- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784815604233
作品紹介・あらすじ
お金を他人のために使ってはいけない
・お金はもともと仮想のもの
・お金は社会が保証したもの
・お金は価値を測る物差し
・価値は誰のためのものか?
・自分の欲求をよく知ることが基本
・値段が価値ではない
・ものの値段に左右されない
・お金がないからできない?
・自分の満足を得ることが最終目的
・他者のためにお金を使う人たち
・価値を見極めるためには?
・自分の欲求をよく知ることが基本
感想・レビュー・書評
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お金は必要なものより欲しいものに使う。
なぜ欲しいのか?それが自分のやりたい事、自分にとって価値ある事、自己の満足を突き詰めていく。
人からどう見られたいとかじゃなく自分のやりたいことに金を使う。
森博嗣は期待を裏切らないなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お金には興味がある。奇抜なタイトルだが、有名作家の書く本なので、奇をてらっただけの本ではないなと興味を持ち手に取る。「お金は必要なものより、欲しい物を優先しなさい」というもので、まあ仰っていることは御尤もだが、著者が特殊なだけで皆ができる方法ではないなと感じる。それより本著者の為人がわかったので面白かったな。
好きな「スカイ・クロラ」に関する記述が出てきて興味深い。最初はびっくりしたが、イヤイヤそんな事無いだろと思い直す、また読みたくなる。
・抜粋
ある編集者が、飛行機の話なら書いてくれるだろうと考え、話を持ってきた。いくら自分が飛行機が好きだからと言って、小説にそれを書いても、何が面白いことがあるだろうかと訝しむことしかできなかったが、依頼されたので引き受け書いた。どうせ売れるわけがないと思ったし、自分でもこんな小説は読まないだろうと思える作品になった。案の定、まったく売れなかったが、僕が予想したよりは売れた。
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学識サロン
《内容》
〇物の価値は自分の欲求の大きさで決まる
値段は相手側が決めた勝手な数字
価値の見極めは、自分がそれによってどのくらい楽しい思いをするのだろうを考える
手に入れたお金とバックを交換してもいいと思えればいい
物を買ってお金を減らすこと=自分が得するための行為
そうは言っても何に満足するかわからないという人もいる
自分が面白そうと思いそうなものをどんどん試してみる
5つ挑戦して4つ失敗してもいい
あなたに向いたものがみつかる
お金が減ってもあなたの幸福度は確実に上がっていることを確認しましょう
お金を使うことは得すること
○他人のためにお金を使ってはいけない
いいねのための買い物や褒めてもらうための買い物ではない
満足できることにお金を使う
《感想》
良書
題名も秀逸
どっちかというと、買い物して失敗したと嘆くパターンが多く、買い物自体が面倒になってきていたこの頃
「楽しさを買う、得する行為、幸福度が上がる」
このように気持ちを変換できればいいのかと目から鱗が落ちた -
好きな作家の一人、森博嗣の何冊目かのエッセイ。読後感はいつも同じで、合理性というのか、その身も蓋もない様が痛快である。ディテールで、オレにはそこまでは無理だ、と感じる部分はもちろんあるが、その価値観はいつもわが身の来し方を、また行く末を考えるきっかけをくれる。本を通じて新たな視点を得られたり、ぼんやり感じていたことを体系的に整理できたり、という体験はやっぱり良いな。SNSなどとは異なり、じっくりしみじみと身体に染み込んでいく気がする。
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個人的に森博嗣さんの文章は
読みやすいのでわりと読む
考えてる方向もはっきりしている
お金についての話も考え方も
持ってる数字もそれぞれだし
他人に口出しするのも
口出しされるのもなんかすっきりしない
この本を読んで
私自身は
なるほど、そういう考え方が
私にも納得しやすい
と思ったので
甥っ子の社会人デビューに
贈ってみた
(口出ししてるとこまではいってないはず)
かなりギリギリまで贈るかは悩んだけど
まあ私には
今のところはこの本が
自分の考えにもなじみやすい
そんな感じが続いています -
お金の減らし方 という珍しいタイトルに惹かれて。
森博嗣さんはなかなか面白い考え方の人だと思ったし私とは、性格が真逆だと思った。
自分の好きなことをとことん追求していて、羨ましくなる。
確かに熱中できるものって大人になって消えてしまったし、欲しいものはみんなを参考にしているかも、、
最後の孤独で寂しい素敵なお金の減らし方って
粋だな〜と思う、、!
途切れ途切れに読んでいたので、なんだか部分的にしか頭に入ってこず。
まずはスマホを置いて、アンテナを張っていようとも思ったw -
<辣> 森博嗣の本って随分前に何冊か読んだ事があると思う。しかし題名も内容もちっとも覚えてない。でも気にも苦にもならない。それは僕にとっては かなり良い事で読めばまた面白くて楽しめるかもしれないから。 んで 本書は僕にとってかなり鼻につく内容で出来ている。森は 自慢はしていない と言いつつ やれ20億円稼いだ とか お金に困ったことは無い とか 買ったものは絶対に売らないと かもうええ加減にせえよ的発言がそこら中にちりばめられている。森ってこういう書き方をするんだなぁ。僕すかんわ。
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本書の主張を一言で言えば「お金そのものに価値はない。お金が減る時に得ているモノや経験に価値がある」ということになる。当然と言えば当然なのだが、この辺りの認識が怪しい人は多いのではないだろうか。
森氏のファン以外が本書を手に取ることはないだろうが「欲しいものは買って良いが、必要な物は我慢せよ」等の独特な表現が受け入れられるかどうかで評価が分かれそう。私にとっては内容もさることながら「正論も切り口によって異端に見える」のが面白かった。