9割の病気は自分で治せる (中経の文庫) (中経の文庫 お 7-1)

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  • 中経出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806132776

感想・レビュー・書評

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  • 現代医療に真っ向から挑戦する本。よくぞ出版してくれました。糖尿病の方は、絶対に一読すべき書物です。合わせて、石原結實先生の本を読めば、糖尿病が治る病気であることを知ることができます。糖尿病と診断され、治らない病気なので、一生薬飲むように医者に言われた皆さん、絶望している場合ではありません。糖尿病は治ると言ってくれる医者にかかるべきです。この本はその第一歩になるでしょう。実際、近しい人が、この本に勇気づけられ、石原結實先生の方法を実践することで、「糖尿病です。もう治りません」と宣言されてから、たったの1.5 ヶ月で糖尿病を直してしまいました。

    以下注目点
    ・喜劇の病気。高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満症、通風、便秘症、頭痛、腰痛症、不眠症、自律神経失調症
    ・おいしい患者。喜劇の病気の患者。
    ・外来患者一人あたりの診察料。日本:7000円、スウェーデン:8万9千円、イギリス2.5万円
    ・日本の医療は、薄利多売。
    ・医者がいなくても治る人は治るし(カテゴリー1)、治らない人は治らない(カテゴリー2)。
    ・1999/5 血糖値基準 144→126へ。一夜で糖尿病患者が数百万人発生!?→おいしい患者がいっぱいになった。
    ・専門+内科で開業する。「内科、外科」
    ・降圧剤で血圧を低くコントロールしても、脳出血は防げない。(降圧剤は意味無し)
    ・コレステロール 220-280mgの人が一番長生き。コレステロール値が低い人ほど、がん死亡率が高くなり、自立度も低下する。→スタチン剤(コレステロール低下剤)を飲む人は、大きな損。
    ・メタボはただの食べ過ぎ。治療するに値しない。食い過ぎをやめろ。
    ・急性胃炎で、シメチジン(タガメット)の服用。認知が憎悪。服用やめたら、すぐに回復。
    ・頭痛薬の常用でガンになる可能性あり。頭痛薬の常用が、交感神経を刺激し、心身に慢性的なストレス負荷をかけたことで、ガンになったのではないか?
    ・この病気は決して治ることはありません、薬を一生飲み続けてください→という医者にはかからない方が良い。
    ・衰えを感じる年になってからの、我慢、忍耐、根性、がんばり、競争、義理、約束、責任感、義務→自己治癒力低下。がんになってしまう。
    ・嫌なことを極力避ける、やりたいことを優先してやる→自分が慣れ、相手に認める→自己治癒力の向上。
    ・自分の命の責任は自分でもつべし。治療方針は、医者が決めるのではなく、自分で決める。
    ・信頼できる医者。カテゴリー分け(トリアージ)してくれるか?
    ・お礼は不要。お礼によって、医者との心の絆が深くなることはない。

  • 日本の医療は薄利多売で、患者の8〜9割は自己治癒力で直すことができるという。血圧の正常範囲がどんどん下げられている実態や、すべての死亡率で考えるとコレステロールは低くしない方がいいとの指摘は、医学に対する不信感を抱いてしまうほど。化学物質である薬を飲むのは体の機能を悪くするという認識を改めて確認した。

    ・糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満症、痛風、便秘、頭痛、腰痛、自律神経失調症、不眠症は、医者にかからなくとも治癒できる。
    ・血圧が高くなるのは、体の機能を維持するための適応反応。降圧剤で血圧を下げると体調が悪くなることもある。上の血圧値が180mmHgまでは脳卒中になる可能性が高くなるという明確な根拠はない。
    ・コレステロールは細胞膜やホルモンの材料になる大切なもの。コレステロールが高いほど心筋梗塞は発症しやすくなるが、すべてにおける死亡率では220〜280mg/dlの範囲の人が一番長生きする。
    ・40歳を越えてからの我慢、忍耐、根性、がんばり、競争、義理、約束、責任感、義務などは、自己治癒力を低下させる。少々わがままに、自己中心的に生きる方が長生きをする。

    <自己治癒力を高める方法>
    ・前かがみの姿勢を止める
    ・深呼吸
    ・野菜、果物、海藻、きのこ類、発酵食品、魚。旬のもの、地産のもの。カロリーに対して栄養価の高いもの。おいしく食べる。
    ・便秘に注意
    ・サプリメント
    ・爪モミ
    ・ツボ刺激(百会付近)
    ・温冷浴
    ・ふくらはぎマッサージ(風呂あがり)
    ・易筋功(深呼吸・合掌こすり・腕・肩から脇腹・腰上下・首の後ろ→頭頂→額・顔・耳の後ろ)
    ・1日6000歩
    ・7時間睡眠
    ・海外旅行・読書
    ・薬は控えめに

