- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800910554
作品紹介・あらすじ
二十七歳での京セラの起業から第二電電(現・KDDI)の創業、JALの再生まで、稲盛和夫の五十五年の常勝経営はなぜ可能になったのか。五十五年の常勝経営を貫くもの。
感想・レビュー・書評
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人生の目的は心を高めること。
動機は善なりや、私心なかりしか
六波羅蜜を実践する
感謝の心を持つ
当たり前の様に感じるの事であるが、本当に理解して実践するのは難しい。自分の指針として常に意識していきたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第一講
心と経営について。
善き動機とプロセスが事業を続けていくうえで重要だという話。頭で理解することは簡単ではあるが行動に落とし込むのが、かなり困難である。自分に対する戒め。目には見えない思いを大切にしたい。
第二講
経営者にとっての哲学。哲学=人生観。
拝金主義や利己主義の危険性を述べ、人として正しいのかというところを突き詰める強さには驚嘆した。自分が持っている才能を生かして世のため人のために動くことで物事が良い方向に動くとのこと。宇宙の法則と利他の精神を繋げていく壮大さが印象に残っている。
第三講
運命を受けいれたうえで、善き行いをしていくこと。
第二電電を設立した当初の話はとても興味深かった。NTTという巨人が立ちはだかるなかでも「世のため人のために」という精神をどこまでも追求したこと。NTTに勝つというような利己的な心ではないことに感銘した。
第四講
人生の目的は心を高めること。
運命を縦軸、因果応報を横軸として考える。この二つの法則の重要性。
如何なる困難にも感謝し、希望を見出す姿勢を本気でできるか否か。これを理性にインプット。ここでも、善き思い善き行動をすることに軸を持っていた。シンプルにリスペクト。また、社会で尊敬されている方はロジカルシンキングをかなり鍛えたうえでアートを描ける人が多い。
第五講
不平不満は人生を悪い方向にしか進めない。
頭で理解しても行動に移せる人は少ないであろう。現に、私もその一人。稲盛さん自身の原体験を通して、それを語っておられたのが印象的。人生の美しさへの拘りも興味深い。
第六講
謙虚にして驕らず。感謝の心をベースに生きる。
自分の人生に関わっている人々への感謝が溢れていた。とても波乱万丈な人生への感謝は尊い。 -
私は、見えざる部分と見える部分を比べれば、見えない部分の方が、経営にはより大きな影響力を及ぼすと考えています。(p24)
この一文を読んだだけで、読んで良かったと思えた。
トップの思いが一番大事なのですが、同時に、従業員のみなさんの思いが集積されたもの、積分されたものが、その会社の運命を決める(p46)
ああ、あんた花してはりまんの。わて河合してまんねん。(p82)
人生は、運命と因果応報の法則というたった二つの法則でできている。善いことに合おうと悪いことに合おうと、どんな現象にあっても、その現象に感謝すること。 -
六波羅蜜につきる
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27歳で京セラを起業しJALの再建まで手がけた稲盛和夫。
その経営のあり方について、自身の講演を書き起こしたもの。
経営も人生も自分の心が反映される。
経営者には哲学が必要。
六波羅蜜の考えで心を磨く。
肉体は亡くなっても魂は生き続ける。
感謝の心をもつ。
一つひとつ丁寧に接し、取り組むからこそ、人望がある人となるのだと思う。
読む時によって解釈が変わるのかな。 -
「心に描いたものを実現させるために必要なものは思いの強烈さと持続性。一点の曇りのない思いが必要なんだ。自分自身のエゴから出た思いは一時的な成功はするだろうが、永続的な成功に繋がることはない」
因果応報の法則も新しい視点でした。そして人生の目的は人格を高めること。そのためには誰かのために尽くすことが必要条件である。今自分の勉強していることは、将来社会や自分の家族や友人のためになると思ってこれからも頑張ろうと思う。 -
自分の考えていることが、長期的に結果に影響していくということが、稲盛さん言葉で言われると人生とはそういうものなのかと。日頃からどう思い、行動していくのかが大事ですね。
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稲森会長はあまりに偉大すぎて目指せないけれど、できるかぎり正直に生きようと思った。
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稲盛和夫の過去の講演会での講演内容をまとめた本ですが、相変わらずのブレない思想に基づいた内容で、六波羅蜜や忘己利他(もうこりた)、善い行いをする心がけの大事さという人間として当たり前の心がけの尊さを繰り返し説いた内容となっておりました。稲盛和夫の本を読むたびに一所懸命、善いことに全力で取り組もうと思い知らされるのでした。
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善き思い、善き行動がヒトを幸せにする。成功の要諦というよりは、ヒトは何のために生きるのかを考えるための本である。スピリチュアルに繋がることは大きな力の原動力になる。
最近読んだWeb記事に、怒りがイノベーションを加速するという内容のものがあった。スティーブ・ジョブズ、本田宗一郎などが思い浮かぶのではないだろうか。この本はその怒りを善き思い、善き行動にすることを実践した稲盛和夫の言葉は心に響く。
無心についても身が引き締まった。NTTに挑戦するところのくだりは、善き思い、善き行動がなせる話である。かたや我々は、クリームスキミング、つまり美味しいところだけに参入してくる彼らを敵対視していただけで彼らの想いには全く関心を持ってはいなかった。我々はその時に私心無かっただろうか。
何かを成し得るには、それに集中することは必須である。この本は迷う自分を認め、次に進むために必要なことは何かを伝えてくれている。