少年は神の子を宿す (SHYノベルス)

著者 :
  • 大洋図書
4.29
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本棚登録 : 133
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784813013082

作品紹介・あらすじ

神の子と王の子が真の愛で結ばれし時、生まれ出でる子がこの国を救う-そんな言い伝えがあるキャメロット王国で、樹里は偽の神の子として過ごすうち、アーサー王と愛し合うようになっていた。しかし、アーサーの剣、エクスカリバーが母親と自分の命を奪うと知った樹里はアーサーの信頼を裏切り、元いた世界に戻ってきた。それなのに、魔術師マーリンが追いかけてきて、おまけに、樹里が妊娠していると言いだして!?

感想・レビュー・書評

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  • ガルダの悲しみ、モルガンの非道
    樹里の懐妊

    マーリンとキャメロット国の未来を見に行く樹里たちは、ランスロットとアーサーの間に起こる悲劇を起こさせないために策を練る

    ランスロットの高潔な魂と妖精王の助け

    ハラハラな展開の中で繰り広げられるアーサーの溺愛や、アーサーと樹里、樹里とマーリン、ランスロットとマーリンの会話が面白いんです。
    クロとサンも和みますねぇ。

    ガルダが可哀想で可哀想で
    救いが訪れることを祈ります

  • ▼あらすじ

    樹里がアーサーの子供を妊娠!?
    元いた世界に戻ってきた樹里をマーリンが追いかけてきたのだが・・
    大人気シリーズ待望の新作登場!

    ***

    ★4.5
    少年神シリーズ第5巻!
    表紙と裏表紙の落差が激しくてゾクッとしてしまいました。何これ怖過ぎる!(笑)

    今回は序盤の展開が特に面白かったです。
    樹里とマーリンのコンビは見ていて楽しいし、笑えるんですよね(笑)
    特に印象に残ったのが樹里とマーリンが時渡りに失敗して未来に行くシーンで、まさかのパラレル展開に非常にワクワクしました。
    ただ、マーリンと樹里が訪れた未来は非常に絶望的なもので、何とアーサーがランスロットに殺されて死んでしまっているんですよ…!
    当のランスロットはクロと一緒にモルガンに拉致されているし、マーリンは行方不明だし村は壊滅状態だしで本当に悲惨な状態でした。

    未来の樹里にアーサーとランスロットを救うよう頼まれ、元の世界に戻った樹里とマーリンはランスロットの裏切りを阻止すべくあれこれと対策を練るのですが、そこにモルガンによって相貌を醜く変えられたガルダの魔の手がゆっくりと忍び寄ります。
    今回はガルダで始まり、ガルダで終わった巻でしたが、まさかガルダがここまで闇堕ちするとは思わなかったな〜…。
    最初の頃の優しかったガルダが好きだっただけに、この変わりようは残念でなりません…。

    そしてランスロットは結局ガルダの術中に嵌ってしまうのですが、悶え苦しむランスロットの胸を樹里が妖精の剣で刺した事により途中退場…。
    死んではないみたいですし、回復するまで妖精王が預かってくれるみたいなのでひとまず安心…なのかな?
    ただ、妖精王の「この剣は人を殺す剣ではないけど、殺せないわけではない」的な発言がめちゃくちゃ引っ掛かるんだよなぁ~…。^^;
    もしかして、樹里が胸を突き刺したから心が(もしくは心の一部が)死んでしまった…とか?大丈夫かなぁ…ランスロット…。
    とにかくランスロット贔屓の自分としては、これ以上彼をを苦しめないでくれ〜!と半泣きになるような展開でした。(ただ、夜光先生は苦しんでるランスロットがお好きならしく…ドSかッ!!笑)

    因みに中ボスのジュリもこの巻で退場するのですが、倒されるのが思ってたよりも早かったので驚きでした。しかも、結構あっさり…(笑)
    てか、ジュリに人質を取られている状態でおせっせするアーサーと樹里って…(笑)
    いやいや、今そんな事してる場合じゃないだろ!と、少し冷静になってしまったのは言うまでもなく(^^;)
    ただ、ジュリを倒すアーサーは格好良くて素敵だなって思いましたし、あれだけ極悪非道な行いをして来たジュリに対して最後に祈りを捧げる樹里の優しさにも胸を打たれました。

    ジュリという脅威は一つ減りましたが、その代わりガルダが着々と悪の道を突き進んで行ってるのでこの先が心配でなりません…。
    闇堕ちしたとはいえ100%良心を捨てた訳じゃないみたいですし、最後の最後で樹里の味方をしてくれるって信じてますが、ガルダの場合、樹里側に寝返っても死にそうなので二重に怖いという…(^^;)
    (樹里を守って死ぬとか普通にありそう…笑)

    物語も佳境に入り、これからどんな展開が待ち受けているのか、樹里のお腹の子はどうやって生まれてくるのか…。
    まだまだ明らかになっていない謎も多いので、続きを読むのが非常に楽しみです!
    次こそはランスロットが活躍してくれますように…!(笑)

  • 「少年は神の花嫁になる」「少年は神に嫉妬される」「少年は神の生贄になる」「少年は神を裏切る」に続く少年神シリーズ5巻目です。
    毎回、わりとタイトルで中身がわかるというか、バレてるのでw読む前から何となく話の流れの見当がついて、自然に物語に溶け込めます。壮大で込み入ったストーリーと大勢の登場人物なのに、理解しやすいファンタジー。

    懐妊という大事件もあるけど、今回の山場はジュリとの対決でした。完璧にやっつけたように見えるけど…一方モルガンはあの手この手で樹里とアーサーを追い詰めようとしてすごくハラハラさせられました。そんな危機を乗り越えることができたのは、やはり周囲に頼れる味方が沢山いたからですね。
    特に妖精王は万能で、心強かったです。その上、美麗!さっさとランスロットを連れ去ったのは、もう勘ぐるしかないですよね~
    マーリンもアーサー王を守るために、絶大な力を発揮していて頼もしいです。そんな沈着冷静なマーリンも、樹里のお母さんにはかなわなくて、樹里とお母さんとのやりとりに頭痛を起こすシーンが面白かったですw

    アーサーは最初から樹里にぞっこんだったけど、樹里もアーサー以外は考えられないほど好きになってるのが微笑ましかったです。樹里がすごく自分の気持ちに素直になってて、ほんとラブラブ!
    アーサーも樹里も、明るくて前向きなところが好感。

    アーサーが殺されるのか、お腹の子が生まれるのか、あれこれ続きが気になります。こんなに幸せそうだと後が怖いような…特にモルガンの反撃には要注意ですね。

  • ★3.5マーリンとの旅。ジュリとの戦い。

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