孤独こそ最高の老後 (SB新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784815601478

作品紹介・あらすじ

老後は孤独だと不安になりますか?
健康(病気)、お金、人付き合い、人間関係、生きがい、終活などで。

確かに、配偶者や子どもが近くにいれば、安心感があるかもしれません。
でも、周囲に人がいるからこその不自由さや拘束があるのも否めません。

実は、孤独こそが、至福の老後を約束します。
何も驚かそうとして、そんなことを言っているわけではありません。

著者の松原氏は、1000人以上の孤独老人を見てきた人物。
机上の理論、1人の人間の偏った意見ではなく、
実例を踏まえたうえで客観性が高く明快な提言ができる稀有な人物です。

そんな松原氏が、孤独をうまく味方につけ、
老後を幸福にする方法を提言します。

さらに、孤独から逃れようとすることによる弊害も紹介。
定年後の夫婦関係から、老人ホーム、後妻に至るまで、
本当にあった悲劇をリアルに描きます。

***************************
【第1章】孤独を避けうようとするほど、実は不幸になる
・定年後に妻に近づこうとする夫のほうが、夫婦仲を壊している
・養子縁組、後妻があなたの財産を狙っている
・孤独老人に引け目を感じるのは日本だけ

【第2章】孤独なほうがむしろ老後が幸せになる
・孤独でも、「健康」「お金」「人間関係」のどれも実は困らない
・孤独なほうが、「健康」「お金」「人間関係」をむしろ選べる分有利
・誰かといたい時にだけ、誰かといればいい

【第3章】病気の心配は、孤独になっても変わらない。孤独なほうが、健康対策も自由できる
・認知症になっても大丈夫! オランダでは認知症ひとり暮らしがたくさんいるよ
・孤独を恐れる人ほど、ちょっとしたことで病院に行って仲間を見つけようとする
・医療を受けるにも、孤独なほうが選択肢は広がる

【第4章】老後資金は、自分1人が楽しめる小遣いさえあれば十分。
・妻に資金援助しても、妻が1人で使うだけ。夫と時間は共有しない
・仕事をすれば、運動なんてしなくていい。しかも、お金がもらえる!
・月に3万ほどかせげば、楽しい老後生活ができる

【第5章】人間関係も生きがいも、孤独ベースのほうがうまくいく
・妻の趣味に付き添おうとする夫は、正直邪魔
・夫婦別の趣味を持てば、会話がどんどん生まれる
・一人でできる趣味は、死別しても楽しく続けられる

【第6章】死に支度こそ、孤独なほうが進めやすい

感想・レビュー・書評

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  • 孤独サイコー、一人が一番、家族兄弟も所詮他の人みたいなことを繰り返し主張している内容。
    老人ホームに入っても孤独なことには変わりがない。
    そもそも老人は老人が嫌いだから友だちなんぞ出来るわけがない。
    そんなことが項目別に綴られている。
    覚悟を促すという話しであればそうかもしれないけど、ちょっと極端かなあ、と。


    作品紹介・あらすじ
    老後は孤独だと不安になりますか?
    健康(病気)、お金、人付き合い、人間関係、生きがい、終活などで。

    確かに、配偶者や子どもが近くにいれば、安心感があるかもしれません。
    でも、周囲に人がいるからこその不自由さや拘束があるのも否めません。

    実は、孤独こそが、至福の老後を約束します。
    何も驚かそうとして、そんなことを言っているわけではありません。

    著者の松原氏は、1000人以上の孤独老人を見てきた人物。
    机上の理論、1人の人間の偏った意見ではなく、
    実例を踏まえたうえで客観性が高く明快な提言ができる稀有な人物です。

    そんな松原氏が、孤独をうまく味方につけ、
    老後を幸福にする方法を提言します。

    さらに、孤独から逃れようとすることによる弊害も紹介。
    定年後の夫婦関係から、老人ホーム、後妻に至るまで、
    本当にあった悲劇をリアルに描きます。

    ***************************
    【第1章】孤独を避けうようとするほど、実は不幸になる
    ・定年後に妻に近づこうとする夫のほうが、夫婦仲を壊している
    ・養子縁組、後妻があなたの財産を狙っている
    ・孤独老人に引け目を感じるのは日本だけ

