▼あらすじ
男でありながら神の子として、樹里はアーサー王の子を妊娠する。
だが、魔女モルガンとの闘いは激しさを増し-大人気シリーズ最新作!
***
★4.8
物語もいよいよ佳境を迎え、クライマックスに向けてますます盛り上がりを見せる第6巻!
今回もあっという間に読み切ってしまいました。
アーサーも樹里も甘い雰囲気になったかと思えば直ぐに喧嘩し始めるので「おいおい…^^;」って感じですが、何だかんだ言ってもラブラブな二人なので微笑ましいですね。
そして前回に引き続き、今回もケルト族が登場するのですが市場で襲われそうになった樹里を守ったり、ラフラン湖に行きたがる樹里の護衛を申し出たりとなかなか頼もしく、好感が持てました。
特に樹里とグリグロワは仲が良いので、アーサーがヤキモチを焼くのも無理はないかな?って思いました(笑)
あと、心配していたランスロットは思いのほか復活に時間がかかった模様。
亡霊騒ぎには吃驚しましたが、アーサーのピンチに駆け付けてくれた時は心底ホッとしました。
だけど嫌な予感は的中するもので、樹里の記憶だけごっそりと無くなっていてショック!!!
これってやっぱり妖精王の仕業??
何となく妖精王って、ランスロットに恋愛感情持ってるような気がするんだよなあ…。(元々、妖精の剣を渡すくらいだから特別な思い入れがあるのでしょうが…)
口絵のイラストも何だか意味深だったし、妖精王がランスロットを特別視してても無理はないかなって思いました。
まぁ、最後にはちゃんと記憶を取り戻すんでしょうが、ランスロットはここ最近、災難続きなので不憫でなりません…(^^;)
因みに今回、戦闘シーンがめちゃくちゃ良かったです。
モルドレッドが完全にダークサイドに堕ちてしまったので物語後半はハラハラ、ドキドキの連続でページを捲る手が止まりませんでした。
モルガンが仕掛けた罠(大蛇の魔術)は強力で、樹里が居なかったらアーサーは間違いなくあの場で死んでしまっていたのでしょうね。
ギリギリ助かったのは良かったですが、アーサーを助ける間際に魔術による攻撃を受けてしまった樹里も一時、瀕死の状態をさまよいます。
右腕から回っていく毒に為す術もなく、切迫した状況の中で最後の賭けに出ようと樹里の右腕を切断する決断を下すアーサーの思い切りの良さに痺れました。
最終的に樹里を助けてくれたのは頼れるお助けキャラの妖精王で、このままだと樹里の子供も死んでしまうとの事で急遽、樹里のお腹から子供を摘出(笑)
まだ実体がないのでどんな姿をしているのか分かりませんが、一つ思う事は、案外あっさり産まれたなという事です(笑)
時が来るまで妖精王が育ててくれるみたいなので、きっとモルガンとの最終決戦の時にアーサーと樹里を守る存在としてある程度成長した姿で登場するのでしょう。
アーサー似なのか、それとも樹里似なのか。成長した子供を見るのが楽しみですね。(個人的な予想としては、顔は樹里似で髪の色や瞳の色などはアーサー似だと思ってる)
そういえば、今回も樹里とマーリンの掛け合いが多くて面白かったな。
最初は嫌な奴って印象しかなかったマーリンですが、今ではランスロットと同じくらいお気に入りキャラに。
今回、樹里がアーサーを命懸けで守ったのでマーリンもきっと樹里の事を見直してくれるって信じてます!
あと、アーサーに樹里とマーリンが正座させられて説教を受けるシーンが可愛くて思わず笑ってしまいました。
やっぱり、良いコンビだと思うんだよなあ、樹里とマーリン(笑)
エピローグではとうとうモルガンに樹里の母親が攫われてしまったし、樹里は樹里で三ヶ月以内にモルガンを倒さなければ死んでしまうという条件が付いたので、次の巻でも緊迫した状況が続くのかな。
どうやら次で最終巻を迎えるらしいですが、最後は誰もが納得出来るようなハッピーエンドだったらいいなと願いつつ。
引き続き次巻にも期待したいです!早く読みたい!