- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784819113939
感想・レビュー・書評
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子どもの頃、親は産経新聞を購読していました。販売店の事情で、産経新聞を取れなくなることになり、親がとてもガッカリして他紙を選んでいたことを思い出します。
子どもでしたが、産経新聞は自由な、明るい新聞のように感じていました。
本書は、著者が産経新聞出身の方なので、産経新聞の源流や社内のエピソードが詳しく書かれていてとても興味深かったです。
新聞社による論調の違いは、よく言われていることですが、本書を読み、その背景から理解することができて有益でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
題名から、おそらくは朝日新聞を否定した内容なのでは…と思ったのですが、帯を見て興味を持ち、購入しました。
読んでみての率直な感想は『難しかったが、面白かった』です。新聞記事を書き続けてきた人は、表現論法の言葉は、私のような凡人には難しさが多々感じる事がありました。しかし、それ以上に本の内容の面白さが大変勝りました。ほぼ一気読みです。こんなに一気読みした本って本当に久しぶりです。
よかった点は、著者の吉田信行氏の目線で書かれていた事です。決して朝日新聞を貶してるだけの本ではありません。また、産経がどんな大手新聞社より優っているというような、自慢している本でもありません。
吉田氏による、様々な時代背景による、感性や持論が含まれており、またその時に活躍されていた人物像を見事に表現してくれています。それにより、私は河合栄治郎という人物は知らなかったのですが、こんな偉大なる人が日本にいて、国民の為に軍隊と戦ってくれていたんだな!と知る事は、私にって大きな修得と言えます。
先述したように、難しい言葉も多々出てきますが、それを十分内容がカバーしてくれると感じてもらえるはずです。
追記…星一つ少ないのは、もっとわかりやすい言葉・文法で書いてほしかったことを意味して…