- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822201838
感想・レビュー・書評
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僕も一時期、青年海外協力隊か何かに入って国際貢献をしようと思った時期がありまして。この本を読んでいてそんなことを考えていた頃を思い出しました。でも今の自分にできることはそんなにないと痛感します。
僕もかつてはここに書かれている人たちのように国際貢献に進もうかと思っていた時期がございましてね。イヤ、もっと正確に言えば、生きづまりのどん詰まりで、環境を変えて、もっと言えば日本を離れて、外国、それも途上国に行って、現地の人と汗を流して見ようなんて事を夢想していたことがありましてね。
でも、そんな気持ちで国際貢献なんかできるはずはないんですね。この本を読んでいて、そんなことを思っていたことがあったなと思い出しました。若気の至りってやつです。さて、ここに書かれている日本人は僕のようなろくでなしではなく、きちんと国際貢献に励んでいらっしゃる方ばかりです。教育、水、食料、経済…。難問が山済みの現場でそれぞれ奮闘している様子が池上彰さんの筆致によって、鮮やかに描き出されております。
その中で僕がおっと思ったのはウガンダで米の栽培を指導している日本人の話でした。僕も最初はアフリカと米の栽培が頭の中で一致しなかったのですが、読み進めていくうちに、あ、こういうことってあるんだと、ちょっとした感動すら覚えました。こういう風にして日本の技術及び日本人が海外で活躍していると、なんだかこっちまで誇らしくなりますね。自分にはこれといって彼らのためにできることはありませんが、少なくとも無関心ではいるまい。改めてそう思わせてくれた一冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読了
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開発途上国のインフラ整備、教育に興味があるので借りた。
日本はどのような分野で協力できるのか、
現地で一番必要とされていることは何か、
日本の、どのような人々が開発途上国の支援をおこなっているのか(どんな立場の人が、どんなかかわり方ができる?)
読みたいのに読み切れなかった~~
また借りる~~ -
「水」は、人類の歴史上、常に国際政治の中心問題でした。中東問題も水問題が関係しています 途上国における水の事業で一番大切な部分は、人です欧米諸国への被害者意識が皮肉にもアフリカの真の独立を拒んでいた面があります 緒方貞子:自分の仕事の枠にとどまるな。顰蹙をかっても、出しゃばれ。いせっかいになれ。失敗を恐れるな
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池上さんの文章を読みと、日本がいかに途上国とつながっているのかが分かる。読み進んでいって気付いたが、本文の構成は池上さんの質問と、それへの回答により話が進む。なんともテンポよく言葉のキャッチボールが行われている。
国際協力では、日本が現地から学ぶこともあるという視点はなるほどと思った。カバーされている分野だけがすべてではないが、各分野の成果や課題も書かれている良書。この本を読んで国際協力に興味を持ってくれる人が増えることを期待したい。 -
飲み水の確保は子供の就学率を向上させ、女性の社会進出を促す。
緒方さん
彼らが困っているなら難民として援助しなさい。
国際協力の仕事は団体ごとに縦割りになっているけれど、本来はお互いの仕事が重なり合っていないと手厚い援助は出来ません。
自分の仕事の枠にとどまるな、ヒンシュクを買ってでもでしゃばれ、おせっかいになれ、失敗を恐れるな -
友人が青年海外協力隊に合格し、私もJICAの活動を知ろうと思い手に取りました。
有名な緒方貞子さんはもちろん、どのエピソードを読んでも勇気づけられる本でした。
アフリカとの共存共栄が一番心に響きました。
そして、何と言ってもさすがの池上さん。わかりやすい!
日本と世界を好きになれて、ますます池上ファンになれる一冊です。 -
国際貢献の教科書として書かれた本でわかりやすい。
7人の日本人とその活動を水の問題、食料の問題、生命の問題など各分野から紹介。
章の後に筆者の「論点」として、話をまとめわかりやすく説明している。