ものがたりゆんぼくん 上 (竹書房文庫 SA 1)

著者 :
  • 竹書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812421840

感想・レビュー・書評

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  • 工事現場の「ゆんぼ」のように「強い男」になってほしいと期待するならば、いわゆる普通の親は厳しく躾けるだろう。ゆんぼの母ちゃんは「普通」じゃない。一人の人間として生きて、老いさらばえ死ぬ存在としての自己が確立された「大人」の母だ。彼女にとっての「強さ」とは、「人間は弱い存在」という事実を受け入れる「強さ」である。人間は弱者として生まれ弱者として死ぬ。その間に強者となることは一度たりともない。強者というのは豊かな創造力が生み出した幻だ。
    そしてもうひとつ、ゆんぼの母ちゃんが普通ではないところがある。それは、ゆんぼの自己確立を願いながら勇気をもって突き放す姿だ。子離れのできる母はいまの日本では絶滅している。未熟ゆえに子と密着している親がいかに多いかはモンスターペアレンツの急増を見ればわかるだろう。

  • うーん悔しいなあ。すげー悔しい。

  • ゆんぼくんと母ちゃんの日々の暮らし。
    母ちゃんの大きな愛に包まれてゆんぼくんは育ってるんだなぁと感じました。上巻では。

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著者プロフィール

高知生まれ。漫画家。’88年『ちくろ幼稚園』で本格デビュー。’97年『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞を受賞。’05年『上京ものがたり』『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「2021年 『猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言 コロナ後の幸福論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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