カメの甲羅はあばら骨 ~人体で表す動物図鑑~ (SBビジュアル新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784815604127

作品紹介・あらすじ

「えっ! カメの甲羅って人間のあばらなの?」
「フラミンゴの逆に曲がった膝の部分は人間でいう足首!?」

カメの甲羅、ゾウの鼻、コウモリの手……
図鑑や動物園の解説で見たことはあるけど、いまいちピンとこない動物の体。
そんな、おなじみの動物たちの体のしくみを「人間の体を変形させる」ことでわかる驚きの真実!

私たちの体を通して、動物の体のしくみがよくわかる「体感型動物図鑑」です!

感想・レビュー・書評

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  • 動物の骨格を、分かりやすく人間のイラストで表現した本。勿論動物は、環境への適応化、進化の過程で、理にかなった機能を有するに至っており、そこには自然の機能美とも言えるものももあるがため、それを人間で表すと、滑稽を通り越してグロテスクさを醸し出しているのが逆にヒットに繋がったのであろう。
    人間の一部を動物の骨格に似せても、動くことすら出来なくなるものもあろうことは容易に想像できるが、まるで進撃の巨人でもみている感はある。
    まだまだ動物に関して分からないところがあるということも分かり、久しぶりに動物に興味を持てた。

  • 眺めるだけで面白い。
    人間に置き換えるだけで、こんなに理解しやすくなるのかと驚きました。

  • キャッチーな表紙で購入。
    人体と比較するというアプローチは新しい、そしてとてもわかりやすい。

  • 内容はとても興味があるモノで良い!!!
    ただ絵はチョッとキモいかな!

  • 人間の男性の骨格を、いろんな動物の骨格に近づけて、
    「完成!」
    いや、何が完成だよ、と突っ込みたくなるが、とにかくおもしろい。
    いろんな動物の特徴がざっとわかるし、解説もとても良い。
    クジラって指あるんだ、とか、フラミンゴの骨格ってこうなんだ、とか。
    最後に部位別比較も載っている。動物について興味を持つための1冊として良いのではないでしょうか。

  • 色々とぶっとんでます。
    生き物の骨格について学べる本ですが,
    それぞれの生き物の骨格を人間に適用した場合のイラストが,
    完全にウケ狙いとしか思えない,何とも言えない味を醸し出しています。
    笑えばいいのか感心すればいいのか,
    それさえも分かりません。

  • 【推薦コメント】
    表紙のインパクトが強く、興味を惹かれた
    骨格がどうなっているかわかりづらい動物もいるため、図示されたものを見てみたいと思った
    (生命環境科学域 3年)

    【所蔵館】
    りんくう図書室

    大阪府立大学図書館OPACへ↓
    https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000940743

  • 他の動物の骨格だった場合を人間のイラストで表現しているので、ただ単純に例えば「亀の甲羅は肋骨が変化したものなんだよ」と言われるよりもわかりやすい。気持ち悪いけどなんか見てしまうような絵であり、今の人間にはいらない機能だなと思わせてくれる。

  • この本が出たとき、「あれっ?ついこの間も似たような本、出てたよね」と思った。『馬は1本の指で立っている』が2019年7月でこれが12月の発行。『馬は‥‥』は監修者あり、こちらはなし。値段はこちらが安い。前の本はモデル?の下着(水着かも)一枚の男性が人間の姿のまま、色んな生き物の格好を頑張って真似していたのだが、こちらは、見た目は人間のまま骨格を変化させているので、より不気味である点で目立ち、売れ行きはこちらがいいようである。続編も今年8月に出ているところを見ると、発売後直ぐに次が決まったのではないかと思う。川崎さんの本はどれもそこそこ売れているとは思うが、これは今までで一番、すぐに勢い良く売れた本ではないか。
    うーん、しかし、個人的には前の方が良かった気がする。
    売れた要因である、男性の骨格変化は、注目の部分だけである。だからこそグロテスクで奇妙なのである。人間の顔にリアルな毛のないうさぎの耳がついていれば気持ちが悪いが、実際は頭骨の形そのものが人間とは違うし、耳もうさぎは目のすぐ後ろから出ているのだ。トビトカゲの皮膜はあばら骨の間にあるが、人間の骨格であばら骨だけを広げてそこに皮膚があっても、トビトカゲのようには飛べない。それにトビトカゲは滑空していないときは、皮膜を閉じている。ということは、あばら骨が可動式なわけで、そうなるとそこも真似しないと不自然である。広げたままでは生活に支障をきたす。キリンだって、注目パーツは首だから、人間の首だけを長くしているが、これでは歩けない。キリンの首の長さなら、キリンの骨格がないと生きていけない。
    ゾウの鼻も同じ。だから一部のパーツだけを真似るのは、ナンセンスに思える。むしろ前著のように、人間がプルプルしながら無理して動物の真似をする方が納得がいく。
    しかし、それは充分承知の上でしているのだろう。このイラストのグロテスクさ、理不尽さが目立っているため、売れたわけだし。どうせなら、フリガナ振って小学生も読めるようにしたら、もっと売れたんじゃないの、と思う。まあ、もう企画済みのような気がするが。
    真面目に骨格を比較して見たいなら『骨格百科 スケルトン』(アンドリュー・カーク著 グラフィック社)の方がいいです。
    この本は古生物が得意な川崎さんらしく、もとの生き物を辿れるところは良い。
    しかし、「アナホリフクロウに似たフクロウの仲間が大昔にいました。」(P146)とオルニメガロニクスが紹介されているが、「大昔」はないでしょう。だいたいでいいからいつ頃いたのかは書いておいて欲しい。一応科学の本でしょ。いつ頃なのか特定できていないならそう書くべき。
    アズマモグラとコウベモグラの勢力争いの解説も、「両者の違いはコウベモグラのほうがアズマモグラよりもひと回り大きいことぐらいです。」(P169)とあるのに、イラストではアズマモグラ方が大きい。それに、違うということはDNAが違うわけでしょう、でないと交雑種ができるから、そもそも勢力争いが生まれない。見た目は大きさくらいしか違わない、と書くべきでは。
    科学の本としてはちょっといいかげんだなと言わざるを得ない。

  • タイトルのとおり、亀の甲羅を人体で表したり、人の手をコウモリの翼にしたりして、動物の特徴を詳しく説明している。

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著者プロフィール

1973年、大阪府生まれ。2001年に自ら恐竜や古生物などのイラストを掲載したウェブサイト、古世界の住人(http://paleontology.sakura.ne.jp/)を開設。図鑑や書籍などで生物全般を描くイラストレーターとして活動している。最近では動物のあらゆる進化の可能性を考察した架空動物などを描いている。おもな著書に『ならべてくらべる絶滅と進化の動物史』(ブックマン社)、『カメの甲羅はあばら骨』(ソフトバンククリエイティブ)などがある。

「2022年 『生きもの毛事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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