チャイニーズ・ジャパン ─ 秒読みに入った中国の日本侵略

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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784802401302

作品紹介・あらすじ

現役記者が見た「静かなる日本侵略」の最前線!
なぜ日本人は、こんなにも中国の脅威に鈍感なのか。

ついに日本は、中国の“自治区”になる!
台湾が「チャイニーズ・タイペイ」と呼ばれたように、
日本が世界から「チャイニーズ・ジャパン」と呼ばれる
屈辱の日がやってくる──

中国の日本侵略は「最終章」に入った──
「日本人が人質になる日」は、すぐそこに迫っている!

驚愕の“現地ルポ”満載!

◎地方に中国の進出拠点。狙われる過疎地 《四国の廃校騒動》
◎買い漁られる美しい日本の観光地 《消える京都花街の風情》
◎文士たちに愛された老舗温泉旅館の変貌 《伊豆 修善寺》
◎爆買いされる日本の国土 《無策・骨抜きの土地利用規制法》
◎国を売る政治家たち 《保守を自称する自民党「媚中」議員》
◎企業内に民兵組織や共産党組織 《大手メーカー・在日企業》
◎恣意的に拘束され人質にされる日本人 《経団連・日系企業》
◎国を売り渡す学会の背徳 《孔子学院・千人計画・学術会議》
◎浸透工作を厳重警戒する欧米諸国 《「役に立つバカ」の育成》
◎忍び寄る人口侵略の影 《チャイナ団地・増える外国人犯罪》
◎台湾有事はすでに始まっている 《武力介入のシナリオ》

日本を中国に売り渡す、「獅子“親中”の虫」は誰だ!?

中国による「静かなる侵略」は最終章を迎えたのではないか。
残念ながらそう思わざるを得ないのが、日本の現状である。
緻密に計画された浸透工作により、あらゆる面で、日本が赤く染まって
後戻りできないところまで来てしまっている。
だが、まだ間に合う。日本にはまだまだ経済力もあれば知恵も勇気もある。
読者とともに、この国の行く末を考えるきっかけになれば幸甚である。
(本書「はじめに」より)

感想・レビュー・書評

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  • 著者の問題提起に反論しているわけではないのですが、今の状況は「必要悪」かなと思います。
    ただ、現在の土地取得や観光の側面に止まっているうちはそれでもいいかもしれませんが、反社会的なあるいは軍事的な要素をはらんでくるとなれば生やさしいことを言っている場合ではなくなってきますよね。
    著者にはぜひ、この問題に対する具体的解決策を模索していただき、それと同時に日本国民に対して啓発し続けてほしいと願います。

  • 宮崎正弘氏書評


     靴底をすり減らして現場を歩き回ると、日本は中国植民地になっていた  
      中国の静かなる日本侵略がここまで進んでいるという暗鬱な現況報告

     題名は五輪参加の台湾が「チャイニーズタイペイ」と名乗らされた事由から連想しての命名だろう。
    そのうち日本は中国の植民地に成り下がり、チャイニーズジャパンと名乗る?
    先日、中国共産党に弾圧されている少数民族の在日団体が東京で集まり、集会を開催していたら、中国共産党の指令を受けたのか、共産党礼賛集団が集会に殴り込んだ。
    海外での活動にも妨害が加えられるようになった。作家の楊逸女史も習近平批判の本を出したら、日本国内で発表の場が少なくなり、また家族への通話が繋がらなくなったという。
    ことほど左様に日本国内にあってさえ、中国共産党の静かなる侵略行為が表面化しているのである。
     池袋北口も札幌ススキノも、川口の団地も気がつけば中国人だらけ。日本国内に中国の自治区が出来ているゾ。
    事態はここまで深刻なのに、日本人はなぜ鈍感なのか?
     「人種差別はいけません。外国人に親切にしよう、国際親善は国是、日本人の美徳。なんと言ったって、戦争中、日本は中国に多大な迷惑をかけた、その贖罪からも中国は大事にしなければいけません」等々。
    これらは第五列の情報心理作戦でもある。
     そんな綺麗事を言っている裡に、日本の政策まで中国様が決めることになる。日本の親中派政治家は習近平の下僕だもんね。

