先生、子リスたちがイタチを攻撃しています! 鳥取環境大学の森の人間動物行動学
- 築地書館 (2009年7月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784806713845
感想・レビュー・書評
-
シリーズ3冊目。
今年の初めに立てた目標では、2カ月で3冊のペースだったから早くも2カ月遅れてしまった。
今回は、ヤモリ→イモリと話題が続いていた。
この両者、どちらも"トカゲみたいなヤツ"と覚えているだけで、姿が似ているので区別がつかなくなる。
実際にはなかなか出会う機会もないので、ちゃんと覚えておこうと思ったことがない。
・ヤモリは爬虫類、イモリは両生類。
・家守は家を守り、井守は井戸を守る。(漢字で覚えると記憶に残り易そうだ)
・ヤモリは陸上に殻に覆われた卵を産み、イモリは水中に透明のゼリーに覆われた卵を産む。
・イモリはアカハライモリと呼ばれるように腹が赤い。
子ヤモリを使っての実験が秘密になっていたが何をたくらんでいるのか知りたい。
アイデア自体が実に素晴らしいと自画自賛している。
このシリーズの何処かで明かされることを期待して読み進めよう。
カヤネズミ、日本一小さいネズミで可愛いですね。
ネズミ界のエナガといったところでしょうか。
清里で見たヤマネにも似ている。
あまりにも小さいので、モズにも捕まってしまうのがかわいそうだ。
おっとりしているので、のろまな人間にも簡単に捕まってしまったようだ。
それにしてもカヤネズミの名前は少しひねっているが "ヤカ"、ヒヨドリは "ヒヨ"、コウベモグラは "モグ"、飼育動物の命名に苦労している?
我が家では息子が4歳くらいの時にミドリガメを飼ったことがあるが、息子がつけた名前は "ト" だった。
後にも先にも1文字の名前のペットには出会ったことがない。(呼びにくいからね)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読んでて、私も小さい頃ヤモリ探したなぁと思い出しました。でもイモリだったのかなー。近くに田んぼや川もあったし。
この著者の本を読むと昔の記憶が呼び起こされます。 -
「先生!」シリーズ、ずっとシリーズ3巻目を読まずにきていたのですが、やっとこさ読みました。
本巻のエピソードは、生態系について考えさせられる内容が多かったです。
人間が「人間にとって益になるか否か」の尺度で自然に手を出していった結果、地球は現在のような状況になっています。
里山に生息する、人間にとって身近な(あるいはかつては身近であった)動物の生態を親しみやすく書かれているため、余計に人間のふるまいがもたらした状況が胸に迫ってきました。
また、本編に直接関わるエピソードではないのですが、ムシクイ属の中には渡りの際に星座を手がかりに進路を決めるというのが、とても素敵で印象に残りました。
動物も星座を見分けているのですね!
ムシクイにとっては本能的な行動なのですが、ロマンを感じてしまいました。
小林先生がハリボテの威厳を保つため、奮闘する姿が微笑ましかったですw -
もと高校教員らしいし、一体どういう人なんだ。。
-
先生のネーミングが好きだ。
モグとヒヨ -
生物の教授が動物を飼育・観察し、結果を読みやすい口語に書き換えたもの。読みやすいので休憩として読むのがおすすめです。
おすすめ度:
★★★★★
かきつばた(海洋生物資源学科)
---
所蔵情報:
品川図書館 481.7/Ko12 -
フェレットのミルクが可愛い。面白いのでこのシリーズ、この機会に制覇する。
-
数年ぶりに小林先生の一般向け書籍をば。
やっぱり生態学者の根本はナチュラリストだよなぁ。としみじみ。
擬人化に関する考察が鋭すぎる。 -
相変わらず面白い。
動物とのエピソードも、著者の表現力も。
私も田舎生まれの田舎育ち。
イモリもモグラも身近な生き物だったから、
著者と共感する部分は結構あるように思う。
自然環境に対する感覚の臨界期が11歳というのは、
個人的な感覚として納得できる。
それにしても、著者は飛び立ったセミを素手で捕まえられるのか。
これはホントに尊敬するレベルだ。