僕は、死なない。 全身末期がんから生還してわかった人生に奇跡を起こすサレンダーの法則

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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784815602710

作品紹介・あらすじ

人生に奇跡を起こすサレンダーの法則
2016年9月、心理学の人気講師をしていた著者は、突然、肺がん告知を受ける。それも一番深刻なステージ4。すでにリンパにも骨にもがんが転移し、手術も放射線治療もできない状態だった。医師からは、抗がん剤治療をしても1年生存率は約30%と告げられる。
それでも、著者は「絶対に生き残る」「完治する」と決意し、自分でがんを治すため、医師から勧められた抗がん剤治療を断り、完全玄米菜食、断塩、断糖、ノニ・アガリスクをはじめとするサプリ、気功、漢方、自強法、陶板浴、ヒーリング、呼吸法、八門遁甲など、あらゆる代替医療、民間療法を試みる。
しかし9カ月後、その努力もむなしく、がんは全身に転移し、最後は脳も侵され、医師からは「いつ呼吸が止まってもおかしくない」と告げられる。
その時、著者は「やれることは全部やった。命がけでやって、やって、やり尽くした。それでも、ダメだった……」と天を仰ぎ、「もう僕にできることはなくなった。完全に降参です。全てをゆだねます」と呟いた。そのとき、著者はある神秘的な体験をすることになる。
そして、それからの4日間、著者の身に全てが最初から計画されていたかのような奇跡的な出来事が次々と起こっていく。そしてその1カ月後、全身に転移していたがんは消え去っていた……。
本書は肺がんステージ4からの奇跡的な生還の実録ノンフィクションであるとともに、著者がその壮絶な体験を通じて知った人生に奇跡を起こす法則、「サレンダー(明け渡し)の法則」について紹介する。

感想・レビュー・書評

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  • 癌だと知っても、自分は大丈夫と強く、自分の生命力を信じた作者はすごいと思いました。色んな良いと言われる事を試し、生還した強さに、色々な事へ立ち向かう強さを、もらったような気がします。

  • ガン闘病中だった父のことを考えながら、奇跡を信じて熟読した本。
    縋るような思いで読み進めていたが、父はあちらの世界に旅立ってしまった。

    もうこの本は自分のために読むしかない。そうすると第二部のほうが興味深く読み進められる。

    ただ、この喪失感は埋められるわけもなく、私はいつかこの本を手放すと思う。

    父だって心の底から生きたかったはずだ。父の選んだ未来は「死」ではなかったと思う。しかし著者のようには、私の思うようにはいかなかった。

    この手の本はウソか本当か分からない。ただ分かりたくない自分もいるし、何かに縋りたいし、絶望の中で一縷の希望となっていたのも事実であるから、この本の内容すべてを否定する気にはなれない。

  • がんとの闘病を、自分の人生への「気づき」を中心に書かれていて素晴らしい(スピリチュアル系の内容をどう捉えるかは人それぞれ)。

  • 人生で起こることはすべて、魂が体験したがっていることであり、自分が生まれてくる前にすでに計画されていることである。

    この「魂の計画」という人生の捉え方はすごく新鮮だった。今自分が生きている人生は、あくまでも魂の流れの一部であり、良いことも悪いこともすべて決まっていたことだという。

    特に辛いことや壁にぶち当たることがあった時は、これも「魂の計画の一部なのだ」と捉え、大きな流れに身を委ねることで、辛い感情の渦に巻き込まれていくことから解放される。

    これにより、現状がどう変化するかはわからないが、自分を客観視しやすくなり、少なくとも辛い感情から抜け出しやすくなる。

    魂、そしてその計画の存在。これはぜひ心にとどめておきたい。

  • 結局、何がよかったのかは、きっとわからない。著者のいう通りかもしれないが、そうじゃないかもしれない。
    自分が同じ立場になった時、どうするのか?どうすべきなのか、のヒントはあったような気がする。

