ハンカチさがし

著者 :
  • 文渓堂
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本棚登録 : 57
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799902547

作品紹介・あらすじ

夏休み、ユリはいつも大好きなおじいさまがむかえてくれる高原の家に行きます。でも、今年はもうおじいさまはいません。その高原でユリは、思いがけずとても不思議な動物たちの会議を目にすることになります。

感想・レビュー・書評

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  • 青空の眩しい夏休みの、自然薫る高原の別荘を舞台にした、岡田千晶さんの絵も美しい、まさに今の時期にぴったりの絵本で、登場する動物たちも愛らしく、意外性のある幻想的な物語も、主人公ユリの目線で楽しめました。

    しかし、私には、上記とはまた異なる部分に、大変胸を痛めながらも、それに対する動物たちの、誇り高き考え方と振る舞い方には、真に頭が下がる思いでした。下記のような事を語り、盗っ人みたいな真似はしないのだから。

    『なんとも つらいわかれですが、にんげんたちの ホテルけんせつには、しかたがありません』

    本当に仕方がないの? っていうか、こういうことを動物に言わせちゃダメでしょ。

    本書は、偶然、森山京さんの遺作になったわけですが、この文章はショックでしたし、動物たちと共に暮らせる環境の方が、良いと思いませんか?

  • 「夏休み、ユリはいつも大好きなおじいさまがむかえてくれる高原の家に行きます。でも、今年はもうおじいさまはいません。その高原でユリは、思いがけずとても不思議な動物たちの会議を目にすることになります。」

  • 高原の別荘での不思議な出来事。ステキな内容とステキな画♪

  • 岡田千晶さんの絵で手に取りました。夢だったのか、現実か……ユリちゃんには動物たちが見えても動物たちはユリちゃんに気づかない。可愛くて不思議なお話でした。

  • 写実的な絵や古風なことばづかいだけど、内容は意外にファンタジーでした。
    ユリが見たのは、現実?それとも夢?
    最後にプリンを食べるユリはとても現実的。

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著者プロフィール

1929年東京都生まれ。コピーライターとして活躍後『こりすが五ひき』で講談社児童文学新人賞佳作入選。「きつねのこ」シリーズ(あかね書房)で路傍の石幼少年文学賞、『あしたもよかった』(小峰書店)で小学館文学賞、『まねやのオイラ旅ねこ道中』(講談社)で野間児童文芸賞など受賞多数。子どもやそのまわりのおとなたちの姿をあたたかく、真摯に描いた多くの作品が愛され続けている。2018年逝去。

「2018年 『おばあちゃんのわすれもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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