- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784819112642
作品紹介・あらすじ
いま決めなければ生き残れない!やわらかな語り口で最新研究を紹介しながら、通説にも疑問符!歴史家による実情の読み解きで、真実の日本史が見えてくる。
感想・レビュー・書評
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東大のお偉い先生なのですが、歴史をナナメから検証し、解説してくれているのでわかりやすいです。
家康と築山殿の関係、なるほどなーと感心しました。これが事実だと、家康に好感が持てますね。またぜひぜひ新説をお待ちしています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歴史学者の本郷和人氏による、主に戦国武将について書いた一冊。
新聞の連載を文庫化したものなので、内容は多少散漫なものの、非常に読みやすく面白かった。 -
2016.07.20
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それぞれのテーマが長くないので読みやすかったです。利休辺りは納得出来る気もします。
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<目次>
まえがき 史料とのつきあいはバランスが大事
第1章 あの兵力差で信長は本当に桶狭間を戦ったか
第2章 「天下統一」という新概念はどう生まれたか
第3章 部下・光秀が「本能寺」を決めた出来事
第4章 「戦国最強の武将」はだれか
第5章 武将たちが残した人生哲学
第6章 執権北条氏、粛清政治の手法~戦国前夜①
第7章 「大義名分」がない中世武士の感覚~戦国前夜②
第8章 利休は強欲だから秀吉に殺されたのか
第9章 「利休七哲」と徳川大奥
第10章 武将の名から人間関係が見える
第11章 家康と「信康切腹」と「長篠」
<内容>
最近はテレビでのAKB高城推しなど、やや興ざめの感もある本郷さんの本。産経新聞連載の記事をまとめたもの。相変わらずの軽妙な筆致で中世から江戸にかけてを縦横無尽に書いている。ポイントは人間。史料編纂所の教授なので、史料を基にしてその隙間を今までの経験や記憶から埋めていく。首肯できることも多い。通説に対する反論も多く、読みやすさを含めておすすめの一冊である。 -
2.6。どうでもいいがタイトルと内容合ってなくないか?
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出だし良かったのに自説お披露目で最後グダグダ
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戦国武将の選択という題名とはちょっと違うかもしれないが、戦国時代を中心とした、出来事を、歴史家としてどう解釈するのかのプロセスがわかりやすい本。編纂書を元に史実を考えるとどうしても偏る、古文書やその他の状況から考える、想像し、あるいは妄想に近いような想像力を持って、こつこつ検証するといった感じ。
一つ一つがわかりやすく面白い。 -
新聞連載の一話読み切りを集めたものだから、中世から近世にかけての断片的な考察が薄っぺらい。マイナーな武将や奥方の章だと、それなりの歴史家でないとついていけない内容だし。わずかなスペースに盛られたユーモアも、ときに空振り。これはロックやAKBに興味がない、読み手としての自分の問題か。小説以上に逞しすぎる著者の妄想より、武将の名の分析なんてのが有り難かった。家名、役職名、かばね(姓)、いみな、通称についての解説はためになる。成り上がりの武将が自ら築いていった氏素性が解き明かされる。著者の講義は面白そうだ。