もっと知りたいシャガール 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
- 東京美術 (2012年4月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
- / ISBN・EAN: 9784808709501
感想・レビュー・書評
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こう書くと偉そうに聞こえるかもしれないが、私にとってシャガールは、嫌いではない画家、というくらいがいちばんしっくりくる。そう、好き、とは言い切れない。
というわけで、
「……シャガールはやはり「愛すべき」人物として世界の愛好家の面前に立っている。これがピカソであったらどうであろうか、彼はすごい芸術家だが、「愛すべき」人物としては愛好家の眼にも映っていないのではないか。」
うんぬんかんぬん。という冒頭からして、あまりに共感できなさすぎてこの著者は何を言っているのか理解しかねるのだが、シャガールに罪はない。
それ以外にも文章がツッコミどころ満載すぎてだんだん面白くなってきて挙句には大笑いしながら読んだが、シャガールは関係ない。
何はともあれ、シャガールの絵とユダヤ性はすごく興味深いテーマだと思った。これまでは"ちょっと暗めなメルヘン"みたいな見方しかしていなかった。でもユダヤ性という観点から彼の絵を見たら、見え方が変わってきそうな気がする。
ところで、今まで気がつかなかったけれど、パリのオペラ座天井画ってシャガールだったんだ。ちょっと意外でびっくり。金ピカのネオ・バロック様式の彫刻との取り合わせも意外や意外、シャガールのふわっとした絵が引き締まってちょうど釣り合いが取れている。これは良い。
数年前に、モーツァルトのオペラ『魔笛』を観に行った。
一方、ポンピドゥーセンターで見た「モーツァルト『魔笛』のフィナーレ」の絵は何とも思わなかった。しかしナマ魔笛を観た後で上の絵を改めて本書で見たら鳥肌が立った。
さらに、シャガールがもしも『魔笛』の舞台背景を描いたらと夢想すると、陶然としてしまう。
じっさい、1967年にニューヨークの新メトロポリタン・オペラ劇場のために舞台装置と衣装を担当したらしい。映像残ってないのかな。めちゃくちゃ観たい。
(『魔笛』は)「まさにシャガール的な内容といえるだろう。」
と書く著者だが、この点には抵抗なく同意できる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シャガールは、色の万華鏡である。たくさんの作品を見たのは、湯布院の美術館や、作品展。心地よい美しさ。また、見に行こう。シャガールについて何も知らなかったと実感。サーカスの絵が好きです。
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<閲覧スタッフより>
初期の作品から晩年まで、画家の人生を通して作品を紹介する美術シリーズ。オールカラー、そしてわかりやすい文章で入門書にぴったりです。
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所在記号:723.35||シヤ
資料番号:20102703
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