- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784819113465
感想・レビュー・書評
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米国が、銃で勝ち取った建国の歴史を評価しすぎるところがちょっと気持ち悪いが、言いたいことは物凄く解る訳で。
本当に、30年後に日本が日本として残るのかどうか。
日本が生き残っていくための方策を考えようとすると発狂する人たちが誰なのか、よく見極めながらマジに考えていかないと、歴史上そんな国もなったよね、ということになりかねない。
こういうの読むたびに気が重くなる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
外国人が日本のためを思って本気で怒る。
特に、ケントさんの怒りは感情的ですらある。
その怒りは、「なぜ日本人は、こんな簡単な理屈がわからないのか?わかろうとしないのか?」という日本人の平和ボケへの喝であり、また自分が言葉を尽くしても理解されない無力感からくるイライラのようです。
本書は、4章だてですが、最終章だけでも読んでおくべきです。
レッド・ヘリング(ニシンの燻製)は猟犬の追跡を薫英ニシンの強烈なにおいでかく乱するということから転じて、論点ずらしの世論誘導(プロパガンダ)という意味ですが、「平和憲法」の実態は不戦による平和であったり、「安保法制」を戦争法と言い換えるなどが代表的事例です。(P177~)
本書は昨年の9月に出版されましたが、とても暗示的な話をしています。(P185~)
日本の情報戦、広報外交が弱い点を憂慮し、尖閣諸島で中国と小競り合いになった時に、「日本が先に撃った」と言われれば国際的には嘘でも先に強固に主張した方が雰囲気をリードできることになり、そうなると米国も日本に加勢することがむつかしくなる点を指摘していますが、これなどここ最近の韓国の一連のいちゃもんに対する日本の右往左往ぶりをみれば杞憂ではなく無視できない現実的な問題として迫っています。
さらに、日米同盟も無条件に米国が日本を守ってくれるということではなく、あくまでも日本が主体(矢面に立つ)となれば米国は一緒にサポートするという付随的な軍事協力だという点も重要な指摘です。(P187)
また、左翼陣営は安保法制反対のために母親や教職員を利用して、「憲法9条を変えて子供を戦場に行かせない、殺させない」というプロパガンダを平気で展開しており、日本が他国から侵略されても「自分は国を守らないが、自分の子供は他の誰か(自衛隊員)を犠牲にしてでも守る」という楽で身勝手な理屈に身をゆだねている様をケントは「売国奴」と呼んでいます。(P197)
日本の現状は、尖閣のみならず沖縄にも領土拡張野心を持った中国や自国の存亡のために核爆弾をもつ北朝鮮、もはや友好国とはよべない韓国、北方領土を返さないロシアなどに囲まれている点で、国防という重要課題については与野党問わず一致団結すべきなのだが、左派政党は相変わらず自衛隊員募集の学校協力に関してでさえいちゃもんをつける始末・・私には彼らの人相が日本人離れしているようにみえてしまいます。