総理の実力 官僚の支配 ─教科書には書かれていない「政治のルール」─
- TAC出版 (2015年7月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813261858
作品紹介・あらすじ
戦後最強の権力をつかんだ総理大臣は誰なのか-。日本を支配する霞が関の序列とは-。知られざる日本の「政治のリアル」を憲政史家・倉山満が痛快に解説!
感想・レビュー・書評
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アメリカの政治体制、イギリスの政治体制をなめて、フランスの政治体制を一行で蹴飛ばして、日本の政治体制、個々の総理の横顔を描きながら、権力の構造を浮かび上がらせる。
相変わらず面白いなあ。
日本の権力は、米国と財務省と参議院をどう抑えるか。
何より国民が本当に賢くなることだな。
望み薄。
マスコミが愚民か一直線だし。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
倉山先生の本読破をめざしています。
倉山先生に多い歴史の本は面白いですが、馴染みのない単語(人名など)が多いと読むのが辛くなることがあります。
でもこの本は政治の解説ですから、単語はニュースなどに出てくる馴染みのあるもので、名前は知ってる色々な人や組織の関係性などが分かるという読んで学ぶ楽しさが十分味わえます。
まだ読んでる最中ですが、読み進めるのが楽しみです。
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1.竹下内閣 戦後最強 キングメーカー
権力だけに執心 国家戦略・政策構想は何も無い
カレンダーが得意
アンチ派は徹底して圧殺
2.東大法学部の強さ 学者-官僚-経済
キャリア官僚
⇒日本の政治・行政はグローバルから遠い -
総理大臣の権力基盤が「アメリカ、財務省、参議院」というのは大変面白く適切な指摘かと思った。
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この本で書かれたあった意外だったこと
・アメリカ大統領は世界最弱の権力者
大統領VS議会は、議会が強い。閣僚は議会の証人喚問を経て承認を受けないと任命はできない。
・戦後最強の権力者は竹下登。なんか人の良いおじいちゃんというイメージが強いけど・・ -
財務省>公明党>首相官邸>自民党
アメリカを敵にすると総理は無理。
財務省主計局が作成した予算が、1円たりとも修正されずに可決されている。77年度予算が修正されたことくらい。このとき大蔵省はお葬式状態だったそう。
議員の力は、予算をもってこれること。そして予算は財務省主計局が握っているから、こここそ議員の出世を左右するところ。
ただし、内閣法制局は本気出すと財務省より強い。
アンサイクロペディアには、連邦最高裁判事全員の記事がある。
たしかに予算は衆議院先議だが、今は特例公債法案を成立させないとやっていけない。そしてこれは法律だから参議院も同等。
斎藤次郎は東証理事長になろうとしたが、野中につぶされ、民主党時代に日本郵政公社長になった。
斎藤の代わりに東証理事長になったのは、土田まさあき。これは映画「バブルへGO」で伊部雅丈が演じた人。