    【第2章】孤独なほうがむしろ老後が幸せになる
    ・孤独でも、「健康」「お金」「人間関係」のどれも実は困らない
    ・孤独なほうが、「健康」「お金」「人間関係」をむしろ選べる分有利
    ・誰かといたい時にだけ、誰かといればいい

    【第3章】病気の心配は、孤独になっても変わらない。孤独なほうが、健康対策も自由できる
    ・認知症になっても大丈夫! オランダでは認知症ひとり暮らしがたくさんいるよ
    ・孤独を恐れる人ほど、ちょっとしたことで病院に行って仲間を見つけようとする
    ・医療を受けるにも、孤独なほうが選択肢は広がる

    【第4章】老後資金は、自分1人が楽しめる小遣いさえあれば十分。
    ・妻に資金援助しても、妻が1人で使うだけ。夫と時間は共有しない
    ・仕事をすれば、運動なんてしなくていい。しかも、お金がもらえる!
    ・月に3万ほどかせげば、楽しい老後生活ができる

    【第5章】人間関係も生きがいも、孤独ベースのほうがうまくいく
    ・妻の趣味に付き添おうとする夫は、正直邪魔
    ・夫婦別の趣味を持てば、会話がどんどん生まれる
    ・一人でできる趣味は、死別しても楽しく続けられる

    【第6章】死に支度こそ、孤独なほうが進めやすい

  • 思想が!強い!!
    将来への不安を解消するための本と思って読むと火傷するよ。最初から最後まで「孤独耐性をつけよう!」が主旨の本だよ。
    今目の前にある不安を緩和したいなら、むしろマインドフルネスとか系の本を頼ったほうがいいよ。
    がっつりアンチ医療&政治不信的な部分も多いから、読んだものを鵜呑みにしちゃう傾向のある人はむしろ手に取ることすら避けたほうがいいよ。

    とはいえ、「もしかしたらもうすぐ入るかもしれない立場」の人から見た老人ホームの感想とかは、なかなか知れるものじゃないから興味深かった。
    私は著者と同じくらい「一人が気楽、死んだら後のことは知らなーい」って気持ちが強いと思うので、多分似たようなおばあちゃんになるんだろうなーって思いながら読んで、見習いたい部分も反面教師にしたい部分も半々くらいって感じでした。

  • いわゆるHOWTO本は、読んでいても綺麗事しか書いてないなぁとか、偏見に満ち満ちてるなぁとか思うものが多いが、この本はなるほどと納得する内容だった。まだ若い人には理解できない部分があるだろうが、還暦以上の人なら読んでおいて損はないと思う。

  • 他人の世話になって暮らすということは家族が想像する以上に寂しいことだ。
    安心して最後まで暮らせる場所に入れただけでは、人は幸せにはなれない。
    老人は老人が嫌いだ
    どんなに気に入って入居した有料老人ホームでも、自らを奮い立たせないと、心は癒やされるものではない。
    自分の孤独は自分で癒やすのが定年男性の努め
    人ほど面倒なものは無い。切ない身内という人間関係ほどしんどいものはない、せっかくの独り身なのだから、ひとり、自由に生きよ。
    人を求めずに、自分が好きなことに没頭すれば、寂しいという感情はわかなくなる。
    老いてこそ、ひとりだからこそ、やれることは沢山ある。人に求めるのをやめて、自分の内なる世界に目を向け、至福の老後を送りたい。
    人は、緊急時の安心のために生きているのではなく、生きている間の暮らしを楽しむために生きている。幸せとは、誰かがいることでも、誰かと心が通じていることでもなく、ひとりの時間を満喫できることではないか。
    自分で不安と思っている限り、不安は追いかけてくる。老後不安は備えるのではなく、老後と思わないことがセコムより大事なこと。関心を好きなことに変えることで、不安から開放される。
    元気なときは人はいらないが、病気のときは人の世話になりたいとおもうのはいいが、冷静に考えてみると、あまりにも自己中心な考え方ではないか。
    どんなものにも良い面と悪い面がある。
    ひとりの良い面は自由であること、悪い面は世話をしてくれる人がいないこと。その両方を持ち合わせているのがひとりだ。だから、口が裂けても誰もいなくて不安などと弱音は吐いてはいけない。病気のときこそ一人に限る。弱っている自分を他人に見せなくて済むから。
    自宅でも病院でも静かに闘病出来ること。病気こそひとりは最高、元気になってから人と会えばいい。
    楽しく生きてきたちょっと先に認知症エリアがある。
    年とともに、しがらみが少ないほうが精神的に楽に生きられる。
    誰にも邪魔されず、人に気を遣わずに済む自分だけの静かな時間。これを至福の時間と言わずなんと言おうか、薄い関係の友達ならいつでもできる。軽い付き合いの人が何人かいればそれでよしと思うことが、孤独を謳歌するコツ。

  • イメージしてたのとは違った。

    著者は結婚したことがなく、ずっと独身である。
    既婚者でも特に女性は男性より平均寿命が長いし、老後に独りになることが多い。
    私自身も夫に先立たれ、何年も独りになる可能性は高いと思う。
    そういった未亡人たちも含めた老後の内容かと思っていたが、違った。

    著者が既婚だったけど離婚したということならある程度説得力があるものの、ずっと独身で、夫婦や家族について偏った見方も多く、決めつけも多いので、説得力に欠けているように思う。
    もしかしたら、離婚経験していても、考えは偏ってるかもしれない。
    なぜなら、根底に独立してひとりで何でもやるべきだという主張があるから。

    日本人が独立してない人が多いというのは、肯けた。
    ただ、独立した独り身=幸せ だけが成り立つのではない。
    独立してても既婚で家族で協力しあったり、幸せも感じることは多い。学ぶこともある。
    独りなら自分のことだけ考えておけばいいから幸せ、ラクだ…と言い切るのは、独立とはまた別の話だと思う。

    肯ける部分もあるが、そうとは限らないけど?なんだかステレオタイプだな…と思う部分があった。

    誰でも自分の生き方を否定されたくないということだね。

  • 1人でいることをあまり孤独と思わないのは、むしろ変なのかな?と思ってるんだけど、そんなわたしに、それでいい!と言ってくれるような本。日本人は学歴が高い人が多い割に自立(自分で考え自分で決めること)ができていない人が多い、という海外からの見方に納得。そうだ、生きるためには、何より自立って大事だと思う。

  • ちょっと個人的な見解が強い

  • 人間所詮ひとり。人に求めず、自分がやりたい様に生きていくのが一番良い気がしました。

  •  
    ── 松原 惇子《孤独こそ最高の老後 20190706 SB新書》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/481560147X
     
    …… 世界一わかりやすく要約してみた【本要約】
    https://www.youtube.com/watch?v=tV00_Lh68YA(37:42)
     
    ── 松原 惇子《わたしのおひとりさま人生 20210302 海竜社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4759317260
     
    ♀Matsubara, Junko  1947‥‥ 埼玉 /
    https://matsubarajunko.jimdofree.com/
     
    (20221025)
     

  • 筆者が描く、「おひとりさま」高齢者の実情と心得。

    少し強がりに聞こえるのは私がまだ30代の女だからだろう。
    70代で別居婚のままお一人様暮らしをする両親を抱える私としては、読んでてまさに親の言葉を聞くように納得。

    日本の文化的に群れる習性があるので、致し方ないかな。
    人それぞれの幸せな老後の形を模索したい。

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著者プロフィール

松原惇子ノンフィクション作家。1947年、埼玉県生まれ。昭和女子大学卒業後、ニューヨーク市立クイーンズカレッジにてカウンセリングで修士課程修了。39歳のとき『女が家を買うとき』(文藝春秋)で作家デビュー。3作目の『クロワッサン症候群』(文藝春秋)はベストセラーに。1998年には、おひとりさまの終活を応援する団体、NPO法人SSS(スリーエス)ネットワークを立ち上げる。『わたしのおひとりさま人生』『母の老い方観察記録』(海竜社)、『極上のおひとり死』(SB新書)など、著書多数

「2023年 『97歳母と75歳娘 ひとり暮らしが一番幸せ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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