〈シグマフォース外伝〉タッカー&ケイン2 チューリングの遺産 上 (竹書房文庫)
- 竹書房 (2017年11月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784801912847
感想・レビュー・書評
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シグマフォースシリーズのスピンオフ。タッカーのかつての戦友から助けを求められた。彼女は何者かに追われているらしく、他にも行方不明となったものもいるこのタッカーとケインのコンビは調査を始める。
AIとドローンを主軸にしたアクション小説。シグマフォースシリーズに見られる歴史テイストはかなり薄くもはや別のシリーズのよう。ミッションインポッシブルのような映画が好きなら楽しめると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タッカー&ケイン シリーズ2作目
ひたすら、ケインが可愛い!
タッカーと散歩、ボール遊び、大丈夫かと気遣うまるで人間のような仕草。
最高です。
本編はいいからこっちの外伝を書き続けてくれないかなぁ。
「仲良しは誰だ?」
「そうだ、おまえだよ」 -
ドローンとAIを取り入れた科学的な戦争。
刃物を振るう、引き金を引く、発射ボタンを押す、コントローラーを操作する……生身の人間からかけ離れていく戦場。
チカラを扱う人間の精神は、何処に辿り着くのかな…… -
最近、外国の作家さんで難しいのですが、ジェームズ・ロリンズはドツボにはまって読んでいるのですが、この作品はジェームズでなくてもタイトルを見ただけで喰いついていると思います!馬鹿にするわけではないが、この人の名前くらいは憶えていても損はないかと思います。
「チューリングの遺産(上)(下)」
タイトルで思いつくのはナチス・ドイツを倒したアラン・チューリングしか浮かんでこない。織田信長が桶狭間の戦いで簗田政綱が諜報において優れた結果を残し、一番の評価を得たのと同じでチューリングが解読不能と言われたドイツ軍のエニグマを解読し、人工知能の父と呼ばれ現代のコンピューター界の祖と言ってもおかしくない方です。
ジェームズがチューリングの名を使い同作品を仕上げるか楽しみでしたが、キラードローンへの人工知能搭載で世界を手にしようとしたメディア王との戦いを今回はいつものシグマフォースのメンバーではなく、タッカーとケインの活躍の話です。
キラードローンと聞き、最近のドローン戦争のことを考えると日本という国の恐ろしさを感じる。ガンダムF91の中で人を殺すための殺戮の機械でバグというのが出てきます。あれがドローンと被るんですよね。人いらずの戦争道具と言うのが軍を持つ日本であれば最先端にいけたのかもしれない。1991年の作品ですからね。
この作品は物語りよりも現代の実情をいろいろと考えさせられます。 -
読書録「チューリングの遺産(上)」4
著者 ジェームズ・ロリンズ
グラント・ブラックウッド
訳 桑田健
出版 竹書房
p35より引用
“ SUVの野獣とも形容されるこの車が、小
指よりも短い鉄の破片にやられてしまうなん
て、ありえないとしか思えない。最新の科学
技術をもってしても、屋根釘のような一昔前
の金属片で走りを妨げられてしまうという事
実は、肝に命じておく必要があるだろう。”
目次から抜粋引用
“人探し
追撃
ホワイトシティ”
元陸軍レンジャーとその相棒を主人公とし
た、アクションサスペンス長編小説。
人気作「シグマフォース」シリーズ、外伝第
二弾。
1940年イギリス、一人のスパイが湖の岸辺
に身を潜めている。「ガイスト」のコード
ネームを持つ彼の目的は、世界の運命すら変
える可能性を秘めたものだった…。
上記の引用は、主人公が乗るジープ・グラ
ンドチェロキーがパンクしたシーンでの一節。
どんなに大きくて丈夫な車でも、タイヤがゴ
ムで出来ている以上、パンクの可能性からは
逃れられないようです。土木用の一輪車の
ノーパンクタイヤみたいに、中身ギュウギュ
ウならパンクしないのでしょうが、車の重量
に耐えられないのでしょうか。
深い信頼関係で結ばれた、人と犬の絆が描
かれていて、犬好きな人はより楽しく読めそ
うです。しかし、犬を軍用に使うことに対し
て、意見を異にする方もいるかもしれません。
そのような人にはオススメできない作品です。
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"エニグマという難攻不落のドイツ軍の暗号を解読したアラン・チューリングにまつわる伝説と、最新のドローン技術が融合。どこまでが史実に基づくものかは、下巻のあとがきに記載があるだろう。その時までのお楽しみ。
続きが読みたくなるシリーズの番外編、スピンオフ作品。
タッカーとケイン(元軍用犬)の活躍が楽しめる。" -
プロローグ/第一部 人探し/第二部 追撃/第三部 ホワイトシティ
知人の捜索を頼まれたタッカー。ケインを連れての調査中に襲撃してきたのは戦闘用ドローン。黒幕はだれ?
空飛ぶおもちゃにしか見えないドローンのイメージだったのに、それぞれの属する世界で利用方法を考えるのね。戦闘には使って欲しくないと思うのは甘いのかな。 -
感想は下巻を読み終えてから