江戸の居酒屋 (歴史新書)

制作 : 伊藤 善資 
  • 洋泉社
2.75
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本棚登録 : 36
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800313256

感想・レビュー・書評

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  • 江戸時代を中心に酒や居酒屋について色々と雑学を紹介した本です。ただし、あくまで雑学という傾向が強く、作者の感想など事実に基づかないことが多く記されているなど情報源としては余り信用できない印象でした。筆者の経歴自体、本職の研究者ではないようなのでそういう意味でもあくまで読み物としての傾向が強いでしょう。
    ただし、酒を中心とした食文化について色々と広く浅く知ることはできるため、専門的な書籍を読むほど興味がないという人はとりあえず読んでみても良いかもしれません

    【こんな人におすすめ】
    江戸の酒文化に関する雑学が知りたい人

  • 秦氏の氏神の松尾大社は、酒の神様25

    伊丹酒は辛口で300年前の元禄時代、一番の人気だった。独特の製法で、発酵が終わった後、搾る前に蒸留した焼酎を加えていた。これは微生物による腐敗を防ぎ、酒を強くすことが目的で「柱焼酎」と言う。これは醸造アルコールを添付する現代の本醸造と同じだ。61

    新川に届けられる「下り酒の新酒」は江戸の名物。一番乗りはどの船か、最初に売り出す酒屋はどこか、さながらお祭り騒ぎだった。樽回船は一斉に難波津をスタートするルールもあった。到着するとテイスティングが行われる。今のボジョレー解禁のようだ。65

    亭主が仕事に出た後、昼飯支度が面倒なので居酒屋から湯豆腐を買ってきて食べる主婦。亭主の留守を幸いに、同じ長屋の女房同士集まって、居酒屋から酒と肴の出前をとり酒盛りをするなどが江戸ではあった。今のウーバーと女子会のよう101

    江戸では「おふれ」がたびたびだされた。庶民は最初は守ったが直ぐに破り始めた。それで同じおふれがたびたびだされた。この状態を「三日触れ」と言った102

    火事が頻発する江戸では煮売り屋の夜間営業を禁止していたが、そうすると独り者が自炊するのでさらに火事の危険が増す。仕方なく奉行所は煮売り屋の夜間営業を許可した103

    酒(主に原酒に近い濃い日本酒)に水を入れることを「玉割り」と言った。水割りが美味しい酒を「玉の利く酒」と呼んだ。新川河岸で利き酒をする酒屋は、ここで新酒の玉割り具合を想定した。109

    「こなから」=二合半の酒112

  • 酒にまつわるエピソード多数、気づけばこの人も俳人なんだな

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