先生、アオダイショウがモモンガ家族に迫っています! (鳥取環境大学の森の人間動物行動学)

著者 :
  • 築地書館
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806715825

作品紹介・あらすじ

カワネズミは腹を出して爆睡し、
モモジロコウモリはテンを怖がり、
キャンパス・ヤギはアニマルセラピー効果を発揮する。

自然豊かな大学を舞台に起こる
動物と人間をめぐる事件の数々を
人間動物行動学の視点で描く。

感想・レビュー・書評

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  • ■書名

    書名:先生、アオダイショウがモモンガ家族に迫っています!
    著者:小林 朋道

    ■概要

    人気の「先生! 」シリーズ、怒涛の14冊目(番外編をのぞくと13冊目)。
    普通、シリーズ13作目ともなると、マンネリ化してきますが、本作は、そういったジンクスを打ち破る、
    動物と、公立鳥取環境大学の学生への愛に溢れた7章で、構成されています。
    小林教授と学生との活躍が全編を通じで描かれていますが、
    特に、第7章の、ヤギ部の学生と、ヤギ部顧問の小林教授と、ヤギ部員アズキのかかわりは、
    生涯にわたる学びへの継続した意欲とは、こうしたところで培われるのかもしれない、と気づかされるところがあり、
    第一の読者たる編集部員としても大いに啓発されたのでした。
    (amazon.co.jpより引用)

    ■感想

    13冊目というのはすごいですね。
    個人的に少し飽きが来ているのでしょうね。
    買ってから半年ぐらい放置していました。

    読んでいれば面白いのですが、やっぱりどこかで飽きている(進むのが遅い)自分
    がいました。

    次の巻は買わなくてもいいかな・・・・・・と感じている自分が寂しくもあり
    人とは勝手で贅沢な生き物だな~とつくづく感じます。
    あれだけ、楽しみに読んでいたシリーズなのに・・・

  • 鳥取環境大学の教授小林朋道さんの本。

    『先生!シリーズ』13巻に。

    研究対象が日本モモンガ。



    今回は、研究室の愛弟子が、やはり研究する人が皆無と

    言っていい、Mkさんの『カワネズミ』と

    研究対象動物がいる里の住人(ほとんどが高齢者)との

    触れ合いも半分ほどを占める。



    大学の研究室の中というのは

    外部の我々からは、分かりにくい所。

    そこで、どんなことが行われて、

    泣いたり笑ったりのエピソードの中にも、

    自然との付き合い方にも、さりげなく触れて



    いい感じ(まさしく!いい感じ)の本に。



    研究対象物と言っても生き物なので

    そこには愛も育つわけで。。。

    読んでいてもほんわか、ほっこり。



    また、現実の厳しさにも直面するので

    考えさせられることも。



    楽しい語り口は、理系が苦手な方にも

    スッと読ませられてしまう。



    登場する生き物は、

    カワネズミ、ドンコ、ヘビトンボ、モモンガ親子、保護されたシカ、ヤマカガシ、青大将、テン、ヤマネ

    モモジロコウモリ、トノサマガエル、アマガエル、ツチガエル

    キャンパス・ヤギ

  • 表紙の写真にはゾッとする。

  • 今回は学生Mkさんのカワネズミの研究が印象深い。オオキサンと命名してMkさんのカワネズミに対する単なる研究対象としてだけでなく愛着も感じる。負傷した野生の鹿を保護した優しいMkさんだった。モモンガの巣に侵入したアオダイショウの実験。モモンガにはご難だったけど意外な行動をしてビックリ。ヤギの放牧場から脱走するヤギのアズキ。「脱走じゃないです!外出中です!」と学生が立てた看板が微笑ましい。今回も鳥取環境大学を楽しませて頂きました。

  • 今回は動物たちよりも、Mkさんとカワネズミの里の人達の方が気になった(^^;)たくさーーんの話を全部聞きたいo(*゚∀゚*)o
    あと、最近読んだ児童書で可愛~いヾ(≧∀≦*)ノ〃と思っていたヤマネの知ってはいけない姿を知ってしまったΣ(ノд<)

  • ゼミの学生さんの話がいっぱいで、学生さんが可愛くて仕方ないんだろうなって先生が好き。
    このシリーズのおかげで LINE スタンプでモモンガを買ってしまったことに気付いた。
    知らず知らず影響を受けているのだなぁと思う。

  • ヘビは多くの哺乳類から恐れられている。これはもう遺伝子レベルの話らしい。

  • <目次>
    はじめに
    第1章   カワネズミとMKさん
    第2章   ちょっと追加。カワネズミの里の人たちとMKさん
    第3章   巣内に侵入したヘビに対するモモンガ母子の行動
    第4章   モモジロコウモリはテンを大変怖がる!
    第5章   トノサマガエルやアマガエルでは成長とともに狙う餌が大きくなるのにツチガエルではそうでもない。なせか?
    第6章   海が見える原っぱで草を食むヤギたち
    第7章   「キャンパス・ヤギ」の誕生⁉

    <内容>
    公立鳥取環境大の小林教授のエッセイも第13弾だそうだ(番外編を含むと14冊)。ほとんど読んでる。近年は動物の話よりも学生の話が増えた気がする。ヤギたちは元気なようだ。楽しいキャンパスなんだろうな…

  • 2019.11.3読了。Mkさんは里のアイドルだなぁ。やっぱ頑張ってる可愛い若いおなごをじじばばが放っておくことはないんだな。当たり前っちゃ当たり前か。良くも悪くも。山下さんの指切断時にチーズの天啓が舞い降りた話を読んでやっぱり生き物扱ってる人は脳領域の使われ方がおかしいな?ヤギの角は雌雄とは関係ない遺伝子なんだな!個性の一部か。やっぱ生き物は面白いな。だがしかしキャンパスヤギ誕生の経緯はご都合主義的で良いなw!

  • シリーズ13冊目。
    毎度のことならが、安定の面白さ。

    カエルのエサに対する研究は面白かった。
    最小のエネルギー消費で最大のエネルギーを得る。
    自然淘汰がいかにシビアで合理的か、
    とてもわかりやすい例だと思った。

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著者プロフィール

1958年岡山県生まれ。
岡山大学理学部生物学科卒業。京都大学で理学博士取得。
岡山県で高等学校に勤務後、2001年鳥取環境大学講師、2005 年教授。
2015年より公立鳥取環境大学に名称変更。
専門は動物行動学、進化心理学。
これまで、ヒトも含めた哺乳類、鳥類、両生類などの行動を、動物の生存や繁殖にどのように役立つかという視点から調べてきた。
現在は、ヒトと自然の精神的なつながりについての研究や、水辺や森の絶滅危惧動物の保全活動に取り組んでいる。
中国山地の山あいで、幼いころから野生生物たちとふれあいながら育ち、気がつくとそのまま大人になっていた。
1日のうち少しでも野生生物との"交流"をもたないと体調が悪くなる。
自分では虚弱体質の理論派だと思っているが、学生たちからは体力だのみの現場派だと言われている。

「2023年 『先生、ヒキガエルが目移りしてダンゴムシを食べられません!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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