小泉放談 (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800276698

作品紹介・あらすじ

人は、四十にして惑わず、五十にして天命を知る。アイドル・歌手・女優・文筆家としていつの時代も最前線を駆け抜けてきた小泉今日子が、齢五十の節目に感じること、思うこととは?残りの人生を、力まず弛まず、自由におもしろく生きることについて、親愛なる二十五名のゲストたちと本音で語り合った約二年間の記録をお届けします。特別書き下ろしエッセイ収録。

感想・レビュー・書評

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  • 小泉今日子「65歳くらいになったら“またグレてやる!”と思ってる」その真意とは? - TOKYO FM+
    https://tfm-plus.gsj.mobi/news/eTEcLYfp8Q.html?showContents=detail

    小泉放談 | sukinadake
    https://sukinadakeee.com/?p=209

    小泉放談│宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル
    https://tkj.jp/book/?cd=72766901

  • 小泉今日子が50歳を目前に、50歳を越えた25人の先輩女子たちと順に対談した様子を綴った本。
    読んでて小気味いい。やっぱり、小泉今日子好きだな。 

    50歳って大台に乗ることにはまだ少し抵抗があるけど、なんだか気が楽になるとともに、ポジティブに捉えて生きられそう。(笑)

  • 50代以降をどう生きるか。
    キョンキョンと25名の素敵でカッコいい人生の先輩方(全員女性)との対談集。
    対談メンバーも豪華。YOU、江國香織、吉本ばなな、樹木希林、美輪明宏、片桐はいり、小池百合子…皆さん各々肩の力をいい具合に抜いて自然体で生きている「大人の女性」。

    ためになるお言葉の数々に付箋貼りまくり。
    結果良ければよし、として後は微調整していく。
    自分と合わない場所にはなるべく行かない。
    間違えたら間違えたで後で挽回すればいい。
    無理無駄無茶はもうしない。
    広げる風呂敷は小さめにして入れるものを厳選してゆったり楽しく。
    心は熱く頭はクールに…等々。

    「私はもうばーさんだから。まぁちょっと類を見ないじーさん(内田裕也)を抱えてるけれども」とカラッと笑う樹木希林さんはほんとカッコいい!見習いたい。

    私自身あと2年ちょっとで50歳。
    新年早々、素敵な先輩方から頂いた生き抜くためのヒントを胸に、私も来るべき50歳に向けて精進します。
    キョンキョンも最後に締め括っていたけれど、今日も明日もたくさん笑って生きていきたい。

  • 小泉今日子さんと、50歳を迎えた
    25名のゲストとの対談が本になったもの。

    以前読んだ別の著書のエッセイで、
    歳上の方の友人を作るとよいと
    書いていたが、
    まだもう少し先の50歳を迎えた
    皆さんの話、すごく勉強になった。

    やはり、歳上の方の経験値って
    あるんだなーと。
    今の自分とは違う、人生観を
    色々と教えてくれた。
    50歳を迎えるのも楽しめそう!

  • 深夜のコンビニで表紙と目が合って購入。50歳未満の女性が読んで、自己肯定感の上がる本ではないかしら。私は50歳までまだ10年以上あるけれど、読んでほっとしたし、よくわからないけど委ねて生きてもいいんだって思えた。力を入れずに生きるのもアリというか、むしろその方が上手くいったりして……。片桐はいりさんや樹木希林さんとの対談で笑えたのはよき収穫。

  • 著者は50歳になる直前から、25人の人生の先輩たちと、その心構えなり、在り方を毎月語り合った。

    雑誌「GLOW」の2年間にわたる連載が、1冊の本にまとめられた。

    初めて出会う憧れの人。

    30年来の親友。

    各界の第一人者の女性たちが、著者の人柄に惹かれて胸襟を開いていく。

    そして著者自身も、多くの発見をしていく。

    対談後の著者の一言がまた素晴らしい。

    一人一人への感謝の思い。
    感動の気持ち。
    憧れの心が、短い文章に要約されている。


    自分自身を強く持ちながらも、常に謙虚。

    笑顔を絶やさず、相手に問いかける。

    開いた心と心の交流が、新たな発見になっていく。

    対話は生き物だ。

    語り合うことで、人生の新たな扉が開かれていく。


    他人なれどもかたらひぬれば命にも替るぞかし。

    人のために火をともせば我が前あきらかなるがごとし。

    この夏、私自身も50歳になる。


    古き友人を大切に。

    新しき友人を作ろう。

    色々あっても、人生は楽しい。

    色々あるからこそ、人生は楽しい。

  • フードライターの白央篤司さんのTwitterにて読了の呟きをみかけたのがきっかけ。今年52歳の小泉今日子さんのGLOWでの対談集、50代以上の著名人と、ということで興味が湧いて読んだ。自分より少し年上世代の方が今まで何を感じながら生きて、今と向き合っているのかと、そう遠くない未来の話を其々の視点からどう映っているのかを知りたくて。ほぼ、その通りの内容で興味深く読めた。読書自体が久しぶりだったので、対談集という対話形式の活字は読んでいて楽しく、時々笑ったり、頷いたり、そうなのかと50代になる未来の自分のことを想像したりした。小泉今日子さんとの親密度によってお相手との距離感が滲み出るようで、清々しい気持ちになった。あまり今を悲観しすぎずに、寧ろ経験値をどんどん上げながらやりたいように、なりたいように、生きていたらいいんだな、50代は薔薇色(広田レオナさん談)という言葉を信じて楽しみにしていようと思う。個人的に吉本ばななさん、熊谷真実さん、槇村さとるさん、渡辺えりさん、淀川美代子さん、片桐はいりさんとの放談がじんときた。渡辺えりさんは出演作もだし、TVでも文字でも、何でか涙が出てくる。アクセルを踏むタイミングが本当にその人の人生の中の波次第なんだなと思うし、いい時もあんまりうまくいかない時もある、素直に、私はこう生きてると語ってくれる方ばかり。それはホストが小泉今日子さんだからなのだろうなとも。あとは、覚書として介護と更年期は絶対にくる、という事。くよくよしてる時に読むといい本かも。

