越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文 決定版

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  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (391ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799325469

感想・レビュー・書評

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  • 先に読んだ「リベンジ編」でも思ったけど、本当に良書です!

    海外居住経験がなく、学校英語しか知らないけれど、文学や小説を原書(英語)で楽しみたい、と思う人には必読書と言っていいのではないかしら。

    新聞や雑誌などは、分かりやすくて語彙もTOEICレベルで済むので、割とすぐ簡単に読めるようになるのだけど、文学作品ってけっこう骨が折れます。
    知らない単語はない文章なのに、意味がサッパリ分からん!なんてことがよくある。
    この本は、その読解のヒントがいっぱい詰まっているという感じ。しかも、解説がとってもシンプルで、過剰な説明がなく無駄がないので、全然疲れない。すいすい読んじゃう。

    単に難解なひっかけ問題ばかり集めて、ちょっとした英語の腕試しを楽しむ、ってだけの本ではないです。少なくとも私にとっては。

    特に、コンマの重要性にはほんと驚かされた。自分でそこに気づこうと思ったら、あと何年かかったかなぁ・・・。

    この本のおかげで、きちんとした文法書を一度ちゃんと読もう、と心に誓った。「一億人の英文法」みたいな低レベルなやつじゃなくて、もっとちゃんとした深いやつを。
    (てことで、「ヘミングウェイで学ぶ英文法」で紹介されていた文法書の1つをカートに入れてポチろうとしているところである)

    残念だったのは、リベンジ編と重複していたこと。
    決定版じゃなくて、最初に出した方を読むべきでした。

  • 20年以上前になる受験英語の知識をもって読んだ。

    当時の予備校教師からandは何と何をつないでいるのかよく考えるように、品詞を軽視するな、文の構造を考えろと言われていたことを思い出した。 

    あの時の先生、正しかった!ありがとう!

    当時は必死に英文に向かったけど、今となっては単語もほぼ抜けてしまい、文の構造もあやふやになってしまい、手応えはボロボロ!!
    結構越前さんの指摘するような多くの誤りに該当してしまい、読めてなかった!と驚くとともにやっぱりとも思った。

    今はイタリア語を勉強中だが、同じ意識を持って伊文に向かおう。コロナのおかげでしばらく旅行なんて行けないので、単語、文法、構造を強化しようと思う。

  • 全部みごとに訳してやろうと意気込んだが、みごとにうちのめされた。英語を英語のまま理解する感覚を覚えて洋書も早く読めるようになったつもりだったが、分かったつもりで読んでるだけだと思い知らされた。
    訳がうまくいかなかったのは単語の意味がハッキリ分からなかったものも多かったが、文法や構造をしっかり理解する重要さは身にしみた。 大事な単語が省略されてる悪文とも付き合わなければならないとのこと。

  • 分かりやすい良書。

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著者プロフィール

越前 敏弥
1961年生まれ。文芸翻訳者。訳書『世界文学大図鑑』『世界物語大事典』(以上、三省堂)、クイーン『Yの悲劇』、ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』(以上、KADOKAWA)、ダウド『ロンドン・アイの謎』、ブラウン『真っ白な嘘』(以上、東京創元社)、ハミルトン『解錠師』(早川書房)、マッキー『ストーリー』(フィルムアート社)など。著書『文芸翻訳教室』(研究社)、『翻訳百景』(KADOKAWA)、『名作ミステリで学ぶ英文読解』(早川書房)、『はじめて読む! 海外文学ブックガイド』(河出書房新社、共著)など。

「2023年 『オリンピア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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