少年は神の国に棲まう (SHYノベルス)

著者 :
  • 大洋図書
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本棚登録 : 115
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784813013150

感想・レビュー・書評

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  • 樹里の命の期限が3ヶ月となり、ランスロットは忠誠な騎士として戻るために樹里に関する記憶を無くす
    そんな中で樹里の母がモルガンに捕まる
    マーリンと樹里の父親である寧の愛や母の愛

    モルガンとの最終決戦は激しさも感じますが、愛によって悪に勝つピリオドだと思いました
    真っ直ぐで明るい樹里と強引で俺様なアーサーの恋を主軸にアーサー物語をなぞりながら、独特の世界観で描かれたストーリーはファンタジー好きには堪りませんね。
    魂を分けたために、良心を無くしたモルガンとジュリ、モルガンに愛を欲したガルダが救われない悲しさとランスロットの悲恋がストーリーを盛り上げてます。

    樹里とアーサーの子育て記を読みたい!と思います、切実に(笑)

    ランスロット人気もわかりますが、マーリンも好きです!
    ランスロットと・・・王女様は無いなぁと願いたいw

    ほぼイッキ拝読するほど面白く引き込まれまた作品でした。
    アーサー物語という、現実にあるファンタジーをさらにファンタジーで塗り替える素晴らしさ!でした。

  • ▼あらすじ
    キャメロット王国に呪いをかけた魔女モルガンとの最終決戦に備え、アーサーや魔術師マーリンを始め、誰もが慌ただしい時間を過ごしていた。そんな中、モルガンの毒を身に受けた樹里は、妖精王の力によって体の機能を止めることで、かろうじて生きていた。
    しかし妖精王の力はもって三カ月。それまでにモルガンを倒さなくては、樹里は死ぬ運命にあった。
    樹里を救うため、王国の呪いを解くため、アーサーは樹里とともに魔女モルガンの棲む山へ向かうのだが……。
    少年は神シリーズ、ついに完結!!

    ***

    ストーリーの完全度:非常に高い
    トーン:シリアス
    エロ度:低い
    萌え度:高い
    総合評価:★4.5

    これで少年は神シリーズが完結してしまうと思うと勿体無くてなかなか読めなかったのですが、やっと読もうという気になったので勢いで読みしました。
    いやー、本当に一時はどうなるかと思いましたね…。樹里もアーサーも勿論心配でしたが、彼らについてはぶっちゃけ表紙と帯で結婚する事を盛大にネタバレされたんでまぁ大丈夫だろうと(笑)
    個人的には樹里の母親の翠がどうなるのか前回の終わりからずっと気になってまして…。

    樹里が生きる為にはモルガンを倒さなければいけないんですけど、そうすると樹里の母親も死んでしまうなんて辛過ぎる…。
    アーサーが樹里も樹里の母親も両方助ける!みたいな事を言ってくれるタイプだったらまだ心強いんですけど、アーサーってそういうところは凄く王様らしくて、誰を助けて誰を犠牲にするかっていう普通の人なら躊躇うであろう残酷な決断を迷いなく出来るタイプなんですよね。(樹里の右腕を切断しようとした時もそうでした)
    だから今回もアーサーが翠と対面した時、樹里の母親として敬意を払う一方で犠牲になってもらうしかないって事もあろうに樹里の目の前で言い切った時には色んな意味でハラハラしてしまいました…(^^;)