  • 四十にして惑わず、五十にして天命を知る…
    惑いまくりの四十真っ只中で、五十にして天命を知るどころか…!な毎日、心身共にくたびれかけているので、いつか迎える五十代に備えたい…と思い購入。
    「性根を叩き直して頂こうと」小泉今日子が25人の先輩と対談。様々な分野で活躍中の先輩方のメンツが素晴らしく、彼女達と対等に渡り合うキョンキョンも素晴らしく、性根叩き直す必要なんてないやん~!読む側が叩き直されますわ!
    どんな風に年を重ね、どんな風に五十代を迎えるかの体験談は貴重。一足早く(病の関係で)更年期体験した私にとって、体の不調問題をどう乗り越えるかは参考になりました。
    80年代の芸能界話とか、ドラマの話とか、色々な裏話も興味津々で読みました。「パンダのanan」懐かしい!持ってた!あの頃から、キョンキョンの書く文章っていいなぁと思い始めたんだった。アイドルとして活躍し始めたときから、大ファンとまではいかなくても、常に気になる存在だったキョンキョン。これからの彼女がどう年を重ねていくか、楽しみである。
    雑誌「GLOW」連載時は、多分写真は載せてたんだろうね。文庫版は対談写真が一切なく(あえて、対談場所のホテルからの眺めだけ)シンプルな作りも潔くてよいけど。想像する楽しみがあります。
    名言金言満載で、行き詰まったときに読み返したい。心身揺らぎまくりで色んなことに怯えているけど(進行形の不安や不満はたくさんあるけど)、うまく力を抜きながら五十代を迎えられ…たらな。

  • 豪華なメンバーとの対談ばかり。
    50代を迎えるにあたっての女性ならではの体調の変化や、人生の残りを意識するようになることなど、参考になる話が多かったです。

    YOU、樹木希林、上野千鶴子、美輪明宏、槇村さとる、いくえみ綾との対談が特に良かった。

    キョンキョンが女友達が多いのにも納得。話上手、聞き上手。
    人を正当に褒めるんだけど、お世辞とか言わないんだろうな、と思いました。良い意味で周りからどう見られるかを気にしないというか。
    こういう年のとり方が出来ればいくつになっても愛されるだろうな。

  • 『小泉放談』(著:小泉今日子)

    今年に入ってから読了した本がたまってる・・・

    付箋部分を抜粋します

    ・独身で子どもも持たなかった身からすると、いったい自分は世の中に対して何ができるんだろう?みたいなことを
     やっぱり考えたりするんですよねぇ(p12)

    ・だからますます、日々を大事に。観たいものを観て、行きたいところに行って、感謝を伝えたい人にはちゃんと伝えて・・・
     って、ちゃんとしようと思ってる(p79)

    ・自分で仕事や、生活する力を持ってるから「守って」じゃなくて、「一緒にいたいから」だけでいい(p93)

    ・自分だけが不幸せだということはないわけで、誰の人生にも必ずマイナスの部分がある。だけどそれは、ひっくり返せば
     プラスになるもの。つまりそれを、自分の成長、成熟のための材料にどう使うか・・・。幸福も不幸も、全部が表裏一体
     だということをわかっちゃえば、これはもう、おもしろいのよ(p106)

    ・いつかやってみたいと思っていることは、先延ばしにしないで実行しようと!という気分には、なっています(p131)

    ・夢とか「こうなりたい」と設定するのは、ポジティブに見えがちだし、わかりやすく思えるんだけど、「やらない」
     「選ばない」ということも、実はちゃんと選んでいるし、大変な決意なんじゃないかと・・・(p133)

    ・「起こったことは必然だったんだ。だから、すべていいことだ」(p135)

    ・その時にしたことが、その時のベスト。そのことに意味があったんだと思えるように、私もやっていきたいです(p138)

    ・人生の中で、気力、体力、能力、この3つのバランスが取れて、フルスロットルで走れるのは、たぶん40代の10年間(p144)

    ・「あ、人間って壊れものだったんだ」(p148)

    ・危ないのは向かい風じゃなくて、実は背中から刺されること。これはね、いちばん痛いです(p151)

    ・心は熱く、頭はクールにって。怒らず感情的にならず、特に男の人はすごく傷つくから優しく、と。(p219)

    ・50になった時は、逆に「これからだわ」って思いました。本当、これからなんですよ、50代は(p259)

    ・やっぱり才能の発揮って、人さまに喜んでもらうことじゃないですか(p314)

    ・その母が、人と同じことをしていても幸せになれないし、人と同じことをしているからといって安全でもない
     他人と同じことをしても、誰も最後まで面倒を見てくれないんだと、私に教えてくれました(p357)

    ・女はやはり笑顔です。今日も明日もたくさん笑って生きましょう!(p373)

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著者プロフィール

【小泉 今日子】
神奈川県生まれ。1982年『私の16才』で芸能界デビュー。以降、歌手・俳優として、舞台や映画・テレビなど幅広く活躍。2015年より代表を務める「株式会社明後日」では、プロデューサーとして舞台制作も手掛ける。文筆家としても定評があり、著書に『黄色いマンション 黒い猫』(スイッチ・パブリッシング/第33回講談社エッセイ賞)、『小泉今日子書評集』(中央公論新社)など多数。

「2023年 『ホントのコイズミさん WANDERING』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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