もっと知りたいルノワール 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

著者 :
  • 東京美術
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784808708726

感想・レビュー・書評

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  • ルノワールってけっこう人気のある画家だと思うけど自分にとってはずっとよくわからない画家であり続けている。

    絵によってはあのもわっとした輪郭が苦手。とくに晩年に描かれた一連の裸婦像は、オリジナルを見ても良いと思えない。輪郭がもうちょっとはっきりしてる絵は好き。表紙にもなってる「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢の肖像」とか。
    「ダンス3部作」も大好き。

    オルセーにある「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏場」も好き。人々に木漏れ日の斑点ができてるのが。この絵を見ると、息子のジャン・ルノワールの映画を思い出す。

    風景画はだいたい好きだ。本書で初めて見た、セザンヌとの交流から生まれた「サント・ヴィクトワール山」のルノワールらしい柔らかい筆致もいいな。「草原の坂道」も。

    輪郭がわりとはっきりしてる絵の中でも「雨傘」は好きじゃない。

    と自分のなかで絵の当たりハズレがかなりはっきりしてるのがルノワールだ。何なんだろう。

    本書で初めて知ったこと。
    ルノワールは磁器の絵付け職人として出発したらしい。画家になろうと決意した後はルーブルでロココ美術から学んだという。
    ひょっとするとこの、時に手癖だけで装飾的に描いたっぽく見えるタッチが苦手なのかもしれないと気づいた。

  • 読みやすいシリーズです。

    ルノワールは女の子が本当に可愛らしいです。
    青も本当に綺麗です。

  • ブリヂストン美術館での展覧会鑑賞後に購入。ルノワールの絵が印象的だったので。特定の画家のことを深掘りしたことがなかったけど、気軽に読めそうなので手に取ってみた。
    若いころから晩年までの作風や題材を通してみると、一貫しているところもあり、変化しているところもあり、なかなか面白かった。他の作家も見てみたいところ。
    ルノワールは、やはり幸せをキャンバスに落とし込むのに長けた画家だと思うな。女性、特に少女を描いた絵が印象的。

  • 空気と一瞬の光の顫動を捉えた〈ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏場〉は、クラシックで豊満な量感が感触として迫り、歓び溢れ、幸福に満ちた時間を感じる。豊潤な色彩が眼の中を流れると、ゲーテが《私は健全なものをクラシックと呼びたい、クラシックであるのは、それが古いからではなく、力強く、新鮮で、明るく、健康だからだよ》というようなことを言っていたのを思い出した。
    ルノワールは、多幸を見出したかのようにふるまったのではなく、描くことを真に喜んだ画家だと思う。

    〈イレーヌ・カーン・ダンベール嬢〉はずっと変わらず好きな絵。

  • <閲覧スタッフより>
    初期の作品から晩年まで、画家の人生を通して作品を紹介する美術シリーズ。オールカラー、そしてわかりやすい文章で入門書にぴったりです。
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    所在記号:723.35||ルノ
    資料番号:20102706
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  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00269199

  • 作品数多い。
    ルノワール4000点の作品
    参考モネ2000点

    バティーニョ派→印象派

    古典主義、写実主義わからない。

  • 小倉図書館で読む。読みたい本でした。期待以上でした。このシリーズは著者の愛情があるのです。高尚にならず、いい加減にならずです。これは難しいのです。この画家はどうも好きになれないのです。正確に言えば、後期のものが好きになれなのです。その色彩です。

  • 長い生涯をかけて膨大な作品を制作したルノワール。画家としてデビューした23歳から78歳に至るまでの作品を時代背景とともに紹介。刺激を受けながら影響を受けながら変貌、進化してゆく軌跡がよく分かる。

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著者プロフィール

美術評論家

「2019年 『印象派と日本人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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