戦国武将の選択 (産経セレクト S 5)

著者 :
  • 産経新聞出版
3.15
  • (1)
  • (6)
  • (9)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 86
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784819112642

作品紹介・あらすじ

いま決めなければ生き残れない!やわらかな語り口で最新研究を紹介しながら、通説にも疑問符!歴史家による実情の読み解きで、真実の日本史が見えてくる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 東大のお偉い先生なのですが、歴史をナナメから検証し、解説してくれているのでわかりやすいです。
    家康と築山殿の関係、なるほどなーと感心しました。これが事実だと、家康に好感が持てますね。またぜひぜひ新説をお待ちしています。

  • 歴史学者の本郷和人氏による、主に戦国武将について書いた一冊。

    新聞の連載を文庫化したものなので、内容は多少散漫なものの、非常に読みやすく面白かった。

  • 2016.07.20

  • それぞれのテーマが長くないので読みやすかったです。利休辺りは納得出来る気もします。

  • <目次>
    まえがき  史料とのつきあいはバランスが大事
    第1章  あの兵力差で信長は本当に桶狭間を戦ったか
    第2章  「天下統一」という新概念はどう生まれたか
    第3章  部下・光秀が「本能寺」を決めた出来事
    第4章  「戦国最強の武将」はだれか
    第5章  武将たちが残した人生哲学
    第6章  執権北条氏、粛清政治の手法~戦国前夜①
    第7章  「大義名分」がない中世武士の感覚~戦国前夜②
    第8章  利休は強欲だから秀吉に殺されたのか
    第9章  「利休七哲」と徳川大奥
    第10章  武将の名から人間関係が見える
    第11章  家康と「信康切腹」と「長篠」

    <内容>
    最近はテレビでのAKB高城推しなど、やや興ざめの感もある本郷さんの本。産経新聞連載の記事をまとめたもの。相変わらずの軽妙な筆致で中世から江戸にかけてを縦横無尽に書いている。ポイントは人間。史料編纂所の教授なので、史料を基にしてその隙間を今までの経験や記憶から埋めていく。首肯できることも多い。通説に対する反論も多く、読みやすさを含めておすすめの一冊である。

  • 2.6。どうでもいいがタイトルと内容合ってなくないか?

  • 小和田哲男氏が「御大」化(失礼!)する中、著者は磯田道史氏とともに、メディア露出の多い歴史学者のツートップといえるのではないだろうか。

    別の著書の前書きで「ぼくの本は売れない」と嘆いていたけど、決してそんなことはなく、本書も語りおろしの形式で、とても読みやすいものとなっている(ときどき筆が走るのもご愛嬌)。

    日本の歴史研究の最前線とも言うべき東京大学史料編纂所にいるだけあって、自説にも資料的根拠を付加するところも興味深い。「あの兵力差で信長は本当に桶狭間を戦ったか」とか「家康と『信康切腹』と『長篠』」などはなるほどなぁと思わされてしまった。

    AKBヲタの先生だけに、「大島優子とキャラが似ている蒲生氏郷」とか、歴史ヲタには訳が分からない(笑)章立てがあるのも特筆すべき点か?w

  • 出だし良かったのに自説お披露目で最後グダグダ

  • 戦国武将の選択という題名とはちょっと違うかもしれないが、戦国時代を中心とした、出来事を、歴史家としてどう解釈するのかのプロセスがわかりやすい本。編纂書を元に史実を考えるとどうしても偏る、古文書やその他の状況から考える、想像し、あるいは妄想に近いような想像力を持って、こつこつ検証するといった感じ。

    一つ一つがわかりやすく面白い。

  • 新聞連載の一話読み切りを集めたものだから、中世から近世にかけての断片的な考察が薄っぺらい。マイナーな武将や奥方の章だと、それなりの歴史家でないとついていけない内容だし。わずかなスペースに盛られたユーモアも、ときに空振り。これはロックやAKBに興味がない、読み手としての自分の問題か。小説以上に逞しすぎる著者の妄想より、武将の名の分析なんてのが有り難かった。家名、役職名、かばね(姓)、いみな、通称についての解説はためになる。成り上がりの武将が自ら築いていった氏素性が解き明かされる。著者の講義は面白そうだ。

全13件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1960年、東京都生まれ。1983年、東京大学文学部卒業。1988年、同大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。同年、東京大学史料編纂所に入所、『大日本史料』第5編の編纂にあたる。東京大学大学院情報学環准教授を経て、東京大学史料編纂所教授。専門は中世政治史。著書に『東大教授がおしえる やばい日本史』『新・中世王権論』『壬申の乱と関ヶ原の戦い』『上皇の日本史』『承久の乱』『世襲の日本史』『権力の日本史』『空白の日本史』など。

「2020年 『日本史でたどるニッポン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

本郷和人の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×