兵士になったクマ ヴォイテク

  • 汐文社
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本棚登録 : 62
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784811322056

作品紹介・あらすじ

昔むかし、あるところに一頭のクマがいました。クマは兵士になって戦場に行きました…。おとぎ話か童話のように思われるかもしれませんが、実は、そんなことが本当にあったのです。世界でいちばん有名なクマ、ヴォイテクの物語です。ALAバチェルダー賞(米国児童文学翻訳賞)受賞。

感想・レビュー・書評

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  •  第2次世界大戦の最中のイランで、5人のポーランド兵が仔熊と出会った。ヴォイテクと名付けられた仔熊は部隊と共に戦地を渡り歩き、部隊章にデザインされるほどに有名な存在となる。


     図書館本。
     恥ずかしながらこの熊の話は全く知らず、読む前は軍馬や軍用犬みたいなものなのかと思っていた。だってねえ、砲弾運んでるんだもの(笑)。

     検索すると写真が色々と出てきて、ま~、よく懐いていること、可愛いこと。こりゃあ兵士たちもメロメロですわなあ。

     子供向けの話なので戦争の悲惨さは少なめ、ヴォイテクと兵士たちの絆や珍騒動が主体。
    「かわいそうなぞう」等とは違い、かなりユーモラスなエピソードが多い。女性兵の洗濯物(下着)に突っ込んだり、冒頭からやらかしてくれる。

    「大脱走」なんかを読んでも、日本とは違って兵士の心に余裕があるなあと感じる。戦場でこんなかさばるペットなんて、日本じゃあり得ないでしょ。あっという間に毛皮にされてそう。

  • とってもほっこりする実話。

    都合が悪くなった時に前足で目を隠すヴォイテクが可愛い。。

  • 図書館で見つけて衝動借りしました!

    我が家では昔から動物を擬人化して扱う傾向があり、ペットである犬はもちろん魚などにも名前を付け、普段から笑ってるだの怒ってるだの言ってました。
    なのでこの本は私のツボにぴったりハマり、今夫婦でヴォイテクに夢中です~

    ヴォイテクとは軍に正式に二等兵として登録されたクマの名前です。
    第二次世界大戦中ポーランド軍に5年間所属し、マスコットとして、また弾薬輸送兵として活躍した世界で一番有名なクマだそう。

    二本足で歩き、手を使って弾薬を運び(一度も落としたことがない!)兵士たちの荒んだ心を和ませるという重要な役割を担っていました。
    ヴォイテクの画像を是非検索してみてください。
    一緒にジーブに乗り込んでる様子、丸太を担いでる様など人間としか思えません。
    その上大好物がビールとタバコ(笑)

    賢いヴォイテクとうちの犬を比べてばかりいるので、最近うちのわんこはスネ気味です。。

  • ポーランドで実際に二等兵として登録され、従軍していたクマの話。ノンフィクション。写真を見ると確かに愛らしい顔をしている。人慣れしたやさしいクマだったんだろうなというのがうかがい知れる。

  • 「SOLDAAT WOJTEK Bibi Dumon Tak」の翻訳(2015/08/01発売、1620E)

    本書は、2012年に「戦争に行ったクマ ~ヴォイテクとポーランド兵たちの物語~」(本書の参考文献等一覧では「戦場に行ったクマ」と書かれていますが、正しくは「戦争に行ったクマ」)のタイトルでNHKが放映したことから、日本では知られるようになった、みなし子熊ヴォイチェクの物語です。 子供向けの文体ではあるものの、イタリア・モンテカッシーノの激戦を経てイギリスに辿り付くまでの話の内容は素晴らしく、ミリタリーファンにもお薦めの隠れた名著ではないでしょうか

  • クマがこんなに頭がよく、人の心を察する動物だとは知らなかった。最近人がクマに襲われるニュースをよく耳にするが、人間のエゴを突き通すことなく、共存していきたいと再確認した。

  • 第二次世界大戦が始ると、ドイツとソ連に侵攻されたポーランドの兵士たちは、連合国といっしょに戦うために国境を越えてイランに行きました。そこで彼らが出合ったのは1頭のコグマでした。可愛いそのコグマと離れがたくて、ヴォイテクと名付け、仲間として戦場につれていくことにしたのですが、行く先々で様々なトラブルが発生します。でも殺伐とした戦場で、ヴォイテクは兵士たちの心の支えとなっていったのでした。ヨーロッパで実在した、兵士になったクマの物語。

  • 第2次世界大戦のころ、ポーランドの輸送兵がイランから英国までペットとして連れて行ったクマ・ヴォイテクの物語。イランの山の中で少年から買い取った小熊は、どんどん大きくなり部隊のマスコットとして皆に大切にされたという。
    日本軍ではとうてい考えられない状況だと思うけど、そうでもないのかしら。
    戦争が終わった後は英国の動物園に引き取られたそうです。

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