一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書【経済編】 公立高校教師YouTuberが書いた
- SBクリエイティブ (2020年10月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784815606176
作品紹介・あらすじ
シリーズ累計45万部超!話題の公立高校教師YouTuber第3弾は世界史の経済史編!!
古代から現代まで年号を一切使わずに、
お金の流れを「主役」にしたストーリーで世界の歴史を読み解く"新感覚"の歴史入門書!
学生から社会人まで必読の1冊!
感想・レビュー・書評
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お金が中心の、世界史の教科書。
お金がどのようにできたか、お金に対する信用の変化など、現代に至るまでのお金の歴史が分かります。
経済、難しいかなと思ったけど、分かりやすい例えで説明してくれるので、すごく面白かったです。
経済が中心なので、経済以外の出来事は本編の「世界史の教科書」を見ながら読むと理解が深まります。
同じように年号ではなく流れで読み進められます。
私の場合は、「一度読んだら絶対に忘れない」頭を持っていないので、2週目読みますw
マーカー引き、メモしまくっているので、2週目はもう少し忘れないようになるといいな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
同シリーズの世界史と日本史が非常に面白く知識欲をかきたてられる内容だったために本書も購入。
通常の世界史版と重なる部分もあり、歴史という文脈で読むならまずは通常の「世界史」がおすすめ。
一度読んだだけでは深く理解できないので、何度も読もうと思う。 -
タイトル通り、教科書的なこの本。
絶対に忘れないかと言ったらどうだろうか。
互いに影響を与えあった世界の国。
利権のため踏みにじったもの奪い合って破壊したもの。
どんな事が目的で何をしたのか今後に活かす意味でも読んでおくと良い。
有名な三角貿易について、奴隷・砂糖・武器があるが
奴隷の集め方として同じ地域でも部族が違えば捕らえて売る対価としてまた武器を得るという非常に自己中な事があったと言う。
同じ命、誰であれ家族がいて大切な人がいる。
お互いに思いやって生きていく事を考えなかったのは昔だからと言うだけではない。自分さえ良ければ良いそれ以外にない。
この頃は毎日のようにウクライナとロシアの戦争状態が伝えられる。
この21世紀に本当に戦争なんてしているならSDGsどころじゃない。
黙っていたって時間は過ぎる。
この本を通して今の日本に何ができるか、そんな事を考えさせられる。 -
一度読んだら絶対に忘れない世界史シリーズの経済編。このシリーズが好きなのは、歴史教科書に頻出する西暦や細かい固有名詞が極力削除されており、歴史上のイベントや覇権の遷移が分かりやすくストーリーとして紹介されている点だ。
もちろん分かりやすく歴史を紹介することに注力されているため、本書では細かい知識は詳述されていない。これは、歴史への造詣が深い人には情報不足で退屈に思えるかも知れない。
それでも、経済という観点で歴史上の流れを紐解き説明してくれるのは、わたしにとって非常に興味深かかった。なぜなら、経済的な背景にフォーカスすることで、歴史の転換点における権力者の意思決定が論理的に理解できるからだ。
また、本書を何回も読み直して歴史への理解を深めたい -
忘れないどころか、中々頭に入らない。残念ながら、教科書や参考書のように、抑揚のない事実の羅列でストーリー性に乏しく、全体的に薄らした感じだからかも知れない。絶対に忘れないと豪語するための工夫は何だろうか。誇大広告に見える。
例えば。アテネが作った代表的なコイン、ドラクマ。アテネと並ぶ都市国家のスパルタは徹底した軍国主義で知られる。質実剛健で厳格な規律を重んじ、貯蓄できる金は富めるものと貧しい者を分断し市民の結束が見られるとして貨幣の使用を禁じた。ペルシア戦争のときには、スパルタとアテネは協力してギリシャ世界を守ったが、戦争が終わると、ギリシャ世界はアテネを盟主とするデロス同盟と、スパルタを盟主とするペロポネソス同盟とのあいだで覇権を争うようになり、ギリシャ全域を巻き込む戦乱に発展した。
ローマ帝国は戦争に勝利し大規模農園ラティフンディアを経営するようになる。安価な農作物がここで作られ、この奴隷が生産する生産物と価格競争をしなければならないイタリアの農民たちは生活が苦しくなり都市に流入する。ローマの政権担当者たちはこれらの失業農民に対しパンとサーカスを与えて反乱を防いだ。
奈良時代の初期に発行された和同開珎。朝廷は蓄銭叙位令によりお金を貯めると官位が与えられると言う仕組みを作ったが、人々の気持ちが使用より貯蓄に向かい、流通につながらなかった。
検索エンジンが発達し、AIも機能し始める今、こうしたネットでも読めるような、記事本のニーズは残るのだろうか。 -
休日の朝にちょっとだけのつもりで読み始め、あまりに面白く一気に完読してしまいました。著者は公立高校の先生であるとのこと、すごい先生と、幸せな生徒さんがいるもんだと感動に近い感心を覚えました。メインは別に世界史の教科書が出ているそうですが、本書はその経済編になります。世界史をタテとヨコに切り分けて、文中には年代記述を省き、古代から現代までの経済をめぐる世界史を一気通貫で解説します。経済史ではなく、紛れもない世界史の内容で、ちょうど学校で学ぶような世界史の流れの「行間」に当たる部分を次々と見せてくれます。これがまるで世界史の事件簿の謎解きのようになっている。国同士の衝突や連合、日本の開国、世界大戦、あらゆる世界史の事件が経済の側面から分かりやすく解説されます。石見銀山がなかったら、日本の近代化はなかったかもしれないとか、想像を掻き立てられる。これまで知っていた世界史観がひっくり返るような面白い読書体験でした。学校教育とはつくづく、こんなにも面白い世界史の世界を暗記物に仕立て上げ、パーツパーツで意味の通じないバラバラの代物にして、勉強嫌いを増やしてしまっているのではと思わざるを得ません。作者が生徒に寄り添い、いかに学びを面白く分かりやすくと工夫して練り上げてきたからこその、この一冊なのでしょう。
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【読書レビュー 597】
山﨑圭一『(公立高校教師YouTuberが書いた)一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書【経済編】』SBクリエイティブ、2020年
「お金の流れ」を中心にまとめられた世界史の教科書。
シリーズの『世界史の教科書』『人物事典』と同時並行で読む事で効率的に学べます。 -
「お金の流れ」という観点から、地域を横串にしながら世界史を解説。意外と教科書と同じような流れでは、、と思ったが、昔のことなので思い出せず。。
主要な流れに絞ってあり、わかりやすい。ただ、私が悪い読者なのかもしれないが、「一度読んだら忘れない」は、チト厳しいかと。
世界史の復習には良さそう。 -
なぜこの史実が起こったのかってのが、めちゃくちゃ分かりやすくて、小説感覚で読めた。