先生、洞窟でコウモリとアナグマが同居しています!: 鳥取環境大学の森の人間動物行動学
- 築地書館 (2015年6月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784806714941
作品紹介・あらすじ
雌ヤギばかりのヤギ部で、なんと新入りメイが出産。
スズメがツバメの巣を乗っとり、
教授は巨大ミミズに追いかけられ、
コウモリとアナグマの棲む深い洞窟を探検……。
自然豊かな大学を舞台に起こる
動物と人間をめぐる事件の数々を
人間動物行動学の視点で描く
教授の小学2年時の山イヌ遭遇事件の作文も掲載。
自然児だった教授の姿が垣間見られます!
感想・レビュー・書評
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今回は、コウモリ、コウモリ、ミミズ、ドンコ(魚)、モモンガ、スズメ、ヤギ
と、空飛ぶ哺乳類の話題が豊富。
モモンガは4年連続登場。レギュラーになったのかな。
2007年から始まった「先生!◇△が□〇で▽☆しています!」シリーズの9作目。
やっと2015年に到達。
コウモリ探しは洞窟探し。探検家のようでもある。歩ける場所もなかったりする。
脚を怪我したコウモリが地上で生き延びていた。
ヘビなどの捕食動物が入りにくい場所を見つけていた?
地面を走るモモンガ。
いつでも木の上にいるわけではないのだ。
モモンガの耳を見てコウモリの耳との類似を見出し、超音波を聞き取れるに違いないと推測。
実際に観測したところ3~5万ヘルツの音を発していることがわかった。
指くらいの太さで50cmほどのミミズ。
これは気持ち悪いし怖い。
自然豊かな所には都会の常識外の生き物がいるんだ。
以前30cmくらいのミミズと出会った時の"虫唾が走る"あの感じを思い出した。
ツバメの巣を乗っ取ろうとしたスズメが間違って建物の中に迷い込んで出られない。
人を恐れて建物の上へ上へと行ってしまい出口がみつからない。
どうやって助けたかの話をからめて、スズメを観察してわかったことの紹介。
スズメは2を認識しているようだ。
子ヤギが生まれた。
学校のヤギは頭数を増やしたくないから全部メスなのに!
その理由は直ぐに分かったが、予期せぬことが起きた。
子ヤギを生んでいないヤギが子ヤギに乳を与えるようになったのだ。
不思議な現象。研究課題が増えましたね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コウモリの話がメインだったろうか?ヤギの話もあったが、とにかく大変な先生なので周りの人が苦労するだろうなぁ~と思いました。
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先生、シリーズ読了。
図書館の本延滞してます。
罪悪感でいっぱいです。
本書ではコウモリについてたくさん触れられていました。
山を登って沢を下って、洞窟に降りて…フィールドワークはなかなか大変そうです。
しかも生き物相手だから、必ず会えるとは限らない。
生物好き、を仕事にしているとはいえ、”好き”って思いがとどまることを知らない感じですよね…小林先生は。
そして本当にいろいろなことを知っている!
凄いと思います。
私も今の仕事について、もっと好きになってもっといろいろ知りたいです。
いや、違うな、いろいろ知って、もっと好きになりたいです。
そのためにもたくさん本を読もうと思います。
さて、人はなぜ特定の生き物に嫌悪感を抱くのか…とても不思議です。
子供のころは平気だったミミズやナメクジが今はちょっと(後者は結構)苦手です。
ヘビはずーっとちょっとだけ苦手。
見た目が共通していると聞いて、なるほどと思う部分もありました。でもカエルやイモリなんかは小林先生と同じで平気なのよね。。
なので、恐怖心って慣れなのかもしれないなと。
近くにある時は恐怖ももちろんあるだろうけど、見る回数が多ければ危険度の判断も正確にできるので…(物理的時間的)距離が遠くなってからの方が余計に得体が知れないと思って苦手意識が増すのかも。。ですね。
興味深いです。 -
シリーズひとつ飛ばしたけどうちにはないから致し方ない……
前半はコウモリ探して洞窟(元坑道)に突撃しています。
気になると行かずにはおれないようですが、ちょーっと危なっかしいな。
大学の総務の人たちと学内に迷い込んだ雀を助けたり、学内で飼ってる山羊の想定外出産のあれこれだったり、いつも通りではあります。
たまーに出てくる大学事務員のプチプチエピソードにほっこりします。
うちはこちらの大学ほど自然豊かではありませんが、トカイナカではあるので、図書館カウンターに虫取り網常備。
ハエ、ハチ、ガ、を捕獲しては館外にリリースまたは抹殺。
ヤモリ、トカゲ、クモも見かけますね。
一度だけ小鳩や野良猫に入られた時は中々大変でした……
猿や鹿、イタチなどが来てないのは幸いです。(市内にたまに出る。猿は校庭横切ったらしい)
装丁 / 山本 京子+阿部 芳春 -
小林先生の動物愛に溢れた本。
個人的には先生が経験された「雄のドンコ」の子育て風景が印象に残っており、ドンコへの好感度があがった。
ムギツクの托卵やシクリッド(口の中で卵を育てる)へのなまず種の托卵は初めて知り勉強になった。
他にもこうもり嫌いでも好きになってしまいそうな章、意外!小林先生が苦手な生き物、コシアカツバメとスズメの攻防、ヤギ部での子山羊の誕生など
シリーズの中でもかなりおすすめの1冊。 -
ヤギ部のメイが産んだ子ヤギのアズキとキナコが可愛い!!!
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安定の面白さ。相変わらずの豊富なネタ。
コウモリ、巨大ミミズ、そして子ヤギ誕生!
虫を「気持ち悪い」と思うのは、子供時代に虫に触れてないから。
子供は「気持ち悪い」+「気になってしょうがない」という状態。
この考え方にすごくしっくり来た。
シナントロープ:人間社会の近くに生息する動物
へー。知らなかった。 -
コウモリは正直興味なかったが、ラストのメイの出産、コハルの見守りにはウケた。次巻が楽しみ。
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図書館で。
今回はコウモリのお話がメインのような。
自然に出来た造詣や人間が作ったものや放棄したものを上手いこと利用して生きている様子を見ると中々にしたたかだなぁと思います。でもそれにも限度があるにはあるわけでして。里山で生きる生物の多様性を思うと昔ながらの田んぼとかは大事だったんだなぁとしみじみ思い知らされます。
そしてヤギが可愛い。 -
2016年4月新着