2025年を制覇する破壊的企業 (SB新書)

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  • SBクリエイティブ
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784815607593

作品紹介・あらすじ

コロナでテクノロジーの進化は10年早まった!

2020年1月、Amazonはアレクサとガソリンスタンドを交信するサービスのデモをテクノロジーの年次祭典CESで発表した。
これまで家の中のものとしか交信しなかったアレクサを屋外と交信させたこの発表は、Amazonが都市全体のデータを取り、ビジネスを広げていこうという意思を示している。
テクノロジーの進化がビジネス、はたまた我々の生活自体を大きく変えることはいうまでもない。
本書は、Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft、Netflix、テスラ、クラウドストライク、ロビンフッド、インポッシブル・フーズ、ショッピファイという、2025年の世界に大きな影響力を持つ世界最先端11社を分析することで、5年後を読み解く未来予測書である。
著者は、「元・米ニューヨーク金融機関×ハーバード大学院理学修士×元グーグル×ベンチャー投資家」というテクノロジーとビジネスをつなぐ稀代の経歴をもつ。ここでのポイントは、ベンチャーキャピタリストが未来予測をするということにある。
テクノロジーに関する未来予測はさまざまな視点から提示されているが、アカデミア、エンジニア、ジャーナリストが行う未来予測には決定的に欠けている点がある。
それは、ベンチャーキャピタリストが行う「どのように投資し、儲けるか」という観点だ。
なぜなら、テクノロジーはその革新性だけではなく、ユーザーに受け入れられなければ、広く普及することはないからだ。

本書は、そんなテクノロジーとビジネスの交差点にいる同氏がファクトベースで2025年の未来を描くものである。

感想・レビュー・書評

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  • ●データという共通項をもつ他業種間にまたがる巨大企業が社会の構造を破壊する
    「破壊する」という言葉が強いですがこの言葉の意味は業界の構造の一新。つまりGAFAなどのアメリカの大企業が単一の事業しかやっていない日本企業の事業を食っていく可能性があることを表現しているとわたしは感じました。
    なぜ他業種間にまたがるのか?それはそれぞれの業種でデータを取得したほうがユーザーの使い勝手のよいサービスが実現できるから。
    紹介されているアメリカ企業は多角的になるためにM&Aを繰り返した歴史があるとのこと。日本のように外注せずに自社で対応する傾向があるようです。もし多角化を日本で行ったら・・?今後アマゾン系スーパーやホテルが主流になる可能性も十分あると思います。
    ●驚いたことが多いのでメモ必至
    一番印象的だったのがテスラ車と今までの自動車の概念はまるで違うということ。システムアップデートで燃費がよくなるって常識を破壊されませんか?
    ●育休中におすすめ
    育休中って社会と断絶されがち(わたしも現在進行形)でも考える時間は働いているときよりあるんです。本書は自社や日本社会にしか向いていなかった視野を世界のトレンドに向けてどんな自分が社会で求められていくのか考えるきっかけにするのに良い本だと思います。
    わたしは自分の無知を知ることができました。日本のニュース(ネットニュース含めて)だけだと世界のテクノロジーに触れることってなかなかないことがわかりました。破壊的企業がどういう事業をしているのか学べとても勉強になりました。「ハイパーループ」という言葉を知らない方は必読です。
    ●読んだきっかけ
    『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ』で著者が解説を書いていました。その中で本書と方向性が一緒であるという記述があり興味を持ちました
    ●それでソフトバンクか!
    本書の中でどうも孫社長について触れることが(いい意味で)多めだなと思いましたが、SB文書でしたか笑

  • これからの社会へ飛び出していく若者も、社会人として働いている私たちも大変参考になります。旧体制のなかからイノベーションを起こすのは容易なことではありません。それは様々な職種に言えることです。このままでよいと考えている場合、大抵は衰退すると思います。少しずつでも前に進むことを考えていたとしても、やっと現状維持だったります。現状維持では会社全体の活気も生まれてこないでしょう。2025年を迎えたとき、私の職場も世界の情勢から置き去りになっていないようまた努力しなければなりません。大変気持ちが盛り上がりました。

  • 分かりやすい、後半は??

