- Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799323854
感想・レビュー・書評
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「コーチは教えない」とは言いたいことは分かるけど、
中々刺激的なタイトルです。
元大リーガーでもある吉井(投手)のコーチ経験をもとにした書籍。
そんなに野球に詳しい訳ではありませんが、
吉井さんが投手コーチをしたチームはなぜか強くなるという印象があり、
その秘密が知りたくなって読んでみました。
読んでみて、なるほど納得。
プロ野球って、身体能力が抜群に優れる人の集団で、
(一部の人を除いて)あんまり考えていない…という印象がありましたが、
多くのコーチもそんな人の集まりだったようです。
と言ってしまうと、ちょっと言い過ぎかもしれません。
というのも、コーチもよかれと思って、自分の経験に基づいて、
選手にアドバイスしている訳ですから。
その「よかれ」がまずいんじゃないの?というのが吉井さんの考え。
これは結構、コペルニクス的発想。
野球の世界に限らず、どんな世界のスポーツにも当てはまりそうです。
ビジネスでももちろん当てはまると思うのですが、
プロ野球は結構厳しいスクリーニングがかかっている一方、
ビジネスの世界の入社試験はそれほど厳しいスクリーニングではないため(プロ野球と比べてという意味)、
異なる部分も出てきそうですが、
それでも吉井さんの選手を観察して、
何を語ると良いのかを想像する姿勢はとても参考になります。
スポーツ好き(特に教えるのが好き)な人は、
とても参考になる良書だと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
佐々木朗希の活躍で筆者の評価が上がるなあ。
クライアントの中にある力を引き出すコーチングについてプロ野球界の中で実践している内容を書き記した一冊。
コーチングの基礎的な説明が多いが、これまでのプロ野球コーチの常識をリアルタイムで覆していることを考えると貴重な本だと思う。
内容は☆3だが、そういった事情も考慮して☆4に。 -
正直、現役時代のスタイルからはこれだけの理論派とは失礼ながら思えなかった。プロ野球随一の論客と言える千葉ロッテ新監督のコーチングの良著。
コーチングの教科書としてピカイチ。現役時代は武闘派の印象。メジャー、コーチ経験から学んだ理論。きっと千葉ロッテ監督して活かされるだろう。 -
割と読みやすかった。野球に偏った内容でもない。
選手、コーチとしての実体験、大学で学んだ経験がいい感じにまとまってる。野村や仰木など名コーチのコーナーもよかった。 -
書名の通り、コーチは答えを言ってはいけない。相手に気づかせる。そのためには相手を観察して、質問して、相手の立場で考える。それを伝わるように言語化し、モチベーションを上げる。
と、書くの意味は分かるが、実践するのは大変そうだー。まずは相手とのコミュニケーションを大切にすることから始めようと思う。 -
教えすぎは良くないと常々感じていたが、どの世界でも同じだなと思った。
教える方のエゴがほとんどであり、本当に相手の事を考えているのかも分からない。
コーチングの基本。
観察、質問、代行。 -
手取り足取り教えていたら成長しないのは当然。
相手にどうやったら望ましくなるか、考えさせるのも当然。
相手をよく観察して指導法を変えるのも理に叶っている。
当たり前のことを当たり前に書いている。 -
教えている、と考えていたことが、ただただ自分の考えを押し付けることになるのかもしれない。
自分がこれまでの人生で、こんな指導者になりたくないと思えたことが、いざ自分が指導者になると同じように指導してしまうことは多々あるのではないだろうか。
この本を通して、教えるということの奥深さを再認識したと思う。 -
腕組みをしないようにする。この本を読んでから意識していること。
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主体性を引き出し、考えることを誘発する、具体的なルールが書いてある