     さて本書の著者、佐々木類氏は産経ワシントン支局長などを歴任し、論説副委員長。デスクワークより現場が好き。
     靴底をすり減らして日本中の現場を歩き回ってみると、修善寺も京都の名所も、日本のあちこちが中国植民地然としていることに驚愕する。中国の静かなる日本侵略は、ここまで進んでいる暗鬱な現況報告である。
     習近平は「中華民族の復興」こそが「中国の夢」とのたまわり「愛国主義」を前面に出し、人民を煽動している。振り上げた拳は降ろさなければならない。
     肝心の中国経済がダメになると、三流の指導者は対外戦争に打って出てすり替えをおこなう。古今東西の歴史をみれば、そうなってきたではないか。
    恒大集団の倒産、金融危機は目の前にあり、中間層の不満は爆発寸前である。このガス抜きに最も効果的なのは台湾侵略であり、北京五輪がおわり、来秋の党大会が終わると何をやらかすか分からない。
     この危機に鈍感。というより目先の利益に貪欲な日本企業は、中国から撤退する意志が希薄であり、依然として12万4000名の日本人が中国にいる。
    上海に進出した日本企業は6300社、江蘇省に1900社。いっとき日本企業が襲撃されて放火され、日本大使館に投石と生卵、にもかかわらず、戦時には必ず人質となるというリスク・シミュレーションがあるのに、なぜ中国に居続けるのか?
     本書の巻末には或る有力シンクタンクが行った台湾有事のシミュレーションが掲げられている。
     中国軍は台湾の北と南で軍事演習を行い、ミサイル威嚇を繰り返しつつ、台湾国内では逆に台湾独立運動の支持層を拡げて、不安定化を演出し、介入の糸口を探る。
     安倍元首相は「台湾有事は日本有事だ」と直言したが、北京はうろたえて、弱々しく反論した。
     しかし、台湾危機が訪れようとも、日本国内の極左新聞は『中国の反発は必至』「この道はいつかきた(戦争への)道」とかのキャンペーンを展開して中国の第五列をやらせ、日本に介入させないように仕向ける一方で、財界は『航行の自由作戦への日本の協力』に反対し始める。親中派議員たちもここぞと中国の指令を受けたかのように動き出す。
     米国は苛立ち「何も決められない日本」と非難する。これも日米離間の中国の戦術である。
     ついで防衛庁や警察、消防、発電所、変電所、浄水場などにサイバー攻撃を始め、社会的インフラを痲痺させる。 
     米国は日本への核持ち込みを求める大統領からの電話、これをメディアが漏洩し、日本の政治中枢も痲痺する。
     米軍は台湾在留米国人およそ六万人の避難作戦を始めるが、日本はどうするのか。まして中国には12万人余の在留邦人があり、中国の人質である。外務省の退避勧告では遅い。企業独自の対策案がいまから必要ではないのか、と本書は警鐘を乱打している。
     本書に書かれた恐るべき日本のリアルな惨状に驚かない人はよほど鈍感かパンダ愛好家だろう。 

    宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/

    (C)有限会社・宮崎正弘事務所 2021 ◎転送自由。その場合、出典明示のこと

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著者プロフィール

佐々木類 RUI SASAKI
1964年、東京都生まれ。産経新聞・論説副委員長。早稲田大学卒業後、産経新聞に入社。事件記者として、警視庁で企業犯罪、官庁汚職、組織暴力などの事件を担当。地下鉄サリン事件では独自の取材網を駆使し、オウム真理教を刑事・公安両面から追い込むなど、真相究明に走り回る。その後、政治記者となり、首相官邸、自民党、野党、外務省の、各記者クラブでのキャップ(責任者)を経て、政治部デスク(次長)に。この間、米紙「USA TODAY」の国際部に出向。米国テネシー州のバンダービルト大学公共政策研究所 日米センターでは、客員研究員として日米関係を専門に研究した。2010年、ワシントン支局長に就任後、論説委員、九州総局長兼山口支局長を経て、2018年10月より論説副委員長。尖閣諸島・魚釣島への上陸、2度にわたる北朝鮮への取材訪問など、徹底した現場主義を貫く一方で、100回以上の講演をこなし、論説委員時代には、読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」に出演するなど、産経新聞屈指の論客として知られる。

「2022年 『ステルス侵略ー中国の罠に嵌まった日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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