ノーベル平和賞の裏側で何が行われているのか?

  • 彩図社
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801304864

作品紹介・あらすじ

著者のゲイル・ルンデスタッド氏は、1990 年から2014 年までノルウェー・ノーベル委員会の事務局長を務めていた人物であり、受賞者を決定する会議に居合わせていただけでなく、さまざまな受賞者とコンタクトを取るなど、委員会の「秘書」としてノーベル平和賞に関するあらゆる出来事に関わってきた。
委員会はどのようにして受賞者を選んでいるのか。それぞれの受賞者はどのような人物で、何を思っていたのか。受賞者の決定は世界でどのような反応を呼んだのか。また、委員会は平和賞の決定に関して、政治的権力からの独立を強調しているが、果たしてその実情はどのようなものなのか。
ノーベル平和賞を長年見守り続けた著者が、その舞台裏の様子を暴露するとともに、元事務局長としての思いをありのままに綴る。

感想・レビュー・書評

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  • この本の前書きだけ読みました。

    前書きしか読まなかった理由は、
    「委員会内の議論の内容を公表しない、ということが機密性に関する規約の根幹」
    とあり、裏側がわからないことがわかったから。
    500ページもあるのよ。
    https://seisenudoku.seesaa.net/article/484207198.html

  • 世界で最も名誉ある賞といわれるノーベル平和賞に関して、その事務局長が、受賞者とのエピソードのみならず、運営の仕方やその他のイベントなどについても書かれた本。
    恥ずかしながら、ノーベル賞といえばスウェーデンという認識で、平和賞のみノルウェーというのは知らなかった。
    読み進めていくにしたがって、へーとか、ふーんとかそうなんだと思うエピソードもあったが、文体が単調でもあり、少し退屈な印象。
    教養として、ノーベル賞はノーベル財団から資金をもらってノーベル委員会が授与していること、そのノーベル委員会もスウェーデンとノルウェーにそれぞれあること、ノルウェーにはノーベル研究所があり、財団からの支援と過去の資産の利回りで運営しており、独自の研究プログラムを持っていたり、20万冊を超える政治経済の図書館をがあること、平和賞の賞状は、毎年異なるノルウェー人の著名な画家によって作成されたものが手渡されること等がありました。
    その他の備忘録。
    ・平和賞の概念自体は委員会によって拡張されてきたものの、ノーベルの思想として「世界中の人々の友好的なつながりを促進し」「与えられる年の前年に平和のために最も活動した対象」に与えられる。
    ・平和賞の113年間の記録を残しているおり、過ちを起こしたことは明確と、著者が述べていることが凄い
    ・パグウォッシュ会議やグラミン銀行など、平和賞がきっかけで世間に知られた業績も多数あること
    ・価値を置いているのは「徳の高い一般人」であること

    現代史を振り返りたい人には実り多い読書になるかもしれません。

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著者プロフィール

ノルウェー・ノーベル研究所の所長およびノルウェー・ノーベル委員会の事務局長として、1990年から2014年までの25年間在任。歴史学の教授として、主に冷戦期のアメリカと西ヨーロッパの関係に焦点を当てた研究を行っている。著書に『ヨーロッパの統合とアメリカの戦略─統合による「帝国」への道』(河田潤一訳、NTT出版)など。

「2020年 『ノーベル平和賞の裏側で何が行われているのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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