- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799328316
感想・レビュー・書評
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仕事で成果を出すために、どうすればよいかのアプローチの考察である
どうやったら成果をあげることができるか、それはずばり、「何のためにその仕事をやっているのか」を考えること
問題は、”何を”やっているのか ではなく、”何のために”やっているのか である。
<< キモは2つ >>
、
その1:目標⇒目的⇒手段 という3層のピラミッドで考えること
その2:予測⇒認知⇒判断⇒行動⇒学習⇒予測 というサイクルをまわすこと
気になったことは、以下です。
■ 目標を常に意識の主軸におけば、仕事は成功する。そのための方法論を目的ドリブン」といっています。
■ 成果創出のつながりは、<目的⇒目標⇒手段> という三層ピラミッド構造で成り立っている
■ VUCA(ブーカ)の時代 Volatile 変動的な Uncertain 不確実な Complex 複雑な Ambiguous 曖昧な 時代
■ 過去起点のバックミラー思考から離れ、未来起点のバックキャスト思考にシフトする
■ 目的という英語 ①Purpose より大きな価値を実現している将来の状態 ②Objective 意図をもって狙いとするもの ③Goal 到達点
■ 目的は究極のレバレッジ・ポイント ①問題の絞り込み ②優先順位の判断 ③アクションの実行 ④組織やチームを動かす
■ 3層のピラミッド構造
①Why なしとげるべき 目的
②What 目標を成し遂げるために達成が必要な 目標
③How 目標の達成に必要な 手段
■ 目的を達成しようとする2つの力の源泉 ①~をすべきという「使命」 ②~をしたいという「意思」
■ 目標が妥当であるかを考察する SMARTの原則
① Specific 具体的であるか
② Measurable 計測可能か
③ Aahievable 達成可能か
④ Relevant 目的と整合しているか
⑤ Time-bound 期限が明確か
■ 手段:仕事の成果をだすための基本動作 予測⇒認知⇒判断⇒行動⇒学習⇒予測
このサイクルを型という
■ 型を体得し、自らの「技」とするための5段階
① そもそも知らない
② 知っているが、おもうようにできない
③ 意識すればできる
④ 無意識にできる
⑤ 教えられる
目次は次の通りです
はじめに 何のためにをめぐる物語
第1章 まず「目的」から始めよ
第2章 「目的」をどう設定するか
第3章 目的から「目標」への落とし方、そして実行へ
第4章 成果創出の「手段」とあらゆる仕事に通底する「5つの基本動作」
第5章 <認知> 最小の労力で最大の成果を出す「問題の見極め方」
第6章 <判断> 最良の結論に最速でたどりつく「判断の方法」
第7章 <行動> 無駄な動きなく最高の成果を得る「アクションの導き方」
第8章 <予測> 未来の問題を先読みし先手を打つ「リスク予測法」
第9章 <学習> 既知から未知を知る「学びのレバレッジ法」
終章 新たな始まりに向かうための思考<問い>の地図
おわりに 僕らは何のためにあるのか詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
目的を念頭に置き、それを実現するための目標を定め手段に落とし込む。時間軸/誰がを追加することによりアクションに繋げる。目的を阻むのがリスクとなる。リスクは回避/軽減/移転/受容できる。
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【星:4.5】
なにかを成し遂げようとする時、「目的」から始めることがいかに重要かを認識させてもらった。
内容としてはコンサルの方が書く問題解決の本と同様である。
ただ、違いは他書は「問題は何か」という点からスタートしているのに対して本書は「目的は何か」という1段階前からスタートしており、タイトルどおりこの「目的」を中心に述べられている。
そのうえで「問題は何か?」「問題解決手段は何か」と続いていく。
問題解決部分の内容は他書同様で凡庸なのだが、「目的」という重心を置くことでおなじ凡庸な内容が輝いて見えるような感じを受けた。
なかなかな本だと思う。 -
最も印象的だったのは、「目的とは、新たな価値を実現するために目指す未来の到達点。知的生産性の究極のレバレッジポイント。why, what, howの3層が、どのように?何のために?で互いに繋がっている。」です。目的ドリブンの思考法を実践し、身につけたいと思います。
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ビジネスの言語化。
久々に凄まじいものを見た。
コンサルの本気。
why what howだけでなく背景や目的の解像度を上げており言語化に成功している。
いわゆる上が求める回答方法としてもれなくダブりなくと言える。
そのまま使える。 -
ロジカルシンキングや思考法の名著と呼ばれるものを一通り読んでから本書を手に取ったが、まさにその集大成とも言うべき本だった。
目的ー目標ー手段という至極簡潔なピラミッド構造を常に念頭に置くということ、同時に予測・認知・判断・行動・学習の5つのプロセスを循環させること。常に全体像を捉えて仕事をするとか、無駄な仕事をしないとか、MECEに物事を捉えて分析するとか、これまでの名著から学んだことが綺麗に地図上に表現されており腹落ち感がある。
実際にこれを実行できるのか?となるとまた別問題なのかもしれないが、これがあるべき姿であることに間違いはないだろうと思わされた。またいつか仕事に躓いたとき、環境が変わったとき、決断に迫られたときなど読み返したい一冊。 -
■こんな人におすすめ /2024年2月~ /山本慎
・問題分析力を伸ばしたい方
・物事の優先順位付けが苦手な人
・生産性を上げたい方
■読んだ目的
・普段の業務をCSA向上につなげるため
・数多の施策が動いており、本質を見失いそうになるため
■業務に置き換えてどう活かすか -
•目的、目標を設定し、行動レベルまでブレイクダウンする
•一貫した整合性が取れているか確認する
•もしその仕事がなくなったら、を考えて目的を突き詰める
レビューの評価が高いから期待して読んだんだけど、腹落ち感があまりない。
リーダー目線で書かれてるんだけど、
私はリーダーではなく、一担当だからなのか
私がそのレベルに追いついていないだけなのか、、、、
難しいことを簡単に伝えることって大切〜って思ったし、
こんなフレームワークして仕事に取り組むの?って思った。 -
パラ読みではあったものの、自分が仕事で心掛けていることが文字になっており、整理できて良かった。
何のためにという目的がないと何をやっても仕事ではない。