ますます眠れなくなる宇宙のはなし (宝島SUGOI文庫)

著者 :
  • 宝島社
3.89
  • (4)
  • (8)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 145
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800270856

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 佐藤勝彦先生の眠れなくなるシリーズ。初めて読んだ時は3冊ともとても面白く、ワクワクしながら読み進めた。難解な宇宙科学について、こんなにも易しく語れるなんて…!そして、人類とはすごい生き物だと改めて思う。

  • 2022年4月16日購入。

  • 「みんな、どこにいるんだろうね?」
    広大な宇宙で地球だけに生物がいると想像すると、とても心細い。でもビッグバンの以前は無だったと考えると、そのほうがもっと恐ろしい。無から有が生まれることなんてあるのだろうか?では宇宙の物質はどこから発生したのか?この問題にぶち当たると、そら恐ろしい気持ちになる。と同時に、この世の憤りや自分の悩みがとてもちっぽけに感じる。
    宇宙は、人類に共通意識をもたらせる存在。
    結局私の子どもの頃から根源的な問いは宙に浮いたまま。しかし遅々としてだが、少しずつ少しずつ解明されてきている。私が死んだ後、太陽が活動を停止する前に、人間はそれを解明できるのだろうか?

  • 面白かった。

    例えば、フェルミ推定(P29)、火星にかつて原始生命体が存在していた可能性(P66)、地球の生命体のような存在は宇宙ではよくあることなのか奇跡なのか(P85)、地球の生命の種は38億年目の小天体が地球に降り注いだ中に含まれていた生命の材料が起源なのか(P89)、そうなると38億年という比較的短いスパンで原始生命体から高等生物への進化がおこったことになる・・・

    また、木星という巨大ガス惑星の存在が、地球を小天体から守っているという事実(P102)、地震という迷惑な自然災害は大陸プレートの移動によって引き起こされますが、もしこの運動がなければ地球が凍ってしまうという事実(P108)、地球の酸素濃度が爆発的に上昇した時期は22億年前と6億年前で、この時期は全球凍結が終わった時期と重なるという事実(P134)、惑星から放たれる光を分析すれば生命が存在しているかどうかが分かるという事実(P183)、数学は宇宙全体で通用する普遍的な真理(P194)・・

    もし、高度な生命体がこの宇宙に存在した場合、なぜ彼らからコンタクトがないのか、その考えられる理由として・・
    まず地球人が宇宙人にとってどのように見えているのか・・宇宙人はより高度な文明を持っていると仮定すれば、地球上の他の生物を絶滅させ、人間同士でも殺し合い、自分たちの住む惑星ですら破壊している姿は野蛮であるから、他の高度な文明との交流は許されず隔離されている・・から宇宙からの通信は受けられず、たまに目撃されるUFOは地球人の野蛮さの変化を観察するために来ている(P219)・・、または地球人の愚行をみればわかるように高度な文明は短期間で消滅する運命にあると仮定すれば、どこの宇宙でも高度な生命体の存在はあったとしても、宇宙時間からすればほんの一瞬のため交信できないという我々の暗い未来を暗示する理由も考えられる(P232)、
    などSFチックな想像力を働かせることもできます。

    やはり、宇宙のはなしは面白い。

  • 請求記号:440.4||Sa 85
    資料ID:C0038295

  • 人類ははるか昔から宇宙人のことを考えていた。ドレイクの方程式によれば、銀河の中で電波で通信できる文明を持つ宇宙人がいる数は500万にもなる。しかし、この方程式は計算する人によって大きく異なり、1にもなりうる。昔は、月や火星などの太陽系の惑星に生命体の可能性を模索したが、今では可能性は低いことがわかってきた。では、今までの研究から、銀河系で本当に地球と同じ文明を持つ星が存在するのかを考えた時、地球と同じ条件になりうるためには
    ハビタブルゾーン内にあること
    近くにちょうどいい大きさの衛星(月)があること
    近くに巨大ガス惑星があること
    その他多くの奇跡が必要になるので、地球は本当に奇跡の星なのではないかとも思えてくる。
    しかし、地球の生命が短期間で発生した可能性もあるので、案外生命は簡単に出現するのかもしれない。
    今までの人間の歴史の中で様々な人たちが宇宙について考えてきた系譜を見ることができ、理論的に宇宙人のことについて考えるきっかけになった。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

立命館大学・大学院客員教授、ブレーメン経済工科大学客員教授。大学でのキャリア教育、国内外での学生インターンシップに注力中

「2012年 『楽しいキャリアデザイン(第3版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐藤勝彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×