  • 211)癌は外からウイルスが入ってきたとか異物が混入したというのではない。癌に変化したのが自分の細胞ならそれを元に戻す方法を知っている。癌は自分自身。自分と戦っても傷つくだけ。
    298)瀧原宮/パワースポット
    312)病気の原因→身体、心、エネルギー、魂
    エネルギー=気(陰陽五行説)
    怒り→肝臓、不安→腎臓、悲しみ→肺
    316)魂の原因
    人は生まれてくる前に大まかな人生の青写真を描いてくると言われている。誰を親として生まれるか誰と出会い別れ結婚するかなど大雑把な計画を立てて生まれてくるらしい。魂には良い悪いの判断はない。判断するのは生まれてから発達する自我(エゴ),魂は死なない。だから魂にとって死は避けるべきものではない。魂は死をも含めただひたすらたくさんの事を多くの事を珍しい事を面白そうな事を体験したいだけ。 
    319)全ての出来事は自分で決めて自分で起こしているという視点を持つ事は大切。人や環境のせいにしないで自分が創り出したものだと自覚することによって次の扉が開く。病気を作ったのは自分だと罪悪感を持つのではなくそこから成長の種を見つけていく。反省はしても自分を責める必要はない。全ての体験は自分の成長の為にある。人生に失敗はない。全てが経験なんだから。
    320)心理療法フォーシング/心理学者ジェンドリン
    身体の中にある言葉にできない感じをキャッチし言葉に変換して身体から排出する方法。恐怖を抱えたまま前に進むのはしんどい。絵として紙に描く文字にする叫ぶ何かを叩く蹴る投げつけるとにかく自分の中にあるネガティブな感情エネルギーを外に出す。それがきちんとできないと足がすくんでいいスタートを切れない。
    333)南無=ナムル/お任せします
    阿弥陀仏=アミダーユス/永遠の命
    大いなる存在に全てをお任せします
    336)魂の計画を知る
    今自分に起こっている事は何なのか?
    なぜこの出来事が自分に起こるのか?
    この出来事は自分に何を体験させようとしているか
    →魂は何を体験したがっているのか?

  • 母も肺がんがステージ4で発覚、1年後には亡くなったので、生還した著者の体験談が気になって購入した。医者とのやりとり、体調が悪化していく経緯など、母を看病していたときと重なり、引き込まれて1晩で読んでしまった。闘病記7割、残り3割はスピリチャルというか気の持ちように関してで、かなり深い話だがとても興味深かった。人生は楽しいと思うことに没頭すべきということを改めて認識できた。

  • 人生に疲れたり
    自分って、ついてないなぁ
    と思っている人にオススメです。

    信仰を持っている人は
    スッと入ってくる内容かもしれません。

  • 2月のある日のこと、妻が
    「この人の話、まるであなたのことが書いてあるみたい。是非、読んでみて。」と言って、この本を手渡された。

    頸椎の痛みから本を読むのがしんどい体調だったにも関わらず、読み始めると一気に読み進めてしまった。
    妻が言うように難病を宣告された14年前から今までの自分を思い起こす物語だった。




    ・難しい病気には違いないが、先づ「良くなる」と決め、そのことを信じ続けられた。

    ・とは言いながら、恐怖に押しつぶされそうになった時もある。そんな時も含めて困った時には必ず自分を助けてくれる人との出会いを与えられた。

    ・現代医学に限らず、病気、身体や健康についてたくさん本を読んだ。更に以前なら受け容れなかったスピリチュアルや精神世界の本までも読み、世界がどんどん広がっていった。

    ・会社以外の世界に積極的に出るようになった。
     本とあわせ、価値観も人生観も全く変わってしまった。

    ・病とは肉体だけが原因ではないと悟った。

    ・結果、医師も驚くほどの回復をみせた

    ・自分の体験を誰かの役立てたいと思うようになり、生き方を変えた。

    ・本当の自分を生きろという声がしてたくさんの囚われや思い込みから解放して多くのことを手放し、自分を赦し、天に委ねられるようになった。そこから、自分の喜びを選択して生き、自分を愛せるようになった。



