87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし

著者 :
  • すばる舎
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本棚登録 : 1348
感想 : 112
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799110355

作品紹介・あらすじ

87歳の今も、50年以上住む古い団地で、ひとり暮らしを続ける美智子さん。長年かけて、居心地良く整えてきた部屋で、「最期まで過ごしたい」。そのために、健康には気を遣い、毎朝6時からラジオ体操。朝食はプロテインやおから、アマニ油などが入った栄養満点スムージー。料理は簡単でも、お気に入りのお皿に盛って楽しむ。ウォーキングで摘んだ野花を窓辺に飾って。読書や裁縫、映画鑑賞…ひとりでできる趣味がたくさん。年をとり、できないことが増えるのは仕方ない。できることを大いに頑張り、楽しもう─。そんな前向きな姿勢が、孫の撮るYouTube「Earthおばあちゃんねる」で大反響。「今が一番幸せです」と言い切る美智子さんの、生き方の秘訣を大公開。希望に満ちた「ひとり老後」指南。

感想・レビュー・書評

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  • とても素敵なひとり暮らしである。
    このように暮らせたらと憧れをもって読み進める。

    築55年の団地で子どもたちは独立して、夫を亡くしてからもずっと住み続けている。

    自分なりに工夫した部屋で、無理なく美しく整えていて心地良さが伝わってくる。

    85歳で、YouTubeを始めて現在は、87歳だという。

    元気の素は、好奇心とすぐに動くこと、できないことが増えてきていても、それはそれで受け入れて楽しくやっている様子がわかる。

    食事も栄養を考えて素材を活かした簡単にできるものを作っている。

    毎日欠かさないラジオ体操や散歩、なにより団地の4階まで歩くというのが凄い。

    真似できることは、真似して過ごしていきたいと思った。

  • 87歳の多良美智子さんによる団地での暮らし、これまで歩んできた人生や考え方に関する本。多良さんの生き方がとにかく素晴らしく勉強になった。一本筋が通っており、物事や人に執着せず、やってみて合わないものはすぐ手放す。人間関係は家族にも他人にも深入りせず、嫌な人のこともストレスは感じずただ反面教師としてきたと言う。健康のために食べ物や運動にはしっかり気を使い、多彩な趣味を持つ。家は自分が心地よく過ごせるようなインテリアにする。あえて家は買わず、団地に55年間住んでいるそう。65歳で専門学校に通い、調理師免許を取得したのもすごい。地に足がついていて、それでいてやりたいことを存分にやられている。戦争も経験され若い頃は苦労されることも多かっただろうが、淡々と強く生きてこられたのだと思う。やはり状況そのものより、自分の心の持ちようが何よりも大事なのだと実感した。

  • 87歳、団地一人暮らしで大切にしていること。週1回の外出、ちょうどいい人づき合い | ESSEonline(エッセ オンライン)
    https://esse-online.jp/articles/-/18658

    楽しく元気にひとり暮らしを続ける方法|87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト
    https://serai.jp/living/1069185

    87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし - 株式会社 すばる舎 学び・成長・成功をあなたに
    https://www.subarusya.jp/smp/book/b598471.html

  • YouTubeの『earth おばあちゃんねる』
    時々、のぞいては癒されていた。
    ”おばあちゃん”こと多良美智子さん。
    その暮らしが書籍になっているのは知ってたけれど
    なかなか手に取る機会がなく。
    ようやく…

    現在、88歳になられた美智子さんは
    8年前にご主人を亡くされ、築55年の古い団地でひとり暮らし。

    大変なこともたくさんおありだっただろう…
    でも、今の美智子さんはとても生き生きとして
    ひとりの暮らしを愉しまれている。

    当然、その暮らしのための努力もされている。
    ただ、それを努力と思わずにすむように工夫されていることが
    素晴らしい。

    時々、美智子さんを祖母や母の姿と重ねたり。
    そして、自分の20年後を想像したり。
    この本を読んで心に浮かんだ言葉は

    足るを知る者は富めり、強めて行う者は志有り

    夜、寝る前の読書タイムにこの本を読んでいたのだが
    明日もよい一日になりそうだわー
    そんなパワーをもらえる本だった。

  • 87歳の団地暮らしの女性の日々が書かれています。
    普通の方です。
    健康に気を付けるけれども頑張りすぎず、老いていくことを受け入れ、身の丈に合った毎日を楽しむ姿がとても素敵です。

    ここはうちの母と一緒…などと答え合わせのように読んでいくと、この世代の方々が丁寧に暮らし、能動的に人生を楽しんでいることに気づかされます。

    私は年老いた時、何をして毎日を過ごしているでしょうか。

  • 87歳で健康に一人暮らしをして、新しいもの(YouTubeや iPad、健康法など)をどんどん取り入れる。自分でできることは自分でやるけれど、人に頼れるところはどんどん頼る。人付き合いは5〜6割できればOK、嫌なことをされたら良いことで返す。
    こんなおばあちゃんになりたいと思う。戦争を体験されていたり、ご主人の勤める会社が倒産したりと大変なこともあった人生でも、「幸せな人生だった」と語れるのは、美智子さんの考え方、心の持ち様が素晴らしいから。
    「どんなことも楽しまなきゃ損」。そんな心意気で人生を謳歌したい。

  • いやいや本当に、多良さんのような老後を過ごしたい。
    読んでみると考え方が私と似てるかも。
    だから私もそうなりそうな気もする。
    You Tubeはやらないけどね。
    お孫さんに慕われて微笑ましいです。

    やっぱり日々の生活を楽しまなきゃね。

  • 素敵な人。同じ年齢になった時にこうなっていたい。
    素敵なご婦人の暖かい暮らしを本人とお茶しながら覗き見させて貰った感覚

  • タイトルが"楽しむ"ではなく"愉しむ"であることが気になり、楽しむと愉しむの違いを調べました。

    【楽しむ】与えられたこと(物理的に)に対して楽しく過ごすこと。
    【愉しむ】自分自身の気持ち、思いから感じ生まれるたのしい状態。

    本を読み終わると"愉しむ"にした意味がとてもよくわかりました。


    65歳で専門学校に入学、80歳でピアスを開け一人で海外旅行へ。85歳でYouTube配信を始め、87歳現在でiPadやLINE、スマートテレビを使いこなす。
    エレベーターの無い団地の4階にお住まいで「階段の上り下りが良い運動になる」と毎日数回往復。
    毎日は団地仲間との朝のラジオ体操から始まり、習い事やコミュニティへも積極的に出かける。

    「できるないことが増えることは仕方ない。できることを楽しむ」
    目次にある一文ですが、まさにその言葉を有言実行されていてかっこいい方だなと思いました。

    いつまでも若々しくいるコツはきっと、いろんな方と会い、いろいろなことに興味を持って吸収していくことなんだろうなと思う。
    自分はあまり人付き合いが得意ではなく、こんな風に愉しく生きられるのか?と思ったけど「ひとりでいることが好き」という言葉に励まされた気分でした。

  • どんなときでも、「楽しまないと損」と
    生活されてる先輩の日常を垣間見させてもらった本です。


    同じ10年日記だ!

    私は夕食のメニューを書いてます。
    本の記録と家電の購入や修理も書いてます。
    あと
    自分の失敗も!(これが、一番面白い!)

    「記録帳」も作ってます。

    同じものがあるとちょっと嬉しい。

    年を重ねるのって、シンドイこともあるけど
    楽しいことだってあるよ。
    平気、平気。
    と背中を押してもらいました。








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