    心臓に良くないので、いっそのこと先に結末を読んでしまおうかとも思ったのですが、何とか我慢して読み進めたらいよいよ樹里の母親が死にそうになり、私の緊張感もMAXに。
    でも、そこで死んだはずの樹里の父親、寧が登場し、マーリンと力を合わせて母親の命をかろうじて繋ぎ止めます。
    そこからまぁ、何やかんやあってアーサーがエクスカリバーでモルガンにトドメを刺すのですが…最後の方のモルガンは哀れでちょっと可哀想だったな。
    翠が言うように、モルガンも本来なら大切なものの為に命を投げ出せる人であったはず。それがあそこまで憎悪で歪んでしまったのは愛する人達に裏切られてきたからに他ならないんですよね。
    ある意味とても不幸な人だったからこそ、せめて最後くらい、ほんの少しでも救われたら…寧が救ってくれたら…と思ったのですが、そんな甘くはなかったですね。まぁ、犠牲者も沢山出てるので仕方ないと言えば仕方ないのですが。

    でもまぁ、樹里の母親が死なずに済んだのはホッとしました。
    ただ、ガルダの扱いについてはもうちょっと何とかならなかったのかと思いましたね。悲しい結末にならなかったのは良かったのですが、根は良い人なのを知ってるからこそ、樹里たちとの間に溝が出来たまま終わってしまったのが残念でなりません。(樹里が婚礼の儀の最中に神官長の後ろ姿にガルダの姿を重ねるシーンがせつなかった…。)
    ガルダについては、寧と翠が探し出して家族に迎え入れてくれる事に期待します。

    そして最後は妖精王からアーサーと樹里の子供が返され、言い伝え通りにキャメロット王国の呪いが解かれてめでたしめでたし、です。心残りな部分もありましたが、最後は無事ハッピーエンドで良かったです。
    因みにランスロットについてですが、彼は最後まで不憫で報われない男でした(笑)
    樹里の記憶についても、ちゃんと取り戻せたのかどうか不明です。(個人的には取り戻したんじゃないかとは思いますが…^^;)
    でも、ランスロットは樹里と結ばれるスピンオフが出ているので、そちらで幸せになってくれる事を願います。 ついでにマーリンのスピンオフとかも出てくれないかな…(笑)

  • ずっと積んでたのを一気読み。
    最初の巻で引っかかって読めなくて放置してしたけど、改めて読むとどうして引っかかってたのかは不明。
    アーサー王物語と絡んで、でもがっつり絡んでる訳でもなく、なかなか手の込んだストーリーでした。

  • 少年神シリーズ、とうとう完結しました。
    どのようにして樹里とアーサーは最強モルガンを征するのかと、とても気になっていました。
    ものすごく壮大なストーリーとして、広がっていましたからね…
    実は話がどうまとまるのか、ちょっと心配していたのです。
    でも、読み終わったら、あぁこういうことなのね…という安堵と胸アツと幸福感でいっぱいになりました。

    最初ははねっかえりで、しおらしさもなく我を通す樹里にハラハラさせられたりもしたけど、どんどん私の中で可愛くて可愛くて仕方ないキャラになっていきました。アーサーもきっと、そんな樹里の魅力にはまっちゃったんだろうな~と思ってみたり。
    キャメロット王国で様々な出来事を経験して、樹里がものすごく成長したのが感じられました。
    そして、樹里によってアーサーも王としての気概が大きくなっていって、彼もまた成長しましたよね~

    二人のイチャコラに今回もとても萌えました。日頃は甘い雰囲気が見えない二人が、Hでは互いにすごく甘えてるのがいいです…添い寝シーンでもやたら萌えます…
    色々思い出しちゃいそうなランスロットにも、胸キュンになりました!ランスロット不憫だけど、そこが萌えツボなのですよ。
    そのあたり、アナザーストーリーとして救済されるんですね??嬉しいです。
    あと、妖精王とルーサー王子もいいですね。脇キャラもみんな魅力的で印象的なのばかり。
    大満足のシリーズでした!

  • 終わっちゃった~!でも大円満な終わり方に満足です。どうなるかとおもったけれど、とっても楽しめました!
    ランスロットの番外編は楽しみなようで、ちょっと複雑!

  • 大!満!足!!最後までドキドキしました!しかも気になっていたあの件も書いてくれるなんて!次刊も楽しみです!!!

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