- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784805111444
作品紹介・あらすじ
第二次世界大戦、冷戦、冷戦終結から民族紛争の噴出に至る国際社会の変動にカトリックの総本山・バチカンはどう向き合ったのか。驚くべき実態と歴史、そしてその活動の場としての国際機関、プロテスタントをはじめとする異宗派やNGOとの連携など、宗教と国際政治の関係が見えてくる。
感想・レビュー・書評
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198.2||Ma
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東2法経図・6F開架:316.2A/Ma81b//K
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カトリックの総本山バチカン。その第一次世界大戦以降の国際政治への関与を国際機関や他宗派との連携の歴史と共に描き出す。
軍事、経済と並んで国際政治を動かすもうひとつの「リアリズム」=宗教を知るための絶好の書。
日本の国際政治研究においては、これまでほぼ捨象されてきたキリスト教という要素を、バチカンと国際規範や国際機構との関わりという観点から見直し、そのダイナミックな国際社会へのインパクトを俯瞰します。
<目次>
序章 バチカンと国際政治
第1章 第一次世界大戦前夜から戦間期まで――国際的中立宣言と大戦への関与
第2章 戦間期から国連設立まで――バチカンの主権回復と国際関係
第3章 バチカンと国際労働機関
第4章 バチカンと世界プロテスタント教会協議会
第5章 バチカンのリアリズム外交――欧州安全保障政策との関係
第6章 冷戦終結――ヨハネ・パウロ二世と欧州の安全保障協力
第7章 教皇フランシスコの闘い
終章 バチカンと国際機関・組織――宗教と国際政治研究の意義