  • 2010.06.20開始〜2010.07.02読了

  • 3

  • 表現が若干乱暴なところがあるかもしれませんが、筆者の姿勢は見習うべきかと思いました。

    筆者がやりたいことは明確であり、また実例を出して説明していることから大変内容は分かりやすくなっています。

    ・医者が関わらなくても治癒する病気のために、医者の時間のほとんどが使われてしまうことを懸念。
    ・医者が関わって初めて治癒できる病気に時間を割きたい。
    ・医者が関わっても治癒できない病気を、治癒できる病気に変えたい。

    そのために、むやみに医者にかかって薬を飲むという姿勢をやめ、健康に対するリテラシーを高め、免疫力を高める努力をし、医者も活用しよう、と言っています。

    また、日本の様々な制度上の問題も指摘しています。問題を解決できるような活気的な本ではないですが、その第一歩として健康に対する考え方を一人一人が見直すきっかけとなる本だとは思います。

  • 定期的に病院に通って薬をもらい、定期的に検査を受けてくれるのが「おいしい患者」である……。
    私も数年前までまさにその「おいしい患者」でした。
    ですが担当医に会えず、会っても機械的に処方箋が出されるだけで「体調悪くないですか?」「目まいや立ちくらみはありませんか?」「急に体重が減ったりしてませんか?」などと怖い話をされてむしろ余計に具合が悪くなったりする状況に疑問を抱き、かかりつけの病院を変えました。
    以来、症状は悪化するどころか無くなりました。
    「おいしい患者」からの脱出です。

    この本では「おいしい患者」になって薬を頼り続ける事の危険性、自己治癒能力を高める事の大切さを、現役のお医者さんが具体例を挙げながら説明してくれています。
    「おいしい患者」がいなくなることによって今の医療体制が変わるように願う、著者の真摯な想いが伝わってきました。
    また、自己治癒能力を高める方法は日常生活の中で簡単に取り組めるものばかりです。
    私もこれ以上「おいしい患者」にならないよう、これらの習慣を取り入れつつ健康管理に努めようと思いました。

    「著者には申し訳ないのですが、『世界の中心で、愛をさけぶ』『1リットルの涙』『僕の生きる道』などの悲劇の病気を扱った作品を、医者は書かせてはいけないのです。」
    との記述には特に心打たれました。

  • 命にかかわらない
    完治しない

    患者が病院にとっての上客。そして、その人数は着実に増え続けている。

    もっと賢くなってほしい。

    日本の医療は薄利多売。1日50〜60人くらいはみないと経営が成り立たないので、3時間待ちの3分診療になってしまう。診るというより、さばいてる。

    そのため、薬を売って儲けなさい、となる。

  • 医者として、同意するところの多い良書。オススメ。

  • 病院の勤務医が多忙過ぎて、開業医になり。
    開業医は、薬を出し続けられる「おいしい」患者を歓迎し。
    医者も患者も、根本治療がおろそかになっていませんか?
    という本。

    自分で自分の健康を守り、普段の心がけではどうにもならない怪我や病気でだけ医者にかかるようにしたら、もっといい治療が受けられて、医者と患者の関係も変わっていくかも知れないよ。
    まずは、薬に頼らないで、根本の原因を治そうよ。と呼びかけます。

    腰痛や高血圧や鬱や高脂血症や不眠症などがストレスや生活環境から来るものだとして、それが全部、本人の努力だけで改善出来るものではないと思う。
    その環境を変えられない、というものもあるだろうし。
    けれども、自分の身体を守ってあげるのは自分しかいないわけだし、ネットゲームや過労から来る睡眠不足で死んでしまう人も実際にいる世の中なので、出来ることはしてあげたい。
    未だに治そうと努力している夜更かし癖を、一番に、ですね。
    私はまだ依存の入り口程度の症状だろうけれど、ネットを用件が済んだら、ためらいなく切断出来るように、を、がんばってます。
    自分で自分の支配者になることや、十年後の自分から見てその行動がよしと思えるようにする、という視点を、そのときに持ち続けるって結構簡単ではない。

    「前屈みの姿勢をやめる。前屈みでいると交感神経が優位になり、呼吸が小刻みになる。」
    これだけでも、しょっちゅう意識した方がいいと思う。

  • 図書館 借
    納得。実践して健康体を目指したいです。

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著者プロフィール

1957年大阪市生まれ。「eクリニック」医師、医学博士。大阪大学医学部、同大学院卒業。大学病院、市中病院、大阪大学細胞工学センター(現大阪大学大学院生命機能研究科)にて主に悪性腫瘍(がん)の臨床、研究に携わった後、従来の医療・医学の考え方と手法に限界を感じて臨床医を辞める。1995年、阪神淡路大震災を一つのきっかけに「21世紀の医療・医学を考える会」を仲間とともに発足させ、2001年には本音で答えるウェブサイト「eクリニック」をスタート。現在、「ホントの医療・医学をいっしょに学びましょう! 」と広くみんなに呼びかけ仲間を募っている。著書に「9割の病気は自分で治せる」(中経出版)、『薬をやめれば病気は治る』(幻冬舎)、『「それ」をやめれば、健康になる』(PHP研究所)、『感染症にも負けない「防衛体力」のつくり方』(三笠書房)など多数。

「2022年 『大往生入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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