最高の脳で働く方法 Your Brain at Work

  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (503ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799324707

感想・レビュー・書評

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  • 年末年始からこっち、あんまり本を読む気がしなかったり、1日家から出ずに過ごしたり…というのは、寒さのせいだけではなかった気がします。
    そんな中で読んだ本著、一言で言ってしまうと「脳の働きをちゃんと理解すれば、情報&業務の洪水にも負けず、心理的重圧をはねのけ、他社とも良い関係を築ける」という本です。打ち出の小槌かよ…。
    読了してみて、人によって合う、合わないが出るタイプの本だと感じましたが、個人的に自分の状況には割とマッチしていて、学びの多い本でした。

    良かった点
    ①今まで自分が仕事の中でやっていたコトを、脳科学的なアプローチで検証できた
    →例えばToDOリストを作ったり、その中で仕事を因数分解したり、といった営みを振り返って改善するのに有用でした。意識的に情報をシャットダウンすることも必要だと科学的にわかったので、今後活用していければと。

    ②自分のその時の気持ちに「名前を付ける」ことの重要性を認識できた
    →○○のせいで混乱している、○○で疲れている、等、冷静になるためにはまず名前を付けると脳が安心して、興奮したまま迂闊な行いをしなくて済むと。しばしばうっかり勇み足をやってしまうので、これも意識していきたいなと思いました。

    気を付けないといけない点
    ①本著の内容は、ある程度の社会的な経験を積んでからの方が、自分ゴトとして実践的な組み直しができるのでは?
    →良い本だと思うのですが、仕事でのトライ&エラーの経験がないと本著の問題意識は伝わりづらいのでは?という疑念があり、新入社員に薦めるなら、もっと基礎的な本が良いかなと思いました。

    ②アメリカ的な言い回しのセリフは、日本ではそのまま使いまわせない
    →本著に出てくる「君のゴールは何か、一言で」とか「内面の奥深くに静かな直感が…」とか、通じない(笑

    自分の脳だけでなく、相手の脳も上手く誘導できるようになりたい次第です。まだまだ修行不足ですが…。

  • これまでに経験していた「脳が働かない感覚」を言語化してくれました。脳の視点から普段の生活を見つめ直すことができてとても良かったです。

  • エミリーとポールの2人の日常をとおして、脳をよく理解し適切な使い方を知ってるどうかでどう人生がどれだけ変わるかが示される。幸福な人生を送るための脳科学的な知識はこの本に凝縮されているのではないかと思った。
    二重課題干渉と呼ばれるマルチタスクの弊害。前頭前皮質が小劇場、注意の範囲の情報が観客でもある役者というメタファー。知的作業に多くのエネルギーが必要なうえ、優れた意思決定を行う能力は限られたリソースであること。まずすべきは優先順位付けであること。情報処理にかかるエネルギーを減らすため映像化、視覚化することと、メモをして記憶する負担をなくすこと。情報を単純化しチャンク化すること。行動の抑制にはエネルギーが必要で使うたびにそれを消費する、勢いがつく前に衝動が生じた時点でそれを止める必要がある。不安を減らし、楽しいことをしたりすることでインサイトが生じ得る。ARIAモデルを知り、インサイトに関わる脳のプロセスを理解すること。自らの脳を理解し、そのプロセスを観察するメタ意識である演出家について。デフォルトのネットワークである物語回路が興奮状態のとき、深呼吸をしてこの瞬間に集中することで直接経験のネットワークを起動し、興奮を鎮めることができる。
    情動を感じると自動的に接近か回避を判断している大脳辺縁系。情動を制御するための手段として、ラベリングと再評価の認知変容。自律性や確実性は脳にとっての一次的報酬または脅威になる。期待を適度なものにコントロールくる。
    繋がりの感覚は脳にとって一次的な報酬であり、食と同じ基本的な欲求である。公平感やステータスも同様に強い報酬反応または脅威反応を生み出しうる。ステータス、確実性、自律性、つながり、公平性の5つの要素の頭文字をとったSCARFモデルで周囲にもいい影響を与えることができる。
    フィードバックはパフォーマンス向上には役立たない。相手の内側のアイディアに意識を集中させる手助けをする。
    などなど有益な知識がいっぱいで、これを有効活用することができれば人生はハッピーだし、それが統率とかそういったことにつながってくるんだろうな。

  • 映像は情報効率が高い構成概念。
    自分の寝室を思い出すとき、頭に浮かべたイメージには、多数の物体の間の複雑な関係性、その大きさや形、相対的位置など大量の情報が含まれている。その情報をすべて言葉に置き換えるには、視覚化するよりもはるかに多くのエネルギーを使う

    意識的思考を、節約すべき貴重なリソースと考える

    エネルギーを消費する優先順位付けを最優先する

    必要のないときにはいっさい考えないこと。対応がどうしても必要でない限り、あるいは必要になるまでは、急を要さない作業に注意を払わない態度を貫くこと

    複雑なアイデアの視覚化や案件のリスト化によって、情報の記憶ではなく、情報との関わりに脳を使う

  • 最高の脳で働くというタイトルのように、ビジネス本かのように思っていたけれど、内容的には人生全てに通づるもので私のバイブルとなる1冊になった。

    脳科学的な視点から、どうすれば自分をコントロールするか。それはビジネスで成功するためだけでなく、単にストレスを溜めずに幸せに生きるための手段としても大変有用なものだった。

  • 読み物として面白かったけど実践するのは難しそう。自分の状況を正確に把握するのって難しいですよね。

  • 物事を頭の外に出す。
    チャンク化。
    一度にひとつのことをする。
    ノルエピネフリンとドーパミンが出ているときに最高に働く。
    ストレス過剰と退屈の間にある最適な状態=フロー。
    いつもと同じルーティンだが、少しだけ緊張状態にある状態。

    食べ始める前の10秒だけ、呼吸を3回集中する。食事に集中する。

    予測通りにいくと快感を感じる。ソリティアや数独が楽しい理由。音楽に快を感じる理由。
    不確実は、生命を脅かすものとして気持ちが悪い。

  • 集中力というのは、リソースであり、人はずっと考え続けられないことを前提に物事を進めることが大事である、ということ。

    マルチタスクは脳をいじめているだけであること。

  • ▼感想
    ・脳の働きを理解しないと自己統制・パフォーマンスも上がらないよね、と納得しました!
    ・シングルタスクに集中、タスク切り替え時はなぁなぁにしない、マルチタスクは無意識でできるもののみ対応する!

    ▼メモ
    ・何度でも繰り返せるルーティンを作ろう。パターンを使えば使うほど、その作業に注意を払わずに済むようになり、一度に出来ることが増えていく。

    ・マルチタスクを行う必要がある場合、能動的思考を要する作業と組み合わせるのは、体で覚えた無意識のルーティーンのだけにする。

  • ・脳は、機械のようで周囲で発生することに敏感
    ・感情や行動の原因の多くは、脳のせい
    ⇒脳機能を理解すること=対処法に気づくことができる

    主な対処法
    ・情動のラベリング(一言で表すと?)
    ・情動の再評価(俯瞰して状況をとらえる)
    ・SCARFモデル
     S…ステータス
     C…確実性
     A…自律性
     R…つながり
     F…公平性

    報酬と脅威、接近と回避 →演出家を働かせる
    ⇒脳が働く舞台は狭い=マルチタスクは避けるべき

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