もっと知りたいセザンヌ 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

著者 :
  • 東京美術
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784808709457

感想・レビュー・書評

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  • モネからの流れでセザンヌも見たくなった。もっとみっちり絵が詰まった画集をいつか買おう。本作は、セザンヌの生涯と代表作をざっと走り抜けたい人向け(とはいえ持ち運びが楽だからいろんな場所で繰り返しめくるのに便利)。

    モネとは違ってセザンヌの絵は今までずっと良い。
    そして見るたびに様相を変え、そのつど発見がある。
    それなりにいくつか評論・批評なども読んだ。
    哲学者メルロ・ポンティのとか、岡崎乾二郎の実作者から見たセザンヌとか、誰だったっけ、ニューヨークの批評家のとか(あとストローヴ=ユイレのセザンヌ映画も)。それでふむふむ、そんな仕掛けなのか、と面白く読んだ(観た)けど、
    セザンヌの絵はやっぱりこの目で見さえすれば存在感に圧倒される。一度視界に入ると視線が貼り付いてしまう(例えばサント・ヴィクトワール山や、坂道や、人物の頬などに)というか。見るのをやめられない。不思議。一方で、頭ではこの絵のいったい何が良いんだろうとか考えてるんだけど、他方で体がその以前に感動している。

  • 2023/6/25

  • 読んだのはkindleの「世界の名画シリーズ ポール・セザンヌ」
    なかったので記録用に失礼しますm(_ _)m

    国立西洋美術館で「セザンヌは幾何学的に自然を捉えようとした」みたいな記述をみて、なんておもしろい試みなんだろうと興味を持ったところから。

    初めは言っていることがわからなかったけど少しずつセザンヌの世界観がわかってきた。

    「今見えている世界は本物か?」という脳科学的な疑問とそこへの探究。
    構成主義のはじまりは単に絵が下手だったからなのかもしれないが、科学的な要素を取り入れ、その後の美術史に革命を起こさせたセザンヌはすごい。

    なんでも、自分のことを信じて自分が輝けることに夢中になっていれば、いつかはそれが革命となり人のためになるのだなと勇気をもらえる。

    セザンヌの絵画について科学的な視点から書かれた本があれば読んでみたい

  • <閲覧スタッフより>
    初期の作品から晩年まで、画家の人生を通して作品を紹介する美術シリーズ。オールカラー、そしてわかりやすい文章で入門書にぴったりです。
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    所在記号:723.35||セサ
    資料番号:20102699
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  • セザンヌの作品集としてはもの足りない。

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著者プロフィール

1956年生。京都工芸繊維大学准教授。修士(京都大学大学院文学研究科、1980)。Diplôme d’études approfondies(歴史と文明[美術史]、フランス共和国、プロヴァンス大学、1984)/博士(文学)(京都大学、2006)。ポール・セザンヌ協会会員。
著書に『越境する造形――近代の美術とデザインの十字路』(編著)、晃洋書房、2003年/『モダン・アート論再考――制作の論理から』(単著)、思文閣出版、2004年/『セザンヌ受容の研究』(単著)、中央公論美術出版、2007年/『フランス近代美術史の現在――ニュー・アート・ヒストリー以後の視座から』(編著)、三元社、2007年/『デザインの力』(編著)、晃洋書房、2010年/『もっと知りたいセザンヌ』(単著)、東京美術、2012年/『方法と探求――フランス近現代美術史を解剖する』(編著)、晃洋書房、2014年/『〈場所〉で読み解くフランス近代美術』(編著)、三元社、2016年/『セザンヌ-近代絵画の父、とは何か?』(編著)三元社、2019年/『ピカソと人類の美術』(大髙保二郎との共編)、三元社、2020年、他。

「2022年 『絵画における真実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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