  • 冒頭に5年後の未来予想が42歳の男性の主人公家族の日常風景を中心に描かれてるけどすごくイメージしやすいし世界最先端はスゲェェェってなる

    GAFAと界隈のベンチャーのこれからの動向を追うことでこれからのトレンドや世界の未来が見えてくる

    テクノロジーの開発が加速されまくってるおかげでドラえもん超えの未来がすぐ側まで来てますやん

    子供の頃に読んだドラえもん秘密道具辞典みたいなやつに載ってた道具のどれくらいが今実際できるようになってるんかな

  • ●アマゾンが保険といった金融事業への進出。購入履歴から与信判断を行うサービス。J.P. Morgan、バークシャーハサウェイ、自社3社の従業員に対して既に保険のサービスを提供している。エコーバンドと言う健康情報を取得できるリストバンドも販売を開始。
    ● Facebookユーザの年齢層の中年か。若い人はInstagramやティックトックに流れていきました。インスタやWhatsAppの買収。
    ●アップルカードの発表。カード番号は記載されず素材はチタン製。
    ● Netflixの強みはレコメンデーション機能の作り込み。もしかしたら、視聴者一人ひとりに異なるエンディングの動画が配信されるかもしれない。 
    ● Microsoftは二代目バルマーの失敗をサティア・ナデラ氏のサブスクリプションサービスの導入により復活。
    ●インポッシブル・フーズ。代替え肉の製造。ベジタリアンでも大丈夫。
    ●ロビンフッド。証券業界初の「売買手数料ゼロ」で投資が当たり前の世界を作る。ビジネスモデルは、「あなたの会社から買うように割り振るから、その分リベートを頂戴します」と証券会社からフィーをとってます。
    ●クラウドストライク。元マカフィーのエンジニア。多くの企業ではVPNやアンチウィルスソフトなどセキュリティー面が揃っておらず、在宅勤務が難しかった。このようなネックを丸ごと解消してしまうのがこの会社。常にセキュリティーのアップデートをクラウド側で行うようにする。クラウドにつながっている間は常に、端末並びに利用者のアカウントをクラウドストライクがチェックする。一台900円からのサブスク。
    ●ショッピファイ。創業はカナダ。多くの企業がアマゾンや楽天といった大手ECプラットフォームからの離脱をする動きが出てきています。日本ではBASE。
    ●tiktokの優れた点はレコメンデーション機能。
    ●Adobeは人工知能を開発して、画像やイラストの加工作業を自動で行うサービス。
    ●IBM。ワトソンは機械学習に近く、トレンドのディープラーニングが備わってないので苦戦。
    ●アメリカ、オイシーベリーの創業者は日本人。

  •  昨年11月に出版された本なのですが、ある書店で平積みされていたので今日新刊と感違いして購入しました。まあこの手の本は新しくないと価値がないのですが、この本の情報はまだ陳腐化していませんでした。
     ただ少なくとも2025年までには陳腐化するし、この数ヶ月で新しい注目すべき企業もあまた誕生しているのだろうけれど、この本で取り上げられている11社は「最先端」を走り続けています。
     
     2025年なんてあっという間に到来しますが、実際に見える景色は今とかなり異なっているだろうなと思います。一つは自動車がどうなっているのだろうか?もはや現在の日本にとって唯一の経済の柱といってもいい自動車が、どうなっているのだろう。
     EVの販売割合が50%を超えている状態は容易に想像できる。かつて世界を席巻していた日本の家電メーカーの二の舞をまわなければいいのだがと心配していたのだが、「ロボタクシー」の普及は自動車そのものの産業規模を縮小させることになる。
     

  • 2025年の生活シーンをモチーフに発展を遂げるだろう11の企業を順々紹介する。日本国内では、クラウドとサブスクによって、日本の古い考え方の企業が淘汰するとのこと。使う側としては、早くすすんでほしい。

  • 2021年、29冊目です。

  • ニューラリンク、初めて知った。SFすぎる

  • 近未来、GAFAMをはじめとする主要企業はどう動くか、をまとめた本。

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著者プロフィール

京都大学経営管理大学院客員教授

「2023年 『アフターChatGPT』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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