    もちろん、著書の刀根さんと私とは別々の人生を歩んできたゆえ、まったく同じというわけではない。ただ、病…その時は人生最大のピンチが来たと思った‥がきてからの流れや気付きがとても似ているのだ。
    もっとも、私が14年かかったことを刀根さんは1年足らずで気付き、サレンダーを体感されたのであるが。

    この本は癌患者や病を克服したい人だけに読んでもらいたいものではない。

    人は生きている、いや生かされている中で様々な体験を重ねていく。それは嬉しいことや楽しいことだけではなく、辛く苦しいことや哀しいこともたくさんある。
    重要なのは、そのすべての体験が今の自分をつくっているということである。

    「大変」という字は「大きく変わる」と書くが、「大変なことを乗り越えた時、人は大きく変わることができる」と聴いたことがある。

    私自身の体験でいえば、辛く苦しいことが大きければ大きいほど、そのことで誰かを恨んだり過去を悔やんだりはせず、自分でも不思議なほど全てを受け容れられた。

    一説では、「人は体を持って生まれてくる時に自分の人生を計画し、その記憶を忘れて生まれてくる」と言われている。
    そう、自分の人生は「脚本」「主演」「監督」全て自分てある。だから、人生においてどんなことが起きようが、全ては自分の脚本通りなのだから、主演として楽しそうに演じてみせればいい。監督である自分から「OK」をもらえるように、とことん人生を楽しむこと。

    この本を通じて、少しでもそんなふうに感じて下さったら嬉しいです。


















  • 半分くらい読んで挫折しました。

    ステージ4の肺がんになり、その後全身に転移。

    ひたすら、治療法を模索する記録。
    読んでてしんどいです。

    まさに今、ガンになり、必死で治療法を探している人には良いと思います。

    私は胃がんでステージ2(最初は3と言われてましたが)で胃の3/4を摘出し、
    その後抗癌剤治療を行い、現時点で術後3年半。
    5年の経過観察中。
    抗がん剤服用中はそれなりにつらかったし、その後お約束みたいに
    腸閉塞で再手術。また、死にかけた。

    でも、なんか。
    こんなに必死に治療法を探す気にはならなかった。
    自分が変なのかもしれないが。

    著者は抗がん剤治療を頑なに拒否したり、なんか結構呪術的なものに頼ったり。
    無様さをそのまま詳細に記述しているのはすばらしい。
    必死に生きようとする姿勢は全く正しい。

    で、結局、死の淵から生還されたのだから、結果オーライです。

    著者は非常に優秀なビジネスマンであり、ボクシングのコーチもしておられる。
    わたしも一応ボクシング経験あり、ダメダメな社会人ではあるけれど、今ひとつ
    シンパシーは持てないのでした。

    ごめんなさい。

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著者プロフィール

1966年、千葉県出身。産業カウンセラー、TAマスターコンサルタント。東京電機大学理工学部卒後、商社マンとして就職。その後、教育系企業にて心理カウンセリングの資格取得コースの開発などを担当。企業や病院・官公庁でコミュニケーションやリーダーシップ開発の研修講師として活躍する。しかし、2016年9月1日に肺がんステージ4と診断される。2017年6月13日に脳転移治療のため1カ月入院。精密検査で脳の他に両目(眼内腫瘍)、左右の肺、肺から首のリンパ、肝臓、左右の腎臓、脾臓、全身の骨転移が新たに見つかる。医者に「いつ呼吸が止まってもおかしくない」と告げられる。その絶望的な状況で不思議な神秘体験をする。その神秘体験後、奇跡的に回復。2017年7月末の診察でがんはほとんど消失する。現在はその体験を通しての気づきをもとに講演、セミナー、執筆などで活躍中。著書に『ストローク・ライフのすすめ』(フォーメンズ出版)、『僕は、死なない。』(SBクリエイティブ)がある。OFFICE LEELA代表。

「2021年 『さとりをひらいた犬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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