こころ食堂のおもいで御飯~仲直りの変わり親子丼~ (スターツ出版文庫)
- スターツ出版 (2019年8月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813707394
作品紹介・あらすじ
“あなたが心から食べたいものはなんですか?”――味オンチと彼氏に振られ、内定先の倒産と不幸続きの大学生・結(むすび)。そんな彼女がたどり着いたのは「おまかせで」と注文すると、望み通りのメニューを提供してくれる『こころ食堂』。店主の一心(いっしん)が振舞ったのは、むかし結の祖母が作ってくれた思い出の“焼きおにぎり”。懐かしい味に心を解かれ、結は食欲を取り戻す。不器用で優しい店主と、お節介な商店街メンバーに囲まれて、結はここで働きたいと思うようになり…。読めば元気が沸いてくる1冊!
感想・レビュー・書評
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表紙の美味しそうな料理の絵につられて購入。
主人公の持田結(通称、おむすび)は、就職に失敗し、彼氏にも振られるなど、どん底の状況。
そんな時、知り合ったのが個性豊かな面々で、オネエの響、寡黙なミャオ、そして無愛想な一心。
一心の運営する『こころ食堂』は、お客がおまかせで頼むと、その時一番食べたいものを出してくれると言う。
味噌おにぎり、チキンカツレツ、夏野菜カレー、明太子パスタ、そして親子丼など。
最後の親子丼は、これまでの一心の過去が明らかになるなど、興味津々な展開に。
ちなみに、表紙の絵は、宮城県の郷土料理で、はらこ飯というそうな...(鮭といくらで親子です)
やはり、人生の最後に食べたいものは、おにぎりかしら(笑)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どの章も温かくて、思わず私も食べてみたいと思います。相手を思うばかりに、勝手にそういうふうに相手も思っていると決めつけ苦しんでいるとき、お節介でも寄り添ってくれる食堂が近くにあると嬉しいなぁと思いました。
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今回は、2回目だったらしく、読み始めてデジャヴ感がすごかった。
些細な事から食材や手順を推理して、お客を満足支えるこころ食堂。
「料理」を推理するっていう点では、似ている『鴨川食堂』は、パターンの方がハッキリ決まっているけれど、こちらはそれとは違った感じで店の外で物語が展開したりする。 -
ほっこり美味しいお食事小説。
良いですよね〜。癒されます。 -
内定先が倒産した上に、付き合ってた彼氏から味オンチと別れを告げられ満身創痍な結は、「こころ食堂」と言う食堂に辿り着く。そこは「おまかせ」で注文をすると、その人が一番食べたい物が出てくると言われ…
真面目で何事も一生懸命な結は、国立大学を出て良い会社に就職して母子家庭の母を安心させたいと、とても努力していたけれど、ポッキリ折れた所は切なかったです。こころ食堂の一心と出会った事で自分らしさを取り戻していく姿がホッコリでした。
一心やオネェのバーのマスターの響、猫カフェオーナーの姪っ子のミャオも結にとって味方になってくれる人達との出会いが心強かったです。
結の真っ直ぐな性格が、わだかまりがあった一心と両親と橋渡しをしてくれて、ますます一心と結の距離が近づいてきて、この先楽しみです。 -
食堂に来る訳アリの客を「おまかせ」で出される食事を通し、元気を出してもらう物語。
物語を読んだ自分自身もこころが温まった。 -
内定先の会社は倒産するし、彼氏からは振られるし…。そんなどうしようもない状態のときの結が出会った一心の料理。食べられなくてどんどん落ち込んでいっていた結には、救いだったと思う。いい子でいなくちゃ。と頑張っていた結が、心からいたいと思える場所が見つかったのも、本当によかった。
鈍感なところはあるけれど、その人が食べたいものを作ることができる一心と、周りの人の心に寄り添える結。違うところはあるけれど、周りの人のことを第一に考えるのは同じ2人。そんな2人が働くこころ食堂の話をもっと見たくなった。-
2023/01/25
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べたな感じですが安心して読める印象です。
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食べ物小説しか読んでない気がする…笑
美味しそうでしたねー。
夏バテ御膳たべたい。あと月見のぜんざいも。
ちょっとゆきうさぎシリーズ思い出しました。
猫もでてくるしねー。
また続きも読んでみようかな。