- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813700920
作品紹介・あらすじ
高2の女の子・蛍は修学旅行の途中、交通事故に遭い、命を落としてしまう。そして、案内人・クロが現れ、この世に残した未練を3つ解消しなければ、成仏できないと蛍に告げる。蛍は、未練のひとつが5年間片想いしている蓮に告白することだと気づいていた。だが、蓮を前にしてどうしても想いを伝えられない…。蛍の決心の先にあった秘密とは?予想外のラストに、温かい涙が流れる-。
感想・レビュー・書評
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図書館で借りました。最後の結末は蓮に告白するあたりで大体分かってしまいます。続きもあるそうなので気になります。
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今、生きていることは当たり前のことだと思いがちであると思う。そのように考えるのは自然なことだと思う。
そんな中での生きることは苦しかったり、もどかしくなることが多々あり、自分の思い通りにならないことの方が多い。
この小説では、家族、友人、異性など、大切な人と離れて初めて分かる想いを、描いていた。死んだ後に、未練を晴らすのは苦しいことだが、気持ちに踏ん切りをつけることという意味では大切なことだと思う。
そして、生きることの大切さを改めて実感する小説だった。
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5年から。修学旅行中の事故にあった蛍。案内人クロと未練を解消するために、大切な人に会いに行く。
予想できる展開からの、最後のどんでん返しに、携帯小説でもしっかり考えられた設定が○。妊娠のことがでてくる場面があるので、落ち着いた高学年から。 -
会えば、もっと悲しくなる。
…それでも、君に会いにいく。
高2の女の子・蛍は修学旅行の途中、交通事故に遭い、命を落としてしまう。そして、案内人・クロが現れ、この世に残した未練を3つ解消しなければ、成仏できないと蛍に告げる。蛍は、未練のひとつが5年間片思いしている蓮に告白することだと気づいていた。だが、蓮を前にしてどうしても想いを伝えられない…。蛍の決心の先にあった秘密とは?予想外のラストに、温かい涙が流れる…。 -
年相応の幼さの残る言動をみせる彼女に共感するとともに、未練をひとつずつ解消しながらさまざまな出会いと別れを経験していく様子に凄く胸が苦しくなった。生死のみならず、当たり前だと思っていたものが突然当たり前ではなくなった時、前を向けるだろうかと考えさせられる。
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最後の返しにいぬじゅんさんらしさがあった。
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日本ケータイ小説大賞受賞(2013年/第8回)
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レモン色と青