暴走老人・犯罪劇場 (新書y)

著者 :
  • 洋泉社
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本棚登録 : 42
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800313706

作品紹介・あらすじ

ボケる・トボける・シラをきる。法廷で繰り広げられる、アウトな高齢犯罪者-"アウト老"たちの知られざる実態!超高齢化社会・ニッポン-これはもはや他人事ではない!

感想・レビュー・書評

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  • 興味本位で読み始め、読後「他人事ではない」という思いが募る。高齢化ではなく最早高齢社会である日本で、若さを保つことが良いこととされ、上手く「老いる」事が出来ないままな人が増えているのではないかと考えさせられた。

  •  
    ── 高橋 ユキ《暴走老人・犯罪劇場 20171204 洋泉社新書》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4800313708
     
    (20220611)
     

  • 老人になって犯罪に手を染める人たちを「アウト老」と名づけ、いくつかの事例を紹介しています。やりたい放題とも見えるその法廷での傍若無人ぶりや、その年でよくできたなという犯罪の手法に驚きます。最後にその原因を分析しているのですが、「プライド」「こだわり」「被害者意識」だそうです。それに加えて不寛容な社会になってしまったことも。将来の我が身にならぬよう心に留めておきたいです。

  • 裁判傍聴ライターである著者が、高齢になってから殺人などのアウトな行動に走る“アウト老”の裁判を傍聴して書いた本。
    介護の仕事をしていて日々感じる彼らの被害者意識や、妙なプライドの高さやこだわり。もちろん犯罪者になるのはごく一部の人なのだが、カッコイイ老人になるのは難しい。

    ここでは殺人という凶悪犯を取り上げているが、もっと身近に起きる窃盗やゴミ屋敷などの問題行動を起こす老人について読んでみたかった。
    きっと、彼らの方が身近な問題として捉えることができた。

  • ●:引用、他は感想

    最近、パートナーから頑固になったと言われ、そう言えば自分自身でもキレやすくなったとの自省から書名に興味をひかれ(解説書かと)読んでみたのだが、実際には老人実録犯罪集だった。

    ●カネ、プライド、不寛容、歪んだ正義感・・・これらの共通項はしかし「燃料」でしかない。これらを「着火」させるものは高齢者ゆえの”性質”だ。(略)まずひとつは「他社への執着心が強いこと」(略)もうひとつは「怒りを抑制できない」こと。

  • 犯罪劇場ではあるが、老人特有の犯罪理由とは言えない。

  • なるほど、老人になっても尊敬できる人もいれば、老人力を発揮して本書にあるような暴走老人になりはてる人もいる。

    個人的には後半の暴走老人が増えつつあるような印象を受ける。少なくとも若年層がどんどんまともになり…老人がどんどん暴走する。

    世代間対立は避けがたいのではないだろうか。
    あまりに深刻化した場合、マイノリティの若年層は一味逃散しかないんじゃないか。

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著者プロフィール

高橋ユキ
1974年生まれ、福岡県出身。
2005年、女性4人で構成された裁判傍聴グループ「霞っ子クラブ」を結成。
殺人等の刑事事件を中心に裁判傍聴記を雑誌、書籍等に発表。現在はフリ
ーライターとして、裁判傍聴のほか、様々なメディアで活躍中。著書に、
「霞っ子クラブ 娘たちの裁判傍聴記」(新潮社)
「霞っ子クラブの裁判傍聴入門」(宝島社)
「あなたが猟奇殺人犯を裁く日」(扶桑社)(以上、霞っ子クラブ名義)
「木嶋佳苗 法廷証言」(宝島社、神林広恵氏との共著)
「木嶋佳苗 危険な愛の奥義」(徳間書店)
「暴走老人・犯罪劇場」(洋泉社)ほか。
Web「東洋経済オンライン」「Wezzy」等にて連載中。

「2019年 『つけびの村 噂が5人を殺したのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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