少年は神を裏切る (SHYノベルス)

著者 :
  • 大洋図書
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本棚登録 : 136
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784813013051

感想・レビュー・書評

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  • ▼あらすじ
    王と神の子から子供が生まれたとき、魔女モルガンの呪いは解ける──
    そんな言い伝えを持つキャメロット王国。
    数ヶ月前まで普通の男子高校生だった樹里は、王国の第一王子であるアーサーに熱愛され、罪悪感を抱きつつも、身代わりの神の子として暮らしていた。
    しかし、亡くなったはずの神の子ジュリが蘇った日、世界は混沌とした。
    樹里の処刑、嘘、ジュリの悪意、媚、そして神官長の不吉な予言。
    なにが嘘で、なにが真実なのか。
    確かなことはなにひとつない闇のなか、アーサーは愛する樹里を守るため、闘う決意をするのだが!?

    ***

    ★4.5
    アーサー視点で始まった第4巻!
    初っ端から緊迫したムードが漂う巻でしたが、今回も時間を忘れて読み耽りました。
    とにかくジュリの暴走っぷりが凄まじかったですね。
    まさかモルドレッドが闇堕ちするのは…(笑)
    ジュリに誘われてたのは知ってたけど、何となくモルドレッドもアーサーと同じでジュリの誘いを拒否してるかと思ってたので、ジュリと深い仲になってると知った時は幻滅しました。(別に元々、好きじゃなかったけど…笑)
    しかも実の父親であるユーサー王を殺してしまうなんて…。
    かなり衝撃的な展開でした。

    そんな中、アーサー、樹里、ランスロット、マーリンの4人で秘密の地下通路に行くシーンは読んでて凄く楽しかったです。
    三人にスポットライトが当たるシーンはまるでRPGに出て来るワンシーンのよう(笑)
    樹里の仲間外れ感が半端なかったですが、隠していた自分の身の上を明かしたマーリンが改めてアーサーに誓いを立てたり、洞穴の奥にあるエクスカリバーをアーサーが抜くシーンなどは非常に胸熱でした。

    この巻でジュリを倒すのかと思いきや、エクスカリバーで深手を負わせたところでモルガンが現れ、ジュリと共に消え去ってしまいます。
    更にモルガンが死ねば先に樹里の母親が、ジュリが死ねば先に樹里が死ぬ事が分かり、「えーっ!?」となりました。
    なんて理不尽なシステム…^^;
    最終的にはモルガンとジュリだけが死ぬ事になるんでしょうが、今のところ樹里と樹里のお母さんがどうやったら生き残れるのか全く予想出来ません…。何か方法はあるのでしょうか…。

    そして、自分の母親を守る為にエクスカリバーを黙って持ち出してしまった樹里。
    いやいや、無言で持ち逃げすんのはアカンやろー!と樹里の身勝手な行動にハラハラつつ、再び現れた妖精王。
    樹里が持て余していたエクスカリバーを預かってくれたので、妖精王は今後も大事な局面で活躍してくれるのでしょう。
    強力なお助けキャラになりそうな予感。

    最後は追って来るアーサーとランスロットの手から逃れ、勝手に現代に帰って来てしまった樹里ですが、当然の如くマーリンが追っかけて来ます(笑)
    今回、なかなかマーリンが活躍してるんですよね。
    樹里にはまだ少し冷たいけど、悪いヤツではなさそうなのでこれから少しずつ信頼関係を築いていけそうな予感がします。

    でもって現代に帰って来てからやけにゲーゲーしてる樹里。
    いや、まぁ…あれだけアーサーに中出しされてればそりゃあね…と納得したのは絶対に私だけじゃないはず(笑)
    そんなこんなでとうとうアーサーの子供を身籠った樹里ですが、男なのにどうやって?というのはまだ明かされてないので、その辺の詳しい説明は次巻になるのでしょうか。
    妊娠してたらそんなに長くは現代日本にいられない気がしますが、どうなんでしょうかね…?
    とにかく、次の巻を読むのが楽しみです!

  • 妊娠ネタ来ましたか・・・いや元々孕んだら世界は救われる!なんですが、出来ないと思ってたからなー・・・

  • 早く続きが読みたい。

  • 少年神シリーズ新刊。「少年は神の花嫁になる」「少年は神に嫉妬される」「少年は神の生贄になる」に続く4巻目です。

    息もつかせぬ怒涛の展開に、最後まで引っ張られて一気に読んでしまいました。
    ジュリも邪悪だったけど、モルガンは最強最悪のラスボス!!
    どうやってあの二人に打ち勝つの!?
    気になりすぎました。魂分けとか恐ろしい仕込みがあって、憎々しいのに用意周到で頭いいなと思ったりw

    樹里はアーサーへの気持ちを自覚してちょっと素直になってて、振り回され気味だったアーサーにとっては良い傾向でした。アーサーがカッコよかったです。その分、ランスが不憫かも。彼にも何かの救済措置が今後きっとあるんだろうなと推測です。
    マーリンとガルダの寝返り方がハンパなくて信じていいのかどうかと、深読みしまくりでした。特にマーリンには驚きました。でもアーサーへの忠誠心は揺るぎないものなんですね…
    自分の中でちょっと好印象になりかけています。
    ガルダは前回樹里を窮地に追い込み、今回もモルガンの手先のようなふるまいで気が許せませんが、どうなんでしょう?この二人の動向は今後面白いと思います。

    ストーリーで気になるポイントは、エクスカリバーと妖精王と樹里の母親ですね。
    樹里のはねっかえりな性格も健在で、アーサーとの危なっかしいやりとりは読んでて楽しいです。やっぱり何されてもへこたれずに樹里に太刀打ちできるのは、アーサーしかいないかもw

    エロ的には、思った以上にラブで甘さも増加中です。二人のHに萌えました。
    で、ついにご懐妊なんでしょうか??どこにできるの?背中…ってことはないですね。

    あっちとこっちを行き来する展開が待ってるんだと思います。これからもスリリングであっといわせるような攻防がありそうです。ビンでなぐったお母さんに絶大な期待感。
    とにかく早く続きプリーズ!

  • ちらっとあとがき先に見たらまだ最終巻ではなかったので、出揃ってから一気に読みたい気持ちと、でも続きが気になるって気持ちで読んでしまいました。そして続きが気になる…。
    ハラハラしつつも安心して読めたので良かったです。でも、やっぱりかーていう。樹里がアーサーを殺す未来にどうやって持っていくんだろうと思ってたけど、成る程と思いました。そして母の強さに笑ってしまいました(笑)ワイン瓶…。
    最初から「呪いを解くためには子を産む」が話のキーでもあったので、まぁそれはいずれ出てくるんだろうなぁと思っていたので、やっぱりそっちに行くんだなぁという最後でした。
    アーサーとマーリンの話は良かったです。アーサーの器の大きさ。
    ランスロットがやっぱり切ない。

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