縫いながら、紡ぎながら

  • TAC出版
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本棚登録 : 109
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784813287940

作品紹介・あらすじ

フランスの純愛小説、日本初上陸。
クチュリエ(ファッションブランドのデザイン・製作・宣伝の総責任者)になりたいという子どもの頃からの夢をあきらめ、趣味で洋服を作り続けていたひとりの女性が、自分の知らないうちに両親の勝手な行動でその夢をあきらめさせられていたことを知る。そのことをきっかけに、彼女はパリでクチュリエの教育を受けることを決意する。家族の反対にあいながらも、夢と向き合おうとする彼女が入り込んだのは、パリの中でもかなり特殊な「美」の世界だった。強烈な個性を持つ女主人や彼女の周りの魅力的な人々、また彼らの心の奥底に潜む闇に触れながら、彼女は職業人として、また何よりもひとりの女性としての自分に目覚めていく。保守的なブルジョワ的価値観の中で、自分の意志で何も選ばず生きてきた彼女が、「毒」といえるほどに圧倒的な影響力を持つ人物との関係に魅了され、時に苦しみ、また、自らの中の逡巡と戦いながら、自分の本当に求めているものを選び取り、手に入れていこうとする女性に変わっていく様を描く。
著者は、デビューから5年で累計200万部を売り上げ、34か国語に翻訳されているフランスでは人気作家TOP10常連の大人気女性作家。

感想・レビュー・書評

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  • 【フランス語多読おすすめ⑥(中級編)】フランスでも人気の女性作家、Agnès Martin-Lugand - カトル・セゾン
    https://quatresaisons.eu/agnes_martin_lugand/

    Accueil - Agnès Martin-Lugand - Site officiel d'Agnès Martin-Lugand
    https://agnesmartinlugand.fr/

    縫いながら、紡ぎながら|TAC株式会社 出版事業部
    https://tacpub.jp/list/detail.php?bc=087940

  • タイトルに惹かれて購入。初めて外国人作家の方の本を読んだが、とても読みやすかった。クチュリエの話だが、あまりそれに特化した話では無いのは、作者が元臨床心理士だからだろう。登場人物の心の動きが分かりやすくてよかった。

  • 押し込められた繰り返しの日常から脱するファンタジー小説だと思いました。
    パリのクチュリエの物語と聞いて「テキスタイル、縫製、表舞台から見えないところで働く人たちの仕事ぶり」を期待して読むとがっかりします。
    服や裁縫の描写が物足りないです。そのため「独学だから腕が劣るなんてことはないのよ。むしろ逆だわ」と言われても腑に落ちません。そのせいか最後まで読んで、主人公に才能があったから特別扱いしたのか、特別扱いしたから技量が身に付いたのか混乱しました。
    街並や風景、季節や匂いなど舞台のパリを感じられる描写も少ないです。
    あと、翻訳家の方は「頽れる」が好きなのかなと思いました。

  • 作者は臨床心理士で、自費出版の処女作が話題になり書籍化、2020年までに7作発表しているそうです。

     クチュリエを目指していたが、家族に進路を阻まれていたことが発覚し、今からでも遅くはないと平凡な主婦で銀行員だった生活と決別し、自分の道を決めていく。
     パリでの生活、自分が認められ、次々オーダーが入り、華やかな社交界の人々に囲まれる・・・考えられなかった夢のような生活、その上、名うてのプレーボーイまでが主人公に言い寄ってきて。
     趣味で続けてきた洋服づくりが、そんなにすぐに認められるか?
    とか、ただの主婦だった彼女に、そんないいオトコがすぐによってくるのか?
    とか、そこまでしておいて深い仲にはならないのか?
    とか、個人的には途中からすこし冷めてしまいましたが。

     家族や配偶者によって進路が決定されるのは、ごく一般的な女性ならありうること。いつの時代でも。
    それでも、いつからでも自分の生き方は変えられるし、変えていいものだと思える作品でした。

  • 裁縫好きな人が書いた話かなと思ったのですが、心理系の人が書いた話だと最後まで読んで納得しました。
    表面的には全然同じじゃないだろうけど、日本でもこういう苦しみを持った人はたくさんいるんだろうなと感じて、世界は広いけど根本はそう変わらないのかも、と思えました。

  • クチュリエ!と思って買ったからちょっと物足りなかった

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