書ける人だけが手にするもの (SB新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784815611880

作品紹介・あらすじ

齋藤孝が教える、頭の中にあることを書いて表現することが苦手な人のための世界一簡単な文章術入門。

感想・レビュー・書評

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  • このようにレビューを
    書くようになり感じる
    ことは三つ。

    其の一
    読んだ内容を忘れなく
    なった

    其の二
    「いいね!」が嬉しい

    其の三
    でもやはり面倒くさい

    そう、
    三つめをどうかしたい。

    著者は言います。
    他人のために書くから
    そうなるのだと。

    「面白いことを書きたい」

    「自分の考えを
     知ってもらいたい」

    ・・・
    そんな欲求は捨て去る。

    書くことは自分のため。
    そう捉える。

    そして、
    まずは一行でよい。
    頭に浮かぶことを書く。

    考えてから書くのでは
    ない。

    書きながら考えるのだ。

    それは、
    思考を深めていく行為。

    それは、
    物事に対する認識力を
    高めることにつながる
    行為。

    また、
    書くことで自分の感情、
    思考の輪郭がハッキリ
    してくる。

    それらを遍く言語化し
    客観視する。

    つまり
    思考を深めるばかりか
    自分を知ることになる。

    まあ面倒くさいことに
    変わりはありませんが、
    相応に得るものがある。

    そうとわかれば、
    ちとモチベーションも
    湧いてくるというもの
    です。

  • 自分自身が学生の頃を考えたときに、文章を書くことに対して、確かに苦手意識はあった。最近副業を日々繰り返していく中で、文章を書くことに対して苦手意識がなくなって来た。
    改めて見ると、私自身がこの本を読む前から、文章を書くときには話すように書くことを知らず知らずのうちに、実践していたことに驚いた。
    話すように書くことによって、次から次へと言葉が浮かんでくることも本当でときには書きすぎてしまうくらい。
    この作品を読んだことで、今の私のやり方は間違ってはいなかったのだと、自分に改めて自身が持つことのできた一冊となった。

  • “書く能力を身につける一番の近道は、「言葉で書かれたものについて、言葉で書く」こと”

    これって、まさしくブクログで俺達がやっていることだと思う。みんなの感想や文章を読むと、表現力や語彙力の高さに驚かされる。俺ももっと読書に励まねえとな。

    それと、アイデアを出すためには“食材を選ぶ料理人のように日常を過ごす”ことの大切さを著者は述べている。これは短歌やブログにも言えることだな、と感じた。

    また、この本の最後に著者が「世界一受けたい授業」で紹介した4コマ漫画「コボちゃん」のエピソードが書かれているが、最高すぎて泣きそうになった。

  • 書くことを身につけることで得られる最大のものとは
    「認識力」が磨かれること。
    認識力とは「物事を深くとらえる力」。
    読書をすることで認識力が培われ
    それをもって書くことでさらに認識力が高まり
    さらに相乗効果で書く力も高まっていきます。

    そこで三島由紀夫の文章が紹介されています。
    うーん、さすがだ。
    やはりこういう作家の本を読まねばと
    今回も思いました。

  • 文章力向上の一環として、本書を読んでみた(文章力関連3冊目)
    他の本同様、書くことの大切さ、書くことで得られることが並べられている。
    考えるために書く、わかったつもりで書いてはいけない、かっこいい文書ではなく伝わる文章を目指しなさいという点は他の本と共通する部分であった。
    この本独自の内容としては、まず「発信することの快感は、発信することの恐怖をはるかに凌駕する」という一文が印象に残った。まだ発信することに抵抗感を感じる私には刺さる一言であった。
    また、オリジナリティのある文章=新しい題材ではないということ。どうしても面白い文章を書こうと思うと、新しい題材を考えてしまいがちだが、1つのネタも「切り口」を変えれば全く違う断面を見せるという言葉には非常に考えさせられた。
    最後、一番印象に残り今後の自身の生活でも活かしていきたいと思ったことは、「日常の生活にあふれる?を大切にする」という点である。
    確かに生きていると?と感じる点は多い。?にはまだまだ面白いことが眠っている。
    この?をクリアにすることが、文章を書く力、読ませる力につながると思うし、それだけではなく自分の人生を豊かにするものではないかと感じた。

  • 書くことに限らず自分の中では、「話術の幅をひろげ深めていくきっかけになれば」「ちょっとしたメールや文章力の向上に繋げたい」と思い著書を手に取る、読み進めていくと次から次へと興味が湧いてくるテレビに出ている著者が優しく語りかける様に入ってくる。「書くこと・話すこと・読むこと」全てが絡み合い、最終的にはもっと多くの本に出会い、自分の中に多くの名文を取り込みアウトプットする。話術だけに限らず人間の幅を拡げ深めていくアドバイスを聞いた気がする。

  • 「?」で始まり、「!」で終える文章述。
    書き手の立場を、はっきりさせ、「体温」を伝える。
    鬼滅の刃、我妻善逸の師匠、桑島慈悟郎の「善逸、極めろ」「他の弟子のように多くの技を身につけなくてもいい、自分がもっている唯一の技を極めろ」のアニメからのコメントヒロイン。
    書ける人だけが手にするもの

  • ➖本書のポイント➖
    ①「書くネタ」は思い浮かばなくて良い
    →思考と表現はひとつなぎ
    ②書けるかどうかはフックが9割
    1.読む人の関心を引っ掛けるフック
    →キャッチコピーはタイトルのこと
    2.文章の構成上のフック
    →書き手のセンス
    3.自分の心を引っ掛けるフック
    →「なぜそれについて書きたいと思ったのか」
    ③結局、「読書しろ」に着地する斉藤さん大好きw
    →「読む力」が「書く力」の土台である
    ➖メモとアクションプラン➖
    ★フックの活用
    → 3つの引用を骨組みにして書いてみよう
    →「書き手の立場」をはっきりさせる
    ※「私は誰?」が全ての始まり
    ★「考えながら書く」ための3つのルール
    1.タイトルは最初につけない
    2.スマホやPCも使い、「カット&ペースト」で書いていく
    3.使わなかった文章は残しておく

  • 学生から社会人まで、「書く」ためのエッセンスがよくわかる一冊。
    YOASOBIや鬼滅の刃を例として取り上げているので、分かりやすく読みやすい。読んだら自分で何か書いてみたくなる。

  • 書くために、読む。
    短い言葉で、まとめる。
    書ける人が到達できるところがあるということ。

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

齋藤孝の作品

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