鉄の首枷: 小西行長伝 (ぶんか社文庫 え 4-4)

著者 :
  • ぶんか社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784821152384

感想・レビュー・書評

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  • 私自身の感じ方としては、本書は歴史小説とは一線を画した史伝に分類されると考える。本書と併読したのが海音寺潮五郎著「寺田屋騒動」で、これとの相対比較としては、一事件を題材にした「寺田屋騒動」に対し、人物に対して書いた本書が比較的読みやすかった。複雑な政治的要因が絡んだ事件史よりも、(著者と同じ宗徒という背景を持つ)人物一代記の史伝が筆調に軽快感を帯びていたとも考えられる。

  • 文庫版で復刊^^ 「小西行長は何を思って何をしようとしていたのか」を遠藤氏フィルターを通して垣間見れます。 最後の文章が泣かせる・・・

  • まさかの復刊にまずは感謝感謝!

    小説というか伝記ですね。より深く小西行長という人物について知ることが出来ると思います。
    ただやはり資料が少ない人物なので、著者の推測の部分も多いのでそこらへんは要注意。でも良い本。
    私は最後泣きっぱなしでした。

  • 全1巻。
    小西行長の伝記。

    宿敵の解説本みたい。
    伝記はあんまりだけど、
    解説本て思えば大丈夫だった。

    より深く理解できた感じ。
    宿敵でいまいちだった
    火サスな設定も無いし、
    なんか段々小西が好きになってきた。

    清正は人間的には好きだけど、
    愚直すぎたのかとも思えてくる。
    上司しか見てない感じ。
    そう考えるとダメに見えてくる。

    小西は逆に個を見てる人間だったんだろうなあと。
    時代的にこすい印象だけど、
    武力が解決手段じゃない現代に置き換えると、
    案外普通なのかも。
    ダメ上司を盲目的に信仰するより、
    ダメ上司と波風建てないようにしながら
    何とかダメなとこを解決しようとしてる印象。

    なにせ切ない。
    本当、秀吉は晩年で台無し。

  • 推測、仮定部分が多々あるため、そういうのが苦手な方には★★☆☆☆

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著者プロフィール

1923年東京に生まれる。母・郁は音楽家。12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒。50~53年戦後最初のフランスへの留学生となる。55年「白い人」で芥川賞を、58年『海と毒薬』で毎日出版文化賞を、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞受賞。『沈黙』は、海外翻訳も多数。79年『キリストの誕生』で読売文学賞を、80年『侍』で野間文芸賞を受賞。著書多数。


「2016年 『『沈黙』をめぐる短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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