緑土なす きみ抱きて大地に還る

  • リブレ
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本棚登録 : 154
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799732939

感想・レビュー・書評

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  • 死の病に謀反.ステレオタイプの悪役アルゲには笑ってしまったが,灰色狼の忠誠心には毎回驚かされる.その捧げる相手がたった二人とは悲しい.今世王と兄上でなんとか異能が花開いて子供ができないものかと思う.

  • やっと本当の意味で結ばれる巻。長かった…。今回は足弱誘拐事件という大きな山があり読みやすかった。

  • 灰色狼のありようが胸に迫る

  • 下巻で少し読み疲れたというか、文字数の多さに圧倒され、また何度も出てくるそういうシーンにも少し疲れてきたところに足弱誘拐がやってきて、足弱はかわいそうでしたが、一気に読むモチベーションを取り戻しました。

    コクとヤクは、上下巻を通して一番好きなキャラで、アルゲが同情する気にもなれないくらい最低のキャラだったので、余計にコクとヤクの正体が露見するシーンはスカッとしました。

    そして、上巻を読んでいたときに薄々気づいていたのですが、下巻で気づいてしまいました。私、レシェが苦手……。致命的な感情だったので、できるだけ見ないふりをして読み進めていたのですが、老人からの教えと老人との思い出、自分の本当の出自と王族の慣習のあいだで悩む足弱のあたりで、老人の墓前に出向いたレシェがどうにもこうにも賛同できず。共感もできず。

    というわけで、メインキャラの片割れが苦手という非常に残念な結果になってしまいましたが、嫌いな作品では決してなかったです。世界観の作り込み方や、灰色狼のそれぞれの人物像なんかはすごく好きで、特に<命>は大のお気に入りでした!

  • 読み応えあったー!
    波乱もありつつ、やっぱり全体的に地味なんですが飽きずに読める不思議。一番共感できるたのが灰色狼達で一喜一憂している彼等に笑いましたw王族二人だけの話ではなく家臣としての忠誠心も見所のひとつですね!

  • 後半は怒涛の展開。
    神のごとき唯一無二の王をいだく国のもろさが、結果的に足弱の存在を危機に陥れることに。今世王だけではなく、周囲の人々たちの自らの犠牲をいとわず足弱を救おうとする姿に心震えた。そして、それらを乗り越えてなお立ちはだかる足弱の心の中にある大きな壁。超えたときに見せた、レシェイヌの鋼のように強かな想い。
    萌えについては人それぞれでも、この物語性に惹かれない人はいないだろうと思わせるラスト。既読だったが、webで読んだときはなかった涙が出た。

  • ネット出だからかたまに素人っぽい行もあるんだけど、まとめかたがいちいち格調高くて、わくわくする。
    エロスは濃いくて良いんだけど、受けが騒がしいのがやや萎え↓攻めが暴走するほど愛してるのは伝わってくる。

    完結巻。王族しかかからない王族病にかかってしまった攻め。そして病が移らないよう離ればなれにされた受け。並行して誘拐される受け。

    なんやかんやで無事祝宴!楽しませてもらいました。

    灰色狼の忠誠心がもはや宗教wまぁ相手は神なのですけどね

  • この二人の代の後はどうなるんだろ?兄上さま、ホントにご懐妊なさるんだろか?灰色狼たちの王族への尽くしっぷりと、兄上さまを思うといつでもどこでも堪え切れない今世王に、ただただ唸らされっぱなし(笑)

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著者プロフィール

小説家。『緑土なす』シリーズ(リブレ)でデビュー。ボーイズラブ小説を中心に活躍している。

「2023年 『光の君』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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