこと。でも皆、そんな当たり前のことを忘れてしまっている。それを思い出してほしい」と書かれている。
結局は「コミュニケーション」がカギ。そのことを再認識でき、確信を深められる本。次は、実践だ。 -
たまたまこの航空会社のフライトに乗る機会があって読み始めました。
危機に陥った会社がどのように復活したかを書いています。
この会社が取ったアクションプラン「前進プラン」で必要なものは以下の通り。
1.適正な商品、サービス
2.妥当なコスト、適正な資源配分(ヒト、モノ、カネ、情報全て)
3.信頼性の獲得(顧客、従業員、株主、パートナー)
4.力の結集
これらは段階的に行なわれるものではなく、バランスを取りながら進めていくことが重要と強調。サラっとではあるが、日本企業はここが優れているとの記述あり。最終的には「企業は人なり」であると。
この復活の物語は日産の復活とも共通点が多い。
・答えは自社の中にあり、それを引き出すためのリーダーシップが必要であったという点
・成功について社員には十分報いること
・まずは問題点を特定し、出血を止める作業が必要であること
企業の復活という点では必要な共通条件というのが、今までの各社の事例から抽出できるのではないだろうか?
読むと心強く感じられる一冊。 -
具体的なエピソードが多く面白いし参考になる。少々長いのが難点。
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これは超〜お勧めです!
今までのビジネス書の中でも、行い易いというか示唆が豊富。
アメリカ・日本の企業とか関係なく、こういう会社で働けたら
本当に幸せなことだと思う。
会社とは 社員あってだし、そしてそれを導けるのは経営者層。
性善説を、自分は信じて行